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第二百五十三話 まさかの移住者
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エルンスに依頼して、新たな居住区を作る事になった。
元の住民達も異種族との交流に反対をして来る者は居なかった為に容易に事が進んだ。
「エルンス? 調子はどう?」
「基盤はすぐにでも完成だな。 と言うより今回難しいのは湖の拡張だけだろ…」
「やっぱり…」
思いの外人魚の数が多く拡張しないといけない事になってしまった。
一応海に繋がっている川はあるが残念ながら海は他国の領土になっている。
大陸でも屈指の長さの川だ。
「川から多少水を確保する様には出来そう?」
「がはは! その位なら容易い! なんたってマーガレット家御用達の最強職人エルンス様だからな!!!」
こんな変人だったか?
いや、俺も人の事は言えないが。
ちなみに人魚の方は移住したら魚の養殖にも携わってくれるそうなのでかなり嬉しい誤算ではあった。
湖の拡張に関しては初期費用って所だろうか。
材木の捻出はエルフが担当してくれている為に費用もかなり抑えられているのが有難い所だ。
植物を操作する種族固有の能力があるらしく、木を植えても短期間で育つんだとか。
その為に色々費用が抑えられるそうで…。
気付けばエルンスはエルフと仲良くなり商業ギルドを介して契約を結んだりしているらしい。
職人達を束ねているだけあってちゃっかり者ではある様だ。
「だが、これだけ異種族が増えて来ると他国からなんか言われるんじゃ無いかと思うが…」
「その点に関しては教会に少しばかり力を借りるつもりだね。 神託って奴?」
「頭がドワーフの俺には良く分かんねぇけど秘策があるって事だな?」
頭がドワーフってなんだ?
全身がドワーフだろう…。
「あぁ、頭がドワーフってのはドワーフの中でのスラングで馬鹿って意味だ。 すまねぇ、つい使っちまった」
「あぁ、そう言う事ね。 なら俺も大概頭がドワーフだから大丈夫でしょ」
「人族…いや、なんかよくわからん種族に言われるとモゾっとする何かがあるな」
「まぁ、それは置いといて、施工の状況はなるべくうちに報せに来て欲しい。 外部発注しないといけない所は早めにしたいからさ」
「当然よ!」
コンコンコンと執務室がノックされる。 この間隔でのノックはキングだろう。
「どうぞー」
「旦那様、失礼します。 あの…ガガル様とエクス様がいらっしゃいましたが客間でお待ち頂けば宜しいでしょうか?」
な ん で や 。
「分かった、通しておいて」
俺はエルンスとの会話を済ませ、即座に客間に向かう。
待たせたら俺の命が危うい。
「お待たせしました。 お二方お久しぶりです」
「アァ、ヒサシブリダ」
「うむ、まぁそこまで年月も経ってはいないが久しぶり」
「ところで本日はどういったご用件でいらしたのです…?」
すぅっと息を吸い、エクスが淡々と話し始める。
「俺達は教国と竜人の国を代表して王国との親善大使になったわけだが…。 マーガレット領に館を構えようって話になってな…」
なんで?
「オウコクノオウ…キヲツカッテクレタ」
「ここならいつでも君と訓練が出来るからってな!!!」
陛下はやはり狸爺だ。
王都じゃ扱いきれないからって今度は問題児を押し付けに来た…。
いつか痛い目見せてやるからな…。
元の住民達も異種族との交流に反対をして来る者は居なかった為に容易に事が進んだ。
「エルンス? 調子はどう?」
「基盤はすぐにでも完成だな。 と言うより今回難しいのは湖の拡張だけだろ…」
「やっぱり…」
思いの外人魚の数が多く拡張しないといけない事になってしまった。
一応海に繋がっている川はあるが残念ながら海は他国の領土になっている。
大陸でも屈指の長さの川だ。
「川から多少水を確保する様には出来そう?」
「がはは! その位なら容易い! なんたってマーガレット家御用達の最強職人エルンス様だからな!!!」
こんな変人だったか?
いや、俺も人の事は言えないが。
ちなみに人魚の方は移住したら魚の養殖にも携わってくれるそうなのでかなり嬉しい誤算ではあった。
湖の拡張に関しては初期費用って所だろうか。
材木の捻出はエルフが担当してくれている為に費用もかなり抑えられているのが有難い所だ。
植物を操作する種族固有の能力があるらしく、木を植えても短期間で育つんだとか。
その為に色々費用が抑えられるそうで…。
気付けばエルンスはエルフと仲良くなり商業ギルドを介して契約を結んだりしているらしい。
職人達を束ねているだけあってちゃっかり者ではある様だ。
「だが、これだけ異種族が増えて来ると他国からなんか言われるんじゃ無いかと思うが…」
「その点に関しては教会に少しばかり力を借りるつもりだね。 神託って奴?」
「頭がドワーフの俺には良く分かんねぇけど秘策があるって事だな?」
頭がドワーフってなんだ?
全身がドワーフだろう…。
「あぁ、頭がドワーフってのはドワーフの中でのスラングで馬鹿って意味だ。 すまねぇ、つい使っちまった」
「あぁ、そう言う事ね。 なら俺も大概頭がドワーフだから大丈夫でしょ」
「人族…いや、なんかよくわからん種族に言われるとモゾっとする何かがあるな」
「まぁ、それは置いといて、施工の状況はなるべくうちに報せに来て欲しい。 外部発注しないといけない所は早めにしたいからさ」
「当然よ!」
コンコンコンと執務室がノックされる。 この間隔でのノックはキングだろう。
「どうぞー」
「旦那様、失礼します。 あの…ガガル様とエクス様がいらっしゃいましたが客間でお待ち頂けば宜しいでしょうか?」
な ん で や 。
「分かった、通しておいて」
俺はエルンスとの会話を済ませ、即座に客間に向かう。
待たせたら俺の命が危うい。
「お待たせしました。 お二方お久しぶりです」
「アァ、ヒサシブリダ」
「うむ、まぁそこまで年月も経ってはいないが久しぶり」
「ところで本日はどういったご用件でいらしたのです…?」
すぅっと息を吸い、エクスが淡々と話し始める。
「俺達は教国と竜人の国を代表して王国との親善大使になったわけだが…。 マーガレット領に館を構えようって話になってな…」
なんで?
「オウコクノオウ…キヲツカッテクレタ」
「ここならいつでも君と訓練が出来るからってな!!!」
陛下はやはり狸爺だ。
王都じゃ扱いきれないからって今度は問題児を押し付けに来た…。
いつか痛い目見せてやるからな…。
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