母校に就職したら指導教官が大好きだった先生でした

風花鳴海

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6 明るい明日へ

水谷の秘密?

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うっわ最悪。まぶたすごく腫れてる。昨日泣きすぎた。そりゃ笹生さん帰ってから、ほぼずっと泣いてたらこうなるか。なるよね。わー、今日仕事休みたい。でもそんなことで休むわけにもいかないし。
ああ。水谷先生が休んでくれても良かったのに、朝一番目に会うのは、いつもどおり。
「里見先生、昨日はお疲れ様でした」
「ありがとうございました。笹生さん、見つけてくれて」
ああ、まあ、僕も指導部なので、とゴニョゴニョ言いながら、顔を真正面から見られる。
「にしても。目かなり腫れてますね」
「はい。目開けるのたいへんです」
ははは。水谷先生が笑う。笑われた。
「今日僕、珠希さんのアポ入ってますから、その時間、里見先生が入ったらどうですか?」
「たまきさん??」
知らない人名が出てきてキョトンとする。
「あ、スクールカウンセラーの。梶珠希さん。メンタルケア面談、僕の予約、今日の13時からなので、その時間で笹生さんのこと相談すると良いと思いまして」
スクールカウンセラーの梶珠希さん。水谷先生と梶さんは、下の名前で呼ぶような仲?そこに気を取られて話が頭に入ってこない。
「僕から梶さんに連絡入れますか?」
「はい。お願いします」
白雪は夏休みに全教員がカウンセラーと面談する。教員自身のメンタルケアが目的だけど、生徒からの面談希望が入ればそっちが優先だし、生徒の問題行動についての相談も優先される。
午前中は、笹生さんのこと、どういうふうに相談するか、ということと同じくらいの大きさで水谷先生と梶さんの関係が気になって、仕事が手につかないまま過ぎた。
お昼ご飯も、あまり味がしない。平井先生が近くにいたけれど、どちらからも話はせず、二人とも黙々と食べた。
アポの時間。カウンセリングルームに入ると、かすかに、でもすごく良い匂い。アロマ焚いてるみたい。
「久しぶりですね、里見先生」
「お久しぶりです。よろしくお願いします」




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