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第百二十八話 帰りの馬車
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驚く店主だったがなんとか馬車と馬を購入出来た俺達は王都へ向けて凱旋する事になる。
依然兄上はぐっすり眠っている。
この様子なら時期に目を覚ましそうだ。
「マーリン様、魔王が居なくなっても魔族は消えないんですよね?」
「うむ、魔族は普段から魔王を復活させたがっておるからな」
「あれ? 魔王自体は魔族ではないんですか?」
「うぅむ。 そこが不明なんじゃ。 研究者によっては魔族だと言う者もいればまた違うものという者も居るんじゃよ」
解明がされていないんだろうなぁ。 それにしても魔王に関する研究をしている人も居るのか。
俺があったら魔王について根掘り葉掘り聞かれそうだな。
「ふわぁ…」
大あくびをして兄上が目を覚ました。
「あれ? ここは…?」
「兄上、王国へと向かう馬車ですよ。 まだ休んでいても良いんですよ?」
「テイル…!」
いきなり抱きしめられた俺は嬉しさの余りまた泣いてしまった。
ここ最近で結構泣いている気がするが…。
涙腺でも脆くなってしまったのだろうか。
「兄上、もう大丈夫ですよ。 俺が全て守ってみせますから」
「テイル…。 いつからそんなに恰好良くなったんだい? 僕が女の子だったら放ってはおかないよ?」
何を言ってるんだこの馬鹿兄上は。 涙を返せ涙を。
マーリン様も笑いを堪えてるの見えてるんですよ?
「あ、そんな事より、こちらが三賢者のマーリン様だよ」
「あぁ、魔王になっていた…? 時の記憶があるから知ってはいるよ。 改めまして、テイルの兄のサイド・フォン・マルディンです」
「うむ、礼儀正しい良い子じゃな。 ワシが紹介に預かったマーリンじゃ。 それと」
「テイル様の婚約者兼従者を勤めさせて頂いております。 サリィ・エル・アストレアと申します。 以後お見知りおきを」
兄上が固まった。
「テイル? 王女殿下と婚約したのかい?」
「え、えぇ…他にも婚約者が居ます…」
「あはは、僕も早く婚約者を見つけなきゃ…。 そうだ、薄っすら記憶にあるんだけど、父上も魔王側の人間なのかい?」
「いえ、俺達の知っている父上は魔神王が姿を変えて、成り代わったものです。 じきにそれも討伐します」
きっぱりと言い切る俺。
「魔神王と言えば古代英雄達ですら封印する事で手一杯だったと言う…。 テイル、やれる見込みはあるのかい? ないのなら兄としてそんな場所に送り出せやしないよ」
兄上は真剣な目で俺に語り掛けて来る。 それはそうだろう、大切な家族が死地へと赴くのだから。
だが、負けるつもりは俺にはない。
「俺は負けるつもりなんて一ミリもありませんよ。 ドーラ様だって三賢者だって、それに、皆だって傍に居てくれますから」
「本当に、本当に強くなったね…」
「ブッブー!」
アルが兄上の涙を身体で拭う。 ゴワゴワしないだろうか?
「この一角兎はテイルがテイムしたのかい…?」
「そうですよ? 道で懐かれたので」
馬車の中が呆れかえってしまったのもこれも一つの休息だろうか。
依然兄上はぐっすり眠っている。
この様子なら時期に目を覚ましそうだ。
「マーリン様、魔王が居なくなっても魔族は消えないんですよね?」
「うむ、魔族は普段から魔王を復活させたがっておるからな」
「あれ? 魔王自体は魔族ではないんですか?」
「うぅむ。 そこが不明なんじゃ。 研究者によっては魔族だと言う者もいればまた違うものという者も居るんじゃよ」
解明がされていないんだろうなぁ。 それにしても魔王に関する研究をしている人も居るのか。
俺があったら魔王について根掘り葉掘り聞かれそうだな。
「ふわぁ…」
大あくびをして兄上が目を覚ました。
「あれ? ここは…?」
「兄上、王国へと向かう馬車ですよ。 まだ休んでいても良いんですよ?」
「テイル…!」
いきなり抱きしめられた俺は嬉しさの余りまた泣いてしまった。
ここ最近で結構泣いている気がするが…。
涙腺でも脆くなってしまったのだろうか。
「兄上、もう大丈夫ですよ。 俺が全て守ってみせますから」
「テイル…。 いつからそんなに恰好良くなったんだい? 僕が女の子だったら放ってはおかないよ?」
何を言ってるんだこの馬鹿兄上は。 涙を返せ涙を。
マーリン様も笑いを堪えてるの見えてるんですよ?
「あ、そんな事より、こちらが三賢者のマーリン様だよ」
「あぁ、魔王になっていた…? 時の記憶があるから知ってはいるよ。 改めまして、テイルの兄のサイド・フォン・マルディンです」
「うむ、礼儀正しい良い子じゃな。 ワシが紹介に預かったマーリンじゃ。 それと」
「テイル様の婚約者兼従者を勤めさせて頂いております。 サリィ・エル・アストレアと申します。 以後お見知りおきを」
兄上が固まった。
「テイル? 王女殿下と婚約したのかい?」
「え、えぇ…他にも婚約者が居ます…」
「あはは、僕も早く婚約者を見つけなきゃ…。 そうだ、薄っすら記憶にあるんだけど、父上も魔王側の人間なのかい?」
「いえ、俺達の知っている父上は魔神王が姿を変えて、成り代わったものです。 じきにそれも討伐します」
きっぱりと言い切る俺。
「魔神王と言えば古代英雄達ですら封印する事で手一杯だったと言う…。 テイル、やれる見込みはあるのかい? ないのなら兄としてそんな場所に送り出せやしないよ」
兄上は真剣な目で俺に語り掛けて来る。 それはそうだろう、大切な家族が死地へと赴くのだから。
だが、負けるつもりは俺にはない。
「俺は負けるつもりなんて一ミリもありませんよ。 ドーラ様だって三賢者だって、それに、皆だって傍に居てくれますから」
「本当に、本当に強くなったね…」
「ブッブー!」
アルが兄上の涙を身体で拭う。 ゴワゴワしないだろうか?
「この一角兎はテイルがテイムしたのかい…?」
「そうですよ? 道で懐かれたので」
馬車の中が呆れかえってしまったのもこれも一つの休息だろうか。
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