錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第三百三十一話

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「まぁ、宴会ってのは悪くはねぇけどよ。 ねぇけど流石にこのタイミングじゃねぇか?」

「そ、そうだよねぇ…」

「一旦本国に無事を伝えて、その後こっちと交流を深める事を考慮して宴をする際の注意事項をキング? 爺? と話し合ってだな…」

マックスがめちゃめちゃ優しいな。

「まぁ、ここは概ね奴の言う通りです。 マックスの言う通りでございますなどうかご一考を」

「…分かったよ。 一旦コウモリさんを経由して聞いてみよう」

「確かに、その方がよろしいかも知れませんな。 テレパシーはどこで聞かれるやもしれませんしな」

「え? そうなの!?」

「え? むしろ今まで気づかなかったのですか…」

全く気付かなかったけど、確かにそう言えば割り込まれたりしてたな。
そう言えば。
解せぬな。 と言うか、昔、通話の魔道具作ろうとしたけど結局頓挫してたな。
いつか作るか。 プライバシー保護の為に。
そう、「俺の」 プライバシーを守る為だけに。

いつも覗き魔みたいな人達ばかりに囲まれてる気がして仕方ないんだよな。

(それは先輩が悪いんですよ)

それみろ言わんこっちゃない。
そうすると一人の人に声を掛けられる。

「テイル殿…と、言いましたね。 貴方は何故アストレアの王にならなかったのでしょうか?」

「何故…と言われましても…。 自分には急な展開過ぎたので全く分かりません。 強いて言うなら、今の俺の国はまだ俺の手が届くんです。 アストレアは大きすぎて手が届かない。 それは治めてるとは言えないと思うんです。 それでは王とは言えないと思うんだ」

「貴方はお強いですね。 本来は王の器は無いのでしょう。 ですが、文字通り味方を引き入れ率い、強くある。 ですが、背負いすぎな節があるのでしょう。 それは、上であろうという意識があり過ぎるのでしょう。 きっと気質の問題でしょうね」

ぐぬぬ。 心の奥底を読まれている感じがしてままならぬ。

「確かにそうかもしれないです。 でも、お互いに気を配らないといけないと思うんです」

「…。 ご忠告いたしておきます。 貴方が立つその場は、その様な覚悟で立つ場では無い。 半端な覚悟で立てば何れ首を獲られる事でしょう」

それはそうだ。 これはそういう時代の、そういう世界の話なんだ。
その上そういう立ち位置の話なのだから。

だが俺は…。

「なら、それでも、俺はもっと気を配ります。 首を獲ろうと思えないくらいに愛されます。 そうすることが俺の出来る事です。 それでも首を獲るって言うんだったら。 …相手が百戦錬磨の騎士であってもぶちのめします」

「面白いお方だ。 その様な優しきお方の国ならばきっと、良い国になるだろう。 期善で結構、欺瞞で結構、傲慢で結構。 良いじゃないか、それが国王だ、是非ともいい国を作ってください」

そうして先ほどの人はゆっくりと歩き去って行った。
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