270 / 385
第二百六十九話
しおりを挟む
研究者とは凄いモノで…。
翌日にはボアの言語が大分分かってきたらしい。
本来なら簡単な言語しか喋れないはずの魔物だが、エルダーボアは他の種よりも知能が高く、言葉も豊富だったらしい。
あのボアが言うには他のボアも使う言葉自体は同じらしい。
言葉と言うよりも鳴き声なのでなんと言って良いものなのかは分からないが。
「パパー! ボアちゃんが背中乗せてくれたー!」
なんて足腰してるんでしょう。
ポニーか何かなのだろうか。
「良かったね。 じゃあボアも怪我しない様に優しく扱ってあげてね?」
「「「はーい」」」
龍と精霊の子供に加減と言う概念があるかはさておき…。
「マーガレット様…他にも色々な魔物の言語を把握したいのですが…」
研究熱心すぎて怖いよ。
「それは構わないんだけど、今回はたまたま俺がボアを捕まえて来ただけだから、鳥系の魔物やオークなんかは冒険者に依頼した方が良いよ。 ポーションや翻訳機の宣伝も出来るし一石二鳥だよ」
「な、なるほど。 流石はマーガレット様です。 すぐに皆に報告して冒険者ギルドへ赴いて参ります!」
君達の行動力に俺は度肝を抜かされ続けてるけど、大丈夫?
本当にぶっ倒れないでくれよ…。
自分が不遇職なんかじゃないと分かって気持ちが上がっているのは分かるが、その糸が切れた時が怖い。
うちの妻の誰かに管理させないと駄目かもしれない。
「旦那様…お客様が…」
「ん? すぐに行くよ」
一体誰だろうか。
流石にもう訪れて来る人は居ないと思っていたが…。
そう言って部屋に入る。
「お待たせしました」
「待っとらんよ」
狸爺!!!
「お、テイルが驚いてるのは珍しい! これは画家に書かせねばならんな」
「こんなところに来て平気なんですか?」
「仕事は宰相に全部投げて来たから大丈夫じゃ。 キングからの手紙を見てな? 流石に妖精王や上位精霊が居るとなれば王として挨拶せねばならんくてな…。 一応これも仕事の内…そう…仕事の…」
どんどん目から光が消えて…。
これは話を変えないとまずいか?
酒を飲ませよう。 そうしよう。
「本日はうちに泊まっていかれますか? 宰相には伝えますけど」
「頼む…」
「あ、義父さん。 良ければ新しいお酒を幾つか作ってる間に出た失敗作飲みますか? 味は悪くは無いですよ。 酒精の濃さがちょっと…」
「義父さん…!? 飲む!!! 持ってこーい!!! テイルが義父さんと呼んでくれた記念じゃああああああ!」
チョロ…げふんげふん。
味は悪くないが、度数が高いからな。
少し記憶を飛ばして貰うくらいなら、何にも悪くないよね。
「では今こちらに運ばせますね」
そう言うとキングはもう既に用意して居たらしく、数秒で来た。
容器の類もエルンスに任せて上等な物にしてあるので陛下に出した所でバチは当たらないだろう。
「では、頂くとするか。 テイルは飲まないのか?」
「俺はまだ色々やる事が残っていますので…」
「それは仕方ない。 たまには息抜きしなさい。 魂が汚れていくぞ? では…。 濃いっ! が旨い!!!」
どういう事だよ。
そうして本日もへべれけおじさんの出来上がりである。
その成れの果てを見たサリィはまさに悪鬼が如くその美しい顔を歪めていた。
翌日にはボアの言語が大分分かってきたらしい。
本来なら簡単な言語しか喋れないはずの魔物だが、エルダーボアは他の種よりも知能が高く、言葉も豊富だったらしい。
あのボアが言うには他のボアも使う言葉自体は同じらしい。
言葉と言うよりも鳴き声なのでなんと言って良いものなのかは分からないが。
「パパー! ボアちゃんが背中乗せてくれたー!」
なんて足腰してるんでしょう。
ポニーか何かなのだろうか。
「良かったね。 じゃあボアも怪我しない様に優しく扱ってあげてね?」
「「「はーい」」」
龍と精霊の子供に加減と言う概念があるかはさておき…。
「マーガレット様…他にも色々な魔物の言語を把握したいのですが…」
研究熱心すぎて怖いよ。
「それは構わないんだけど、今回はたまたま俺がボアを捕まえて来ただけだから、鳥系の魔物やオークなんかは冒険者に依頼した方が良いよ。 ポーションや翻訳機の宣伝も出来るし一石二鳥だよ」
「な、なるほど。 流石はマーガレット様です。 すぐに皆に報告して冒険者ギルドへ赴いて参ります!」
君達の行動力に俺は度肝を抜かされ続けてるけど、大丈夫?
本当にぶっ倒れないでくれよ…。
自分が不遇職なんかじゃないと分かって気持ちが上がっているのは分かるが、その糸が切れた時が怖い。
うちの妻の誰かに管理させないと駄目かもしれない。
「旦那様…お客様が…」
「ん? すぐに行くよ」
一体誰だろうか。
流石にもう訪れて来る人は居ないと思っていたが…。
そう言って部屋に入る。
「お待たせしました」
「待っとらんよ」
狸爺!!!
「お、テイルが驚いてるのは珍しい! これは画家に書かせねばならんな」
「こんなところに来て平気なんですか?」
「仕事は宰相に全部投げて来たから大丈夫じゃ。 キングからの手紙を見てな? 流石に妖精王や上位精霊が居るとなれば王として挨拶せねばならんくてな…。 一応これも仕事の内…そう…仕事の…」
どんどん目から光が消えて…。
これは話を変えないとまずいか?
酒を飲ませよう。 そうしよう。
「本日はうちに泊まっていかれますか? 宰相には伝えますけど」
「頼む…」
「あ、義父さん。 良ければ新しいお酒を幾つか作ってる間に出た失敗作飲みますか? 味は悪くは無いですよ。 酒精の濃さがちょっと…」
「義父さん…!? 飲む!!! 持ってこーい!!! テイルが義父さんと呼んでくれた記念じゃああああああ!」
チョロ…げふんげふん。
味は悪くないが、度数が高いからな。
少し記憶を飛ばして貰うくらいなら、何にも悪くないよね。
「では今こちらに運ばせますね」
そう言うとキングはもう既に用意して居たらしく、数秒で来た。
容器の類もエルンスに任せて上等な物にしてあるので陛下に出した所でバチは当たらないだろう。
「では、頂くとするか。 テイルは飲まないのか?」
「俺はまだ色々やる事が残っていますので…」
「それは仕方ない。 たまには息抜きしなさい。 魂が汚れていくぞ? では…。 濃いっ! が旨い!!!」
どういう事だよ。
そうして本日もへべれけおじさんの出来上がりである。
その成れの果てを見たサリィはまさに悪鬼が如くその美しい顔を歪めていた。
1
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる