錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第三百十四話

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「テイルよ、この後はどうしていくつもりなのじゃ」

突然投げかけられるマーリン様からの声。
どこかからこの言葉が来ることは予想していた。

「一度皆に手を取り合ってもらう必要があると思います。 例えば異種族とか」

「ふむ、それが国防のためにも良いじゃろうな。 それにテイルの国で育成した異種族であれば…と信頼も得られよう」

「その分の責任は付き纏う。 それは分かっていますよ。 後は、この大陸以外をもっと調べなければいけません」

「確かにこれだけ悪意が押し寄せてくるとなるとその大陸は気になる所じゃな」

「その話、我々に任せて貰えないだろうか」

声のする方を向くと剣聖と盾の女性…他にも見慣れぬ弓使いのマッチョに明らかに魔法師である風貌の女の子の姿があった。

「剣聖のパーティだね。 この大陸以外がどうなっているのかは未知数だよ? 帰れなくなるかもしれない。 それでも行くのかい?」

「我々は冒険者ですから」

「検討させて貰うね」

「っ! あ、ありがとうございます…」

そう言って彼らはトボトボと帰って行った。
良い返事が貰えると思っていたのだろう。 こっちにも準備があるんだよ?

「さ、クリスエル公爵はそんな所に隠れてないで出てきて下さいな」

「ば、バレていたか…」

「あはは、それはまぁ。 と言うか、彼らはどう思います?」

「良い人材だと思う。 しかし、もしもの事を考えると…な」

「これを渡したらどうなると思います?」

俺が渡したのは幾つもの石。 先ほど作れないか試したところあっさりと出来たのだ。
ここ数日で錬金術が余計に便利な物になってしまった。

「…これは?」

「簡易結晶です。 この白い方を砕くと赤い方に戻れる…と言う。 そしてこれは無限収納のマジックバッグ。 この中には万能薬や、魔力ポーションが一生分以上に入っています」

察した様な顔をする閣下。

「また良く分からない物を…。 これは王家に献上しても手に余る様な次元の物だぞ?」

「分かっています。 でも、さっき作ってたら簡易転移結晶はさっき作れたんです」

頭を盛大に抱える閣下。

「テイル…。 閣下を余り困らせないでくれ…。 シワ寄せがウチに来るんだ…」

アレク父さま…。

「してないぞ!? そんな事!」

「以前陛下が有り得ない程酔いつぶれた時、テイルから酒を買い付けてくれと公爵閣下と宰相閣下、陛下から詰め寄られたのは忘れておりませんので…」

「あっ…」

心当たりあったんかい。

「まぁ、この道具達はあのパーティに渡すつもりです。 なので、どういう風に渡したら良いかと迷っていて」

「それなら、適当な理由を付けて王として彼らにその道具を下賜するという形にしてしまえば良いのでは?」

「父さん! それだ!」

良い考えを思いついてしまったのでそれを決行する事にした。

「「なんか、嫌な予感がする…」」

え、俺を歩く爆弾か何かだと思ってませんか?
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