錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第十一話 冒険者登録

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「何をしたって言ってるんだよ!」

流石に五月蠅いので対応することにした。

「それは一級以上の騎士が対人戦闘で使うことのあるウェポンブレイクだよ。 知らない?」

「知るか! な、なぜお前がそんなことを出来る!」

「普通に覚えたからだよ。 これ以上やるならここに居る騎士に捕縛してもらって衛兵に突き出すけど?」

「ぐっ…」

男が黙りこくってしまったのでそっとしておく。
俺が弱そうに見えたのだろうか。

「テイル・フォン・マルディン様。 大変お待たせしました」

受付が俺を呼ぶ。 家名まで呼ばないで欲しかったが騎士も連れている上に先ほどの騒動だ。

「あいつ…貴族なのかよ。 ちょっかい出さなくて良かったぜ」 等と辺りがざわつく。

俺は受付嬢に謝る。

「先程は騒ぎを大きくしてしまい申し訳ありませんでした。 それと今後は家名を言わない様にお願いします」

「いえいえ、大丈夫ですよ。 御家名の件把握致しました。 登録の方は以上になります。 それと任意ですがこちらの水晶に触れて魔力を計っていかれてはどうですか? 魔力が高いとそれだけ早く昇格することが出来ます」

「ではお願いします」

「かしこまりました。 ではこちらに触れてください」
俺はそっと触れる。 すると目映い光が辺りを包みゆっくりと消えていく。
そして受付嬢は驚いて声を上げる。

「魔力量が一万五千もあります! これは当ギルドでは上から三番目の記録になります!」

「そうなのですか? 凄いのであれば嬉しいです」

「凄いなんてモノじゃないですよ。 先ほどのウェポンブレイクと良い、この魔力量と良い…。 A級冒険者を軽く凌駕していると思いますよ」
俺凄いらしい。
続けて受付嬢が説明をしてくれる。

「冒険者の階級制度をお伝えしておきますね。 最初はF級からスタートになります。 依頼の数を沢山こなしたり、階級の上の魔物を討伐したりするとランクが上がっていきます。 その都度特典がありS級冒険者であれば子爵級の特権を持ちます」

「了解しました。 徐々にランクを上げていけばいいのですね。 それにしても子爵級ですか。 夢がありますね」

「えぇ、一旗揚げようとする方々も沢山いらっしゃるのですよ」

「なるほど、所謂成り上がりってヤツですね! あ、そうだ。 魔法師ギルドにも登録したいのですが規約的に大丈夫でしょうか?」

「えぇ、大丈夫ですよ。 魔法師ギルドでしたらここから近いので迷うことも無いかと思いますが、魔法師の方は気難しい方が多いと聞きます。 お気をつけて行ってらっしゃいませ」

「ありがとうございます。 ではこのまま向かいたいと思います」

「あ、テイル様。 冒険者になられたのですから目上の方以外には敬語を使う必要はありません。 なんなら敬語を使われてしまうと舐められ、下に見られてしまうこともあります。 ご注意くださいませ」

受付のお姉さんが丁寧に助言をくれた。

「ありがとう。 これでいいかな?」

「えぇ、そちらの方が似合っておりますよ。 では行ってらっしゃいませ」

「うん、行ってきます!」

こうして俺はそのまま魔法師ギルドに行くことにした。
そういえばずっとメイカは無言だけど怒っているのだろうか。

「メイカ? なんか怒ってるかい?」

「いえ、テイル様はご存じないかもしれませんが私は極度の人見知りなのです…」
あ、人見知りだったんだ。 怒ってないのならよかった。

「そっか。 付き合わせちゃってごめんね」

「大丈夫ですよ。 私の心配をしてくださるなんてお優しいですね」

「そんなことないよ。 ありがとう」

俺は盛大に照れた。
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