錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第十六話 剣を購入する

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もうすぐで十三歳だ。
十三歳から魔法学院に入学が可能となる。

勉強はほぼ完璧になってきているので学科は問題なく受かると思う。
もちろん実技も一般生徒よりは優秀なつもりはあるが油断はできない。

それこそメーティル先生に色々指導してもらい、中級魔法までは扱えるようになってきたところだ。

そこに関しては、これから入試をする中等部ではなく、より高い水準の魔法を扱う高等部のレベルと言っても良い。

高等部は成人してから入学する場合がほとんどなので俺は行けるかは分からない。

勉強に一区切りを付け、商業ギルドへ向かう。
受付嬢は俺を見るなり手招きする。

「どうしたんですか?」

「あ、はい、テイル様に一般向きの将棋、リバーシの発売がされたことのご報告と売上金のお渡しがあるのですが、結構な額ですので口座をお作りになってそちらに送金する形が良いかと思うのですが…」

「あー。 じゃあそれでお願いできますか? 口座はここで作れるのですか?」

「はい、お作りになれますよ。 こちらに手をかざして頂ければ後は発行のみになります」

そっと魔道具に手を触れる。 すると、ピッという作動音とともに、若干振動する。
するとピピっと音が鳴り、止まったので手を放す。
受付嬢がそれを確認し用紙に記入していく。

数十秒が経っただろうか。 受付嬢が作業を終えこちらに直る。

「お待たせいたしました。 こちらが通帳になります。 紛失されると銀貨二枚を手数料で頂くことになるので無くさないようにお願いします」

「わかりました。 ありがとうございます。 もうお金は振り込まれていますか?」

「はい、金貨7枚程振り込まれているはずです」

「まだ一週間も経っていないのに凄いですね。 ありがとうございます」

お礼を言い、少しだけお金を降ろして冒険者用の武器を買いに行くことにした。

【ゴードン武具店】
こちらにお邪魔することにした。

中はそこまで広くなくまばらに武器や防具が置かれている。
ナタやクワなんかも置いてあった。

その中から俺は一振りの剣を見つけ手に取る。
重さ、バランス、長さ、見た目どれをとってもいい商品だ。
しかし銀貨70枚する。 手持ちは金貨1枚なので結構ギリギリだ。

しばらく悩んで居ると店員が声を掛けて来る。

「それが気に入ったのか?」

「はい、でも手持ちがギリギリで…」
口座から下ろしていないので、手持ちがぎりぎりだったのだ。

「ならさやを付けてやる。 それでどうだ?」

「分かりました、それで購入します。 金貨一枚しかないのですがおつりは大丈夫ですか?」

「あぁ、大丈夫だぜ。 釣銭持ってくるから待ってな」

剣を軽く振っていると剣に魔力を通しやすいことに気が付いた。
剣術で使っている木剣ではこのようなことを感じたことはない。
店員が戻ってきたら聞いてみることにする。

「待たせたな。 これがウチの剣専用の鞘だ。 ウチの剣は比較的薄めだから他所の汎用鞘を使うとガタついて欠けたりするんだ」

「なるほど、ありがとうございます。 あ、そうだ。 今軽く振ってみたのですがこの剣は魔力を通しやすくなっていますか? 木剣では感じたことが無かった感覚でしたので」

「あぁ、タマハガネにオリハルコンの欠片を混ぜたからかもしれねぇな。 魔力持ちなら魔力を薄く張って切れば長持ちするぜ」
タマハガネは夢の男の世界にもあったはずだ。
それと、オリハルコンは確か高級な素材だった気がする。

「オリハルコンですか!? 凄いですね。 完全に掘り出し物じゃないですか」

「たしかに魔力持ちにとってはそうなるな。 でも魔力が少ない人間や魔法を扱えない人間にとっては不必要だからな、ほんとはわざわざ剣にする必要はないのさ、だからただのおもちゃさ」
と笑っている店員に金貨を渡す。

「ほれ、お釣りだ。 ボウズは防具を付けないのか?」

「はい、軽剣術がメインなのでまだ盾も防具も使わないんです」

「そうか。 なにかあったらまた来いよ。 メンテナンスにもちゃんと顔出すんだぞ」

わかりました!と元気に返事して俺は店を後にする。
冒険者ギルドにでも寄って試し切りの為にクエストでも受けてみようか。
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