錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第二百六十話

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今日は珍しい休養日が貰えた。
と言うのも、妻達が仕事を引き受けてくれたのだ。
きっと明日は大雨だろうな…。
こんな事思ってるのがバレたら命が無くなってしまうかもしれないが。

「今日は何でも買ってあげるからね!」

「「「はーい!」」」

子供って良いね。
なんだか全てがリセットされる気がするよ。

「パパー! これ水の精霊さんみたい!」

あ、このペンダントは確かに水がイメージされている感じはするな。
このモチーフで精霊をイメージするのは良い感性をしているかもしれない。
俺もこういう感性が欲しいと思う。
ミザリア母様には滅茶苦茶言われるだろうけど。

「パパーこの串焼き美味しそう!」

「それは香草焼きだね。 美味しいからみんなで食べよっか」

「「「うん!!!」」」

ただの香草焼きの串焼きでここまで喜んでくれるのは幸せかもしれない。
妻達にも見習って欲しいものだ。
こんな事を思ったってたら…。

「おいしい!!!」

「これ味が濃くて喉渇く~」

「はじめて食べたー!」

おお、良かった。

「何か食べながら飲み物も買いに行こうか。 この近くなら色々飲み物も売ってるよ。 それともパパが作った果実水飲むかい?」

「「「パパが作った果実水飲む~!!!」」」

おぉ、これは嬉しい反応。
言わせてしまった感が否めないけれど。

…おい、周囲の民衆のその生易しい目はなんなんだ。
途轍もなく温い目線だぞ。
これ、領主に向けて良い目線では無いぞ!?

「パパ~皆が見てるの~」

「そうだね、皆が可愛くて見惚れてるんだよ」

「っ!!!」

「パパ、私達可愛いの???」

はい、お世辞抜いてもとても可愛いです。
少なくとも着飾ったらどこかの王族と言ってもバレないだろうなってくらい可愛い。
だが口にするのは恥ずかしいよなぁ。

「皆とっても可愛くて自慢の娘だよ。 だからちゃんとうちの人間と行動するんだぞ? 俺とが一番安心だろうけど…」

というか団長がこっそり護衛してくれてるのに気が付いてるのは俺だけなんだろうか。
あ、これ会話も聞かれてるだろうから言い方考えないと後で怒られるっ!?
…目線がもう物語っていた。

というか、俺と目が合っているのは気にしないんだね。

「パパ? どこ見てるの?」

「あぁ、いや、ちょっと遠くを見たくてさ」

「後であのお兄さんにはお話しておくね?」

ご愁傷様です。 俺のせいではございません。
このご令嬢のご意思でございますからに…。
何卒団長様におきましては…以下略。

「ところで果実水はどうだい? 色々飲みやすくしてみたんだけれど」

「パパ、これは商品化すべきだと思うよ」

大人の意見ですね。

「おいしい!!!」

子供らしい実に素晴らしい意見で。

「精霊が好きな味をしてる…」

なんということでしょう。
匠の手によって精霊にも好かれる果実水が出来上がったではないでしょうか。
ミザリア母様や他の精霊にも試飲してもらうか。

と、ここからがお出かけの神髄である。
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