錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第二百四十三話 その後の【暴食】

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んま、テイルの奴はもうほっといてもどうにかなるだろ
美味い飯でも食いに行くか…。

「あ? はんばーがー…? なんだそれ?」

「知らないのか兄ちゃん? これはマーガレット様が発明されたパンで具材を挟む料理なんだ」

「サンドイッチとなんか違うのか?」

「ま、食ってみれば分かるって! 一つどうだい?」

「オッサン…一つくれ。 ほれ、ぴったり銅貨三枚だ」

「はいよ! これがハンバーガーだ。 それと俺は二十五歳だからまだオッサンじゃねぇ!」

え? この顔で二十五? マジかよ…。
四十くらいかと思ったぞ…。

「す、すまねぇな! また買いに来るから許してくれよ?」

「ったく仕方無いな…次オッサンって言ったら出禁にすっからな!」

「はいはい。 じゃあまたな兄ちゃん」

「ったく…。 俺ってそんな老け顔なのかねぇ…」

いや、アンタは老け顔だ。
誇っていい。
まるで冒険者ギルドのギルマスみてぇだったぞ。
心の中でそう思いながらハンバーガーなる物にかぶりつく。

「なんだこれ…。 あぁ、この白っぽいのが噂のマヨネーズって奴か…。 この赤いのは割と馴染みあるソースだな。 んでこれは…肉なのは分かるがなんでわざわざ細かくしてあんだ…。 いや、でもうめぇな。 これで銅貨三枚ってどうかしてるぞ…」

あぁ、やべぇ。 もう一個買えば良かったな…。
なんか依頼でも受けて帰りに寄ってくか。

冒険者ギルドへと着く。
しかし張り出されている依頼は無く、冒険者の姿も無い。
異様な光景に目を疑った。

「冒険者の方ですか? 先ほど緊急任務で全冒険者にマーガレット英雄爵への援軍か街の警護任務が通達されたはずですが…」

「ん? あぁ、そう言う事か。 テイルの奴なら勝ったぞ。 残党処理も終わってたな。 ちと厄介そうだったから先に帰らせて貰ったんだが…」

「え? マーガレット英雄爵の事をファーストネーム呼び…。 まさかお知り合いのお方でしょうか…」

「まぁ、知り合いと言えば知り合いだわな。 あー、あとそう言えば騎士団と魔法師とかも出張って来てたからな? もう向かっても遅いと思うが…」

「し、失礼致しました!」

「あー、ちなみになんか受けれる依頼あるか? ランク的にはこういうモンなんだが」

ギルドカードを受付に見せる。
そのギルドカードに受付は目を見開いた。

「え…Aランク冒険者!? ですが、今は緊急時ですので依頼は全部一旦こちらで取り下げているのですが…。 どうしましょう…。 あ、これなら…」

受付が出して来た一枚の依頼書。

それは単純過ぎてびっくりしてしまった。

「なぁ、このフレイムワイバーンって指定された場所で狩って来ないと駄目なのか?」

「いえ、依頼主は貴族で…。 どうもフレイムワイバーンを剥製にして飾りたいそうなのです…。 なのでどこで狩っても問題はありません」

「んじゃあ、丁度フレイムワイバーン丸ごと一匹持ってるんだが、これ納品でも良いか?」

「え? あ? あー、でしたら裏手で状態の確認をさせていただきます!」

多分魔法かマジックバッグだと思ったんだろうな。
まぁ良いけど。
実質俺の腹ン中って魔法みてぇなモンだしな。

裏手でフレイムワイバーンの死体を出す。
その時に内臓の類だけ俺の腹に残した。 腐りそうだし。

「え? む…無傷なんですが…」

「冒険者の詮索は禁止だろ? あぁ、あと内臓は全部抜いてあるからすぐには腐らねぇはずだ」

依頼達成の報酬を貰い気分良くさっきの露店へと向かう。
予定では街の外でなんか依頼受けて少し腹減らしたかったが。 …まぁ、腹はいつでも減ってるけど。

残念な事に露店は売り切れになっており、俺は絶望に満ちたまま宿屋に向かうのだった。
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