錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか

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第三百七十二話

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「久しいな、アグナ・フォン・ディッセルよ」

「は! 陛下におかれましては…」

「よい、公式の場では無いのだぞ? で、どうだ?」

苦い表情を浮かべるアグナ。

「やはり思った通りでした。 先に飛ばした物と同様の物が確認されました」

「ふむ、それがまかり通っているとなると我が国だけの問題ではないぞ…」

その言葉の意味はアグナには良く分かっている様だ。
娘のメイカ・フォン・ディッセル…今は嫁に行ってしまってメイカ・フォン・マーガレットだが。 そこにも危険が及んでしまう可能性があるのだから。
だが、彼が居るので大丈夫だろう。

「裏で動いている組織は割れているのか?」

「幾つかは割れておりますが、複数の国が関与しているそうです」

「なんとも頭の痛くなる話ではないか!!! 酒でも飲まないとやってられんな!!!」

アグナは知っている。 陛下が酒を飲むとタチが悪くなることを。
今飲ませてはいけない事だけは全身の感覚が物語っている。

「とりあえず、公爵閣下も動くとの事でしたし、今は大人しくなさってください…」

「ふむ? それならよいが。 だが、今は王城の内部も少しきな臭い」

「と言いますと…?」

「間者…ではあろうな」

「それは…頭が痛くなりますな」

「はっきり言ってテイルの寄越したヴァンパイア達が優秀過ぎて困るくらいでなぁ。 王族への暗殺も五回は阻止してくれたぞ! ははは!」

笑いごとで済ませてる陛下は大分大物なのか…ネジが飛んでいるのか。
しかし、状態異常耐性をバフや護衛、援護…マルチに動けるヴァンパイアとは一体…。
それを従える娘の相手は一体何者なんだ。

怪物ではなかろうな?

ある程度の事は聞かされているが心配で仕方なく、夜も眠れていない時もあるほどだ。
だが、それよりも酷いのはメイカの兄だ。
あれは完全なるシスコンだ。 半分封印状態にしていないと大変な事になってしまう。

この間もメイカに会いに行こうとして盗賊のねぐらを破壊し尽くしながらマーガレット王国の方角へ向かおうとしていたらしく、領兵の半数ほどでやっと捕まえた。
あれもあれでバケモノかもしれない。
なかなか家系なのかとすら最近思い始めて来ている。

ちなみに、メイカはもっと昔からヤバイ家系だと思っているらしい。

さて、これから色々処理して行かなければいけない案件も増えて行きそうだ。
忙しくなっていくぞ。
テイル君よ。 死ぬんじゃないぞ。
生きてちょっとオハナシしようじゃないか。
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