錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第百七十二話 不明な黒幕

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「良い報せと悪い報せどっちから聞きますか?」

受付だった人がそう言ってきたのでもう嫌な予感が完全に当たった事を示した。

「悪い報せからで…」

「でしたら、まずはこちらを」

机に置かれた地図に赤い点が幾つも示されていた。
これは森や平原など魔物の出やすい地域がほとんどだ。

「これは…?」

「変異種や上位種などが現れた場所です。 すなわち…各地でスタンピードの兆候が見られます。 これは帝国や教国、サカイなどでも見られている様です」

「…え。 魔神王も倒したしヴァンパイアも御したと言うのにまだそんなことが?」

一匹のヴァンパイアが来て、執事の姿になった。

「お取込み中失礼します。 マルディン家の執事をしておりますヴァンパイアの者です。 我々の眷属のコウモリ達から聞いた話がありますので少しこのままお時間頂いても?」

「いいですよ。 ね? マスター?」

受付嬢の言葉に頷くガイル様。 女には勝てないのか。

「入ってきた情報によりますと、上位種に関しては特殊な魔石…の様な物により故意に変異されたもので変異種に関しては…確証はないのですが異世界より召喚されたものだと思っております」

「確証があるのかな?」

「確証…という程の物ではありませんが、変異種が出た際にこの世界には無い魔法陣…そして歪な魔力を感じました」

歪な魔力と言えば異世界から召喚されていた魔神王の取り巻きの魔王達もそうだった。
だが、だとしても精霊にそこまでの力は存在するのか…?
あれだけ膨大な力を必要とする転生や勇者召喚は神の介入がほぼ必須のはずだろう…。

「まさか…」

「テイル。 何か知っているのか?」

「いえ、可能性…です」

「なら話して貰えるかしら? 魔法師ギルドとして国や冒険者ギルドに上げる必要もあるわ」

この受付嬢はただものではないな…。 だが確証が無いのに話しても良いのだろうか…。

「テイル様? 貴方の考えは合っていると思います。 僭越ながら先ほどの地図にあった場所を視てみた結果、アレスディアにも地球にも無い特殊な魔力…それと神気を感じました」

「フォンドニア嬢…? 俺の考えだと異世界の神が関与しているって事なんだけど? まさか…」

「その通り…でしょうね。 それが善神なのか悪神や邪神、魔神なのかは分かりませんが、確実にこれは神気です」

三賢者が神妙な顔をし始めた。

「テイルにこれ以上神殺しをさせても大丈夫なのか…? 悪神や邪神、魔神と言っても神である事には変わらんじゃろ」

「えぇ。 ですが、悪が肥大化した場合は他の善神達で調律する事が必要です。 そこに神の加護を持った子を介入させる事もしばしば」

俺はやるしかない…そういう事だろう。
地球だけでなく、アレスディアでも加護を受けてしまったその俺なら…。

ここで俺の影から出て来た覚えのある気配を感じる。

「「「魔王クロキ!!」」」

三賢者は警戒しながらも、俺はやはり消えて無かったかと思って無警戒で居た。

「テイル、君に加護を…いや、俺の魂を…貰ってくれないか?」

「分かった。 元勇者である君を受け入れよう。 君の残滓は俺の一部となり、共に強大な敵を討ち倒そう」

「テイル君。 君はちゃんと救える人となってくれ。 そしてステータスを視てくれ」

そう言って俺の中に暖かい物が入ってくる。

「ステータスオープン」

俺は人族ではなくなった。


―――テイル・フォン・マーガレット―――
    種族:半精霊神族
    
ステータス
    筋力  SS
    忍耐力 S
    瞬発力 SSS
    魔力  SSS
    神力  A

   ―所持スキル―
剣術lv10(MAX)、軽剣術lv10(MAX)、騎士流剣術lv10(MAX)、月影一心流lv10(MAX)、魔力制御lv10(MAX)、完全錬金、全魔法適正lv10(MAX)、神術、神眼

―加護-
アレスディアの神々の加護、地球の全神の加護、龍の加護、精霊王の加護、神獣の加護

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