錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第三百二十話

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やっと皆の帰国の目途が立った為に色々準備をしていたのだが…。
各国に回していたコウモリ達曰く各国で魔物が増えている様で困っている。
一応他国の人々に魔物避けの魔道具を渡したが全てに行き渡ったわけではないだろう。

一部の国に関してはもう試して来たらしく、うちの商会と積極的に取引したいと言ってきた。
あの死ぬ気の商談はなんだったのか。 必死になったのがバカバカしい。

そうしていると一人の教国の偉い人と思わしき人が声を掛けて来る。
良かった。 今回は背後からじゃなかった。

「あ、あの! マーガレット王! わ、我々教国もそろそろ帰国の運びとするのですが…。 皆、マーガレット王のお言葉が欲しいと…。 し、失礼ですよね、無礼ですよね…! どうか自分のこの首でお許し下さい!!!」

おい、誰だこんな信者を作り上げたのは! 神達か! 神達なのか!!!

(((現実から目を逸らすな…)))

この神達は思った事全部伝わってるけどプライバシーって無いの?
それとも相当暇なの?

いや、そんな事よりもこの状況をどうにかせねばならないか。

「言葉を掛けるだけなら全然大丈夫だけど、流石に教国の民全員には無理だよ? 皆がちゃんと集まってくれれば拡声でなんとかなるけど」

「よ、宜しいので…? 自分の首は…」

「け、結構です…。 そんな目の前で人が死ぬのはちょっと…」

「じゃ、じゃあ見えないところで首を切ってきます! 任せて下さい!」

「いや、そうじゃなーい!!!」

自〇志願者かなんかかこの人は!!!

「そ、そうなのですか…良かった…。 ではご案内致します!」

ちゃんと案内してもらえる様で良かった。
ただね? 集まったら良いと言った。
どうして既に整列して…俺を拝んでいるの???

「さ、こちらでお願いします! 皆、待っていますので!」

あ、この人俺を嵌めたな! くっそ。
まぁ良いんだけれど。

「教国の民よ! 私はテイル・フォン・マーガレット! 今はしがない小国の王をさせて貰っている者だ! 勇者と認められ、魔王や魔神王を討った事もある。 教国の教えには疎いが…言わせて貰おう。 神は手助けなどしない! 自分の道は自分で切り開いて欲しい。 俺が錬金術師で王になった様に! 貴方達にもきっと道が切り開けるはずだ!」

「オラは畑の主と言う意味の分からない天職だったけんど…。 マーガレット王の言葉でまだまだ気張れそうな気がしてきただ!」

おい、めちゃくちゃ凄そうな天職じゃないかそれ。
スカウトしても…良いか? 流石にだめか。

「良い事を考えましたぞ! 教皇猊下がまだ生きていたとしても、きっと我々がマーガレット王国の属国になる事を望まれるでしょう! どうか! どうか!!!」

「いや、あの対等な関係だったら…まぁ」

「なんと慈悲深い…! 国に戻り次第その様に動かせて頂きます!」

どうしてこうなった…。
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