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第二百二十話 開戦
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想定よりも動きが早すぎる。
【嫉妬】による侵攻が始まったらしい。
「幸せって良いよなぁ。 羨ましいよなぁ。 だったら全部ぶち壊してやるよ!」
たった一振り。
その一振りで森の一部が掻き消えた。
「あら【嫉妬】…? いつの間にそんなに腕を上げたのかしら?」
「さぁなぁ? あの幸せそうな英雄サマを見てたら殺したくて殺したくて力が湧いて来るんだよ」
「…貴方の中の邪龍もきっと力を貸してくれてるのね」
やはり、邪龍。
という事は【色欲】は呪刻龍か。
「英雄様? 隠れて除き見とは少々趣味が悪いと思うの」
流石にバレるか。
「どうせ対峙するつもりだったんだから少しくらいは大目に見てくれよ。 それよりもこの間は俺の事をガキとか言って来てたけど…今日は違うんだな」
「…気が変わったのよ」
何故だろう。 【色欲】から何処か救いを求める気持ちが伝わってくる気がする。
「そうか。 もうすぐ【怠惰】とマーリン様も来てくれると思うんだけど、待っててはくれないよね?」
「ア? 当たり前だろ? お前をボコボコにしてその二人の前に晒して絶望させてやんだよ。 どん底に落としてやんだよ!」
「どん底…ね。 たかだか二人で…勝てる見込みあるの?」
「お前ひとりならな!」
この二人相手ならば本気で無くても二人が来る時間は稼げるから、それで十分だ。
そろそろ始めておかないと作戦がバレてしまっては困るので始める事にする。
「なら…。 シッ!」
「はえぇよ!」
「危ないわね! 油断しすぎよ」
直ぐに【色欲】にカバーされてしまった。
想定の範囲内だし問題はないが。
致命傷を与えるつもりもないし。
「どう? この魔眼…。 動けないでしょう?」
「それは盲点だったよ。 【怠惰】は教えてくれなかったし」
「あの子に見せた事ないもの」
「敵を欺くにはまず味方からってか…」
「オイ、英雄さんよォ。 随分余裕そうじゃねぇか? 自分の状況わかってっか?」
えぇ。 分かってますとも。
「夢玄ノ太刀…幻影」
「…は?」
動けないはずの俺が【嫉妬】を完全に斬った。
しかし、痛みも感じなければ斬られた感触も何もない。
ただ、刃が通り過ぎただけ。
「魔眼なんてのは簡単にレジストしたさ。 さっきの一振りは【嫉妬】の中の邪龍を断ち斬る為の剣戟だ。 この刀じゃないと多分出来ないね」
「…なんだと?」
いや、正直一回では完全には上手くいったわけではないらしいが。
ぶっつけ本番は難しい。
「この子、デタラメ過ぎるわ。 なんなのよ」
「おい、色ボケ二人でボコすぞ」
「…仕方ないわね」
二人で同時に攻撃を仕掛けて来るもそれを片方は刀で、片方は鞘で軽くいなしては払う。
五分くらいワンパターンな攻防が続いただろうか。
普段から連携なんてしてなかったのが見て取れる。
「二人でもその程度?」
「チッ」
「息切れ一つ無いなんて…」
「攻撃ってさ…こうするんだよ!」
縮地を用い【色欲】の背後へと周り、首筋に手刀。
昏睡させる事に成功した。
問題は【嫉妬】の方だ。
「てめぇ…!」
速いな。 だが、俺の方が疾い。
軽く気絶させ。 準備を整える為【怠惰】とマーリン様に念話を送った。
【嫉妬】による侵攻が始まったらしい。
「幸せって良いよなぁ。 羨ましいよなぁ。 だったら全部ぶち壊してやるよ!」
たった一振り。
その一振りで森の一部が掻き消えた。
「あら【嫉妬】…? いつの間にそんなに腕を上げたのかしら?」
「さぁなぁ? あの幸せそうな英雄サマを見てたら殺したくて殺したくて力が湧いて来るんだよ」
「…貴方の中の邪龍もきっと力を貸してくれてるのね」
やはり、邪龍。
という事は【色欲】は呪刻龍か。
「英雄様? 隠れて除き見とは少々趣味が悪いと思うの」
流石にバレるか。
「どうせ対峙するつもりだったんだから少しくらいは大目に見てくれよ。 それよりもこの間は俺の事をガキとか言って来てたけど…今日は違うんだな」
「…気が変わったのよ」
何故だろう。 【色欲】から何処か救いを求める気持ちが伝わってくる気がする。
「そうか。 もうすぐ【怠惰】とマーリン様も来てくれると思うんだけど、待っててはくれないよね?」
「ア? 当たり前だろ? お前をボコボコにしてその二人の前に晒して絶望させてやんだよ。 どん底に落としてやんだよ!」
「どん底…ね。 たかだか二人で…勝てる見込みあるの?」
「お前ひとりならな!」
この二人相手ならば本気で無くても二人が来る時間は稼げるから、それで十分だ。
そろそろ始めておかないと作戦がバレてしまっては困るので始める事にする。
「なら…。 シッ!」
「はえぇよ!」
「危ないわね! 油断しすぎよ」
直ぐに【色欲】にカバーされてしまった。
想定の範囲内だし問題はないが。
致命傷を与えるつもりもないし。
「どう? この魔眼…。 動けないでしょう?」
「それは盲点だったよ。 【怠惰】は教えてくれなかったし」
「あの子に見せた事ないもの」
「敵を欺くにはまず味方からってか…」
「オイ、英雄さんよォ。 随分余裕そうじゃねぇか? 自分の状況わかってっか?」
えぇ。 分かってますとも。
「夢玄ノ太刀…幻影」
「…は?」
動けないはずの俺が【嫉妬】を完全に斬った。
しかし、痛みも感じなければ斬られた感触も何もない。
ただ、刃が通り過ぎただけ。
「魔眼なんてのは簡単にレジストしたさ。 さっきの一振りは【嫉妬】の中の邪龍を断ち斬る為の剣戟だ。 この刀じゃないと多分出来ないね」
「…なんだと?」
いや、正直一回では完全には上手くいったわけではないらしいが。
ぶっつけ本番は難しい。
「この子、デタラメ過ぎるわ。 なんなのよ」
「おい、色ボケ二人でボコすぞ」
「…仕方ないわね」
二人で同時に攻撃を仕掛けて来るもそれを片方は刀で、片方は鞘で軽くいなしては払う。
五分くらいワンパターンな攻防が続いただろうか。
普段から連携なんてしてなかったのが見て取れる。
「二人でもその程度?」
「チッ」
「息切れ一つ無いなんて…」
「攻撃ってさ…こうするんだよ!」
縮地を用い【色欲】の背後へと周り、首筋に手刀。
昏睡させる事に成功した。
問題は【嫉妬】の方だ。
「てめぇ…!」
速いな。 だが、俺の方が疾い。
軽く気絶させ。 準備を整える為【怠惰】とマーリン様に念話を送った。
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