錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第四十四話 合格発表

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そんなこんながあり、依頼を終えるのが夕方近くになってしまった。

報酬は冒険者登録を未だにしていないメイカが受け取りを拒否してきたので俺とドーラ様の折半だ。

とりあえずは、幸いにもあの剣聖以上のトラブルもなく、スムーズに今日が終わった。

いよいよ明日は合格発表の日である。
わくわくとどきどきが入り混じっている。

帰って夕食を食べて早めに寝よう。

剣のメンテナンスはかかさず行う。
最近結構酷使してるからね。

剣にわずかに欠けが生じているのが判明したので修理に出さないといけないな。

そんなことを思いながら俺は眠りにつく。

朝、アリサが起こしに来た。

「最近あまり俺に関わってこないけど例の一件のせいかい?」

「私にはお答えする義務はないです、私はテイル様付きですがテイル様に従うつもりはありませんので」

「あ、そう、まあいいや」

そうこうしているうちに朝食の時間になる。

父上が話しかけてきた。

「何度でも貴様には言うが家の名前だけは汚すなよ。 貴様はまだ我が家の一員なんだからな」

「わかってます。 しっかりとしてみせます」

「なら良い、話は以上だ」

そんな短く拙い会話も終わり、俺は学院へと向かう。

馬車の中で実は俺は受かっていなかったらどうしようなどと考えてしまう。
意外とネガティブ思考なのかもしれない。
緊張でちょっと手が震えている。
魔物を初めて討伐した時より緊張しているかもしれない。

そうこうしているうちについてしまったので合格表を確認しに行く。

百八番が見当たらない。
落ちてしまったのだろうか?

近くに居たマリアが声を掛けてくれる。
「テイル君! おはようございます! 主席合格おめでとうございます」

「おはよう! 主席?」

主席合格の欄に目をやるとそこには俺の受験番号と名前が張り出されていた。

俺が主席を取ったらしい。

校長が笑いながら近づいてくる。

「ほっほっほ。 満点で主席とはなかなかやりおるの。 お主には話があるのであとで校長室にくるように」

「ありがとうございます。 わかりました。 校長室ですね」

そんな会話をし、俺はやることがなくなったので校長室に向かう。

途中件の青髪の男とすれ違ったが苦虫を噛み潰したような顔でこちらをにらんでいるだけだった。

適当に教師をひっ捕らえて校長室への行き方を訪ねる。

「すみません、校長室に呼ばれているのですが道がわからず…」

「それならこっちだよ」

快く案内してくれた。 そして校長室に着く。

「失礼します。 テイルです」

「入れ」

良い趣味とは思えぬ内装に驚きながらも俺は校長に近づく。

「お話とはなんでしょう」

「お主、悪魔憑きと戦ったな?」

なぜ知っているのだろうか

「はい、冒険者ギルドにて。 剣聖でした」

「剣聖ほどの者が悪魔に憑かれているのじゃ。 悪魔族も本気と見える」

校長は真剣な面持ちで話を続ける

「して、テイルよ。 ワシの弟子にならんか」

「なぜでしょうか?」

「お主がドーラ様と会っているのはもう知っておる。 ならば勇者が錬金術師だったのも知っておろう? 王国にとって、不遇職が勇者で会った事、これは隠されてしまった事実じゃ。 今、ワシは、国なぞ関係なく魔族や悪魔族に対抗できる力は増やしておきたいのじゃよ」

「実はそれに関しては、こちらからお願いしようと思っていました。 そのご提案飲ませていただきます。 ですが、なぜ戦力を増やしたいのですか?」

「勇者が言っておった。 魔の者は消える事は無いと。 そしてワシら人族や亜人族を脅かすと。 じゃから、ワシは世界を救いたいのじゃ、突如消えてしまった彼の代わりに。 その為に一人でも多くの力が必要なのじゃ」

緊張した会話が終わったのか笑顔で話しかけてくれた

「はい、わかりました。 精一杯頑張ります。」

「魔王が復活するやもしれんのは一大事じゃ。 この世界の光になってくれ」

「はい!」

俺は新たな決意を胸に物語の一頁一頁を着実に紡いでいくのであった。



――――――――第一章 幼少期編 完――――――――
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