錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第三百六十四話

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「今回の戦闘だけど、俺と海蛇王だけで行こう」

「何を…! 折角今仲間を呼んできてもらっているのだろう! 気でも触れたか!」

「単純な討伐が目的なら全員で行くのがもちろん最善だろうね。 でも犠牲は凄いと思う。 いくら水中で活動が可能になったとはいえ水中…ましてや海での戦闘なんて陸の生物に勝ち目があると思う? それに目的は魚人族の救出。 まぁ、助けを求めているとも限らないけど」

「それは…」

罠の可能性だって無いわけではない。
それに、気になる点があるしな。

「おーい! 連れて来たぞ!」

「主様…お待たせしました。 オロチと虹蛇は流石に海を渡るのは危険と判断し留守をするそうです」

「テイル君、魚人族ってほんと!? どこ! どこ!」

「まったく、面白そうな事をするね、英雄君は」

「このバーン様に任せろってんだ! 岩砕きは俺の勝ちだったんだぜ」

「負けたのじゃ…」

「負けましたね…」

「「「「ぐぬぬ…」」」」

なんか明らかにテンションの低い連中も居るけど。
何か制限を付けて行ったのか?

「あぁ、不思議そうだね英雄君。 今回は魔法や魔力みたいな力は一切禁止の地力のみでの岩砕き競争だったんだ。 それで、団長とバーン君が僅差だった。 ハンデは付けたけどね」

「え、バーンは馬鹿力ってこと?」

「そうだぜ! 俺は馬鹿…おい、今馬鹿って…」

気のせい気のせい。

「それはいいとして。 今回は、俺と海蛇王で戦う事になる」

「「「「「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?????」」」」」」」」」」

そういうリアクションになるのも知っていたよ。

「じゃあなんで集めたんだよ! てか、戦うんだったら大勢の方が良いだろ!」

「もし、魚人族が捕らえられていた場合の魚人族の救出。 及び、その護衛を皆にお願いしたい。 海の中での戦闘は多分出来るとしたら海蛇王とウンディーネの子である俺くらいだと思うんだ。 俺達がヘイトを取っている間に船で魚人族を安全に逃がせると思う」

「おい、テイル。 ちょっと危険過ぎやしねぇか?」

少しだけ…厳しい事を言ってしまうけど許してくれ。

「マックス。 相手の事を何も知らないお前が来て何が出来るんだ?」

「だったらてめェはどこまで分かってんだよ!」

「ここから探知と鑑定出来てるだけで相手は【海女帝カリブディス】、スキュラ、セイレーンが複数かな」

一斉に押し黙る。 海蛇王でさえも。
当然だ。 スキュラは蛇なのだから。
海女帝の側に居る事が理解できないのだろう。

「これで理解できる?」

(先輩、どうしてそんなに…)

さぁ? この世界に居る魔物達自体が地球から輸入して来た様なものばかりだったから今更ではある気がするけど…。

「テイル君、それは本当に二人で相手出来るの?」

「悪い子にはお仕置きをしなくちゃいけないね。 そう思うだろ、海蛇王?」

「へ? そ、そうだな! おいたをする子にはお仕置きだな!」

「はぁ…。 深くは聞かないけど…。 もう地形とか生態系だけは変えないでね」

「善処します!!! 多分!!!」

この時、この場に居る全員が過去にテイルは一体何をやらかしたんだと一斉に思ったそうな。
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