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プロローグ ( 2 )

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部屋で私服に着替えます。お気に入りのローブを着ます。

侍女服は持ち出しは可能だそうですけど、クビになったのですから、もうブルイパル王宮の侍女でないということです。

そのような他人がブルイパル王宮の侍女服を着る訳にはいかないので。

カバンに必要な物を詰め込みながら、考えます。


これからどうやって過ごしましょうか。

誰かに見張られると思うので、隣国に行くしか道はないです。

隣国だったら、主な選択肢はレービュルト王国かユウサミ王国ですね。その他は国境パスが必要ですから。

こう考えると、国境を自由に移動できるってとても楽なんですね。

カイト様。この貿易をこれからも続けていってください。


ここで、ブルイパル王国やその周辺国について説明しておきます。


ブルイパル王国は、水で有名です。魔力属性が『水』の方が多く、それに関係するのか、川や湖や池などもとても綺麗です。

殺菌等することもなく、飲むことができます。

ちなみにカイト様の属性は『氷』。水の派生でもありますね。彼の魔法はとても美しいです。


レービュルト王国は、火で有名です。

魔力属性が『火』の方が多いです。行ったことはないのですが、噂で聞くと、とても明るい国だそうです。

国の雰囲気も、そして何より昼が明るいそうです。


ユウサミ王国は、光で有名です。

魔力属性が『光』の方が多いです。光とは、癒し系の魔法に向いています。

国内については、あまり耳にしたことがないので分かりません。

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