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第29話 お姉ちゃん達の水着
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翌朝、みんなで簡単に朝食を済ませると早めに湖に向かうことにしました。
昨晩お父さんが船を借りるので早めに行った方が良いと言っていたからです。
出掛ける前にみんなも水着に着替えます。
僕とお父さんはピッタリした薄手の半袖シャツに、パンツは下着と同じ太ももが少し隠れる形ですが、下着よりは厚手の作りになっているものを履いています。
なぜか男性の着用する下着や水着の色は灰色しかないみたいです。
「シャルル様~、どうですか私の水着姿?」
トリスお姉ちゃんが一番に駆け戻ってきて、腰に巻いた布をヒラヒラさせながら自信ありげに聞いてきました。
胸の部分は生地を身体の後ろから回し、胸元で紐で編むように結ばれていて、水着の下は女性用の下着と同じような形になっているようです。
腰に布を巻き付けるのは好みによるらしいですが、女性はこの形が一般的で好きな色が選べるようになっているそうです。
「トリスお姉ちゃん、綺麗な黄色だね」
「そうでしょう。湖に行くと聞いて、シャルル様に見てもらおうと新しく買ったんですよ」
「なに、言っているのトリス、あなた水着の下のサイズが小さくなったから買い換えたんでしょ」
シエラお姉ちゃんが指摘しながら戻ってきました。
「シエラ先輩、ひどいです。何年も前の水着が着れるわけ…」
「シ…シエラ先輩だって気合をいれて水着を選んで買っていたじゃないですか~」
「わ…私は水着を持っていなかったから、どうせならシャルル様に褒めてもらえたらなぁって思ったんですよ」
「シエラお姉ちゃんの空のような青色も綺麗だよ。僕もその色好きだよ」
「シエラお姉ちゃんの綺麗な銀髪に良く似合っているよね…」
シエラお姉ちゃんは腰に布を巻いていませんでした。
「ありがとう…ござい…ます」
僕が褒めると顔と身体をカァ~と赤くして俯いて身体をモジモジさせています。
「「お待たせしました~」」
続けてメルモアお姉ちゃんとメンテールお姉ちゃんが戻ってきました。
メルモアお姉ちゃんは髪の色と同じ赤色です。
「メルモアお姉ちゃん、赤い髪と瞳、水着も赤色で格好良いよ~!」
「ありがとうございます、シャルル様」
「水着を付けると胸が苦しいのですが…」
そう言いながらも両手を腰に当て、胸を突き出しながら喜んでいます。
女性は水着を着る時ぐらいしか胸を締め付けたりしないそうです。
「メルモア先輩、大きい胸ですね~」
トリスお姉ちゃんがそんな風に驚いています。
「シャルル様、私も見て下さい!」
「うん…」
メンテールお姉ちゃんは胸用の水着は灰色で下が髪に合わせた青色でした。
「シャルル様の水着とお揃いにしてみました~」と胸を寄せてこちらに見せてきます。
他の三人が一瞬“しまった”というような顔をしていたのが面白かったです。
「うん…、とても似合っているよ」
「ありがとうございます!」
「なんだか昨日からメンテールが目立ってますね…」
そんな風にシエラお姉ちゃんが呟いていましたが聞かなかったことにしておきます。
「また、お母さんが最後だね…」
「そうだな。ルーシャも湖に来ることはなかったから水着を新しく買ったんじゃなかったかな…」
「お母さんが、何色の水着か興味あるよね」
「また、赤色じゃないか…」
その時、静静と入ってきたお母さんが僕たちの前で『じゃじゃ~ん』と言いながら体に巻いていたタオルを広げて水着姿を披露してくれました。
「「えっ…!?」」
「「「「……」」」」
お姉ちゃん達もこれは考えられなかったというような顔をして黙っています。
『どう? どう? 素敵でしょ』
「「み、水着を着ていない…!?」」
僕とお父さんがそう言ってしまうほど、お母さんの肌色に合わせた色の水着だったのです。
「ル、ルーシャ、それ…水着なのか…」
「お…お母さん、素敵…だけど…」
「「「「ルーシャ様、さすがです!」」」」
僕とお父さんがその後の言葉を言おうとした時に、シエラお姉ちゃんたち4人がお母さんを褒めるのでした。
『そうでしょう~、特注なのよ~』
お母さんは4人にそう答えながら自慢しています。
「シャルル、とりあえず行こうか。ボートも借りなきゃいけないしな」
「うん、そうだね」
僕とお父さんは目を合わせて、もう何も言わないでおこうと決めたのでした。
昨晩お父さんが船を借りるので早めに行った方が良いと言っていたからです。
出掛ける前にみんなも水着に着替えます。
僕とお父さんはピッタリした薄手の半袖シャツに、パンツは下着と同じ太ももが少し隠れる形ですが、下着よりは厚手の作りになっているものを履いています。
なぜか男性の着用する下着や水着の色は灰色しかないみたいです。
「シャルル様~、どうですか私の水着姿?」
トリスお姉ちゃんが一番に駆け戻ってきて、腰に巻いた布をヒラヒラさせながら自信ありげに聞いてきました。
胸の部分は生地を身体の後ろから回し、胸元で紐で編むように結ばれていて、水着の下は女性用の下着と同じような形になっているようです。
腰に布を巻き付けるのは好みによるらしいですが、女性はこの形が一般的で好きな色が選べるようになっているそうです。
「トリスお姉ちゃん、綺麗な黄色だね」
「そうでしょう。湖に行くと聞いて、シャルル様に見てもらおうと新しく買ったんですよ」
「なに、言っているのトリス、あなた水着の下のサイズが小さくなったから買い換えたんでしょ」
シエラお姉ちゃんが指摘しながら戻ってきました。
「シエラ先輩、ひどいです。何年も前の水着が着れるわけ…」
「シ…シエラ先輩だって気合をいれて水着を選んで買っていたじゃないですか~」
「わ…私は水着を持っていなかったから、どうせならシャルル様に褒めてもらえたらなぁって思ったんですよ」
「シエラお姉ちゃんの空のような青色も綺麗だよ。僕もその色好きだよ」
「シエラお姉ちゃんの綺麗な銀髪に良く似合っているよね…」
シエラお姉ちゃんは腰に布を巻いていませんでした。
「ありがとう…ござい…ます」
僕が褒めると顔と身体をカァ~と赤くして俯いて身体をモジモジさせています。
「「お待たせしました~」」
続けてメルモアお姉ちゃんとメンテールお姉ちゃんが戻ってきました。
メルモアお姉ちゃんは髪の色と同じ赤色です。
「メルモアお姉ちゃん、赤い髪と瞳、水着も赤色で格好良いよ~!」
「ありがとうございます、シャルル様」
「水着を付けると胸が苦しいのですが…」
そう言いながらも両手を腰に当て、胸を突き出しながら喜んでいます。
女性は水着を着る時ぐらいしか胸を締め付けたりしないそうです。
「メルモア先輩、大きい胸ですね~」
トリスお姉ちゃんがそんな風に驚いています。
「シャルル様、私も見て下さい!」
「うん…」
メンテールお姉ちゃんは胸用の水着は灰色で下が髪に合わせた青色でした。
「シャルル様の水着とお揃いにしてみました~」と胸を寄せてこちらに見せてきます。
他の三人が一瞬“しまった”というような顔をしていたのが面白かったです。
「うん…、とても似合っているよ」
「ありがとうございます!」
「なんだか昨日からメンテールが目立ってますね…」
そんな風にシエラお姉ちゃんが呟いていましたが聞かなかったことにしておきます。
「また、お母さんが最後だね…」
「そうだな。ルーシャも湖に来ることはなかったから水着を新しく買ったんじゃなかったかな…」
「お母さんが、何色の水着か興味あるよね」
「また、赤色じゃないか…」
その時、静静と入ってきたお母さんが僕たちの前で『じゃじゃ~ん』と言いながら体に巻いていたタオルを広げて水着姿を披露してくれました。
「「えっ…!?」」
「「「「……」」」」
お姉ちゃん達もこれは考えられなかったというような顔をして黙っています。
『どう? どう? 素敵でしょ』
「「み、水着を着ていない…!?」」
僕とお父さんがそう言ってしまうほど、お母さんの肌色に合わせた色の水着だったのです。
「ル、ルーシャ、それ…水着なのか…」
「お…お母さん、素敵…だけど…」
「「「「ルーシャ様、さすがです!」」」」
僕とお父さんがその後の言葉を言おうとした時に、シエラお姉ちゃんたち4人がお母さんを褒めるのでした。
『そうでしょう~、特注なのよ~』
お母さんは4人にそう答えながら自慢しています。
「シャルル、とりあえず行こうか。ボートも借りなきゃいけないしな」
「うん、そうだね」
僕とお父さんは目を合わせて、もう何も言わないでおこうと決めたのでした。
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