異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】

kujibiki

文字の大きさ
5 / 165

第5話 勇者達(1組目)

しおりを挟む
部屋で透明のタブレットのような端末を使い、アイとマオには歴史の確認をしてもらい、僕は一宮さんに貰った勇者用配布資料を読んでいました。

アイとマオとは記憶を共有する事も出来るので分担して確認すれば早く済みます。

まず先ほど一宮さんとの話で自分達が16歳だという事が分かりました。
すでに身長は180cmを超えていて、自分で言うのもなんですが改めてたくましさを感じます。
後日、身体検査があるそうです。

資料の中には一宮さんに教えてもらったこれまでの経緯が書いてあり、他にも国の情勢や政治、法律や生活についても必要な事だけが簡単に書いてありました。

特に驚いたのは議院内閣制であっても首相の上に“七家”と呼ばれる七つの名家が存在すること事です。

国土を分けるという考えは僕がいた時代にもあったよな…。
その為か現在では首都という場所は無いようです。

それからユーラシア大陸東側が主に占領されている為、日本が東側の最前線になっている事。
司令室で現代地図を見せてもらいましたが、朝鮮半島が消滅している為日本海が大きくなっていました。
今では尖閣諸島や佐渡島にも日本軍の拠点があるそうです。

(それにしても日本が一夫多妻、一妻多夫になったとわね~)

法律で驚かされたのはこの部分です。

「ご主人様、ネトリOKで良かったじゃないですか~。本人同士の合意なら犯罪にはならないみたいですよ」

「そうだな、本当に“〇倫は〇化”になったみたいだよ」

性行為は無いんだけれどね…。

「一宮さんもマスターの股間を見ていましたからね」

「まぁ、あんな話をすればね。男性器を見た事が無いようだし、セックスの経験も無いんだから当然だよ…」

アイ達とそんな話をしていると桂司組が帰って来たとの連絡があり、僕達も一宮さんのオフィスへ向かいます。



XX XY



プシュ―――ッ!

「ヒュウ~~~ッ!」
「これはこれは…」
「……」
「カッコいい~!」
「くっ、美人過ぎる…」

僕達がオフィスに入るとこちらを見た勇者一行がそれぞれの反応を示します。

「け…桂司君、こちらが昨日現れた5組目のシャルル様達です…」

(僕達だけ様付けなの?)

「一宮さん、どうしてこいつらが様付なんだ」

「何となく様付したくなるんですよ…」

「分かるぅ~。何となく貫禄があるよね…」

「(桂司達とは)レベルが違い過ぎるよ…」

「ちぇっ、それで…」

「初めまして、僕はシャルルと言います。こちらはアイとマオ。僕達は一度異世界転生しているのでこのような容姿ですが、元は日本人ですよ」

「ふ~ん、俺が橘桂司、こっちから戦士の向井曜介、盗賊の嵯峨博、魔術師の山本すみれ、僧侶の只野由香だ」
「そういえば、お前たちの職業はなんだ?」

「う~ん、三人とも魔術師ですね」

「三人とも魔術師だと!?」

「もちろん僕達も侵略者と戦う事はやぶさかではありませんが、どうも僕達の任務は別にあるかもしれませんので…」

どうやら彼らは全員神様に異世界転移をされたようです。

「ハァ~、なんだそれ…。確かに体格は良いが強そうに見えないな…。それに三人とも魔術師って…(地球には魔素が無いのに…)」

「桂司、良いじゃないか。俺達がアイさんとマオさんを守ってあげようよ」

(魔術師だと何か問題が…? それに、なんでアイとマオだけ…)

向井君はちょっとアレだな…。
それに一緒に行動する事なんてないのに…。

「確かにすみれや由香に比べれば庇護欲がそそられるな…」

「ちょっとひどい~」

「だったら桂司達よりシャルル様の方がカッコいいわよ」

「くそっ、お前らも様付で呼ぶな!」

「はいはい、お互いの自己紹介は終わりね。シャルル様達は来られたばかりなんだから…。桂司君達も休暇を取ったら北海道に戻ってもらわないとね」

「また北海道かよ。違う組、そうだ俊成組に行かせろよ」

「彼らは中国・四国地方が担当よ。それに休暇のタイミングが各組バラバラなんだから…」

「ちぇっ、来た時の運が無かったか…。じゃあ、部屋に戻るぞ」

「「シャルル様、またね~。アイさんとマオさんも~」」

盗賊の嵯峨博が一言も発せずこちらを見ていたのは不気味でしたが、他の男性二人はあんなものでしょう。
女性達にも今のところ嫌悪感はありません。



「シャルル様、桂司組はどうでしたか?」

「本当にテンプレ的な勇者たちですね。桂司組は全員転移者だったのですね」

男性は【生体判別】する気も無い。
ただ、二人の女性を見てみるとこんな風でした…。

山本すみれ
職業:魔術師
性別:女
年齢:16歳
身長:158cm
体重:45kg
B:80cm
W:49cm
H:82cm
【処女】

只野由香
職業:僧侶
性別:女
年齢:16歳
身長:162cm
体重:50kg
B:84cm
W:54cm
H:86cm
【非処女】

年齢が僕達と同じなのは神様による転移特典なのでしょう。
おそらく彼らは向こうの世界で寿命を迎えていないと思うので、本当の年齢はもう少し上だったのかもしれません。
それにしても僧侶が非処女とは…。

「ところでシャルル様、午前にアイ様が男性器で世界を救われたとかおっしゃっていましたが、その…“セックス”とは安全なのでしょうか…?」

「ご主人様の本当の職業は魔術師ではなくハーレム王ですからね」

「なっ、ハーレム王…!?」

意味は分かりませんが王様…?

「アイ…、何を言って…」

あれっ、確かに魔術師よりしっくりくる職業だな。

「一宮さんさえ良ければマスターのパートナーになられてみては…」

「ちょっと、マオ…勝手に…」
「そんな事をすれば一宮さんのパートナーが…」

「いえ、マオさんにそう言っていただけると助かります。今のパートナーは私が養っているみたいなものですからね。いずれは違うパートナーに替えるつもりでしたし…」

この私が勇者様のパートナーになるなんて思ってもみませんでしたね。

(日本もかなりドライになっているなぁ)
「でも…、僕のパートナーになる事は『共生婚』とは違いますよ。愛のないセックスも嫌だし、『契約結婚』に近い形になりますよ」

「わ…私もアイさん達のように従者に…?」

「二人は従者じゃないですけれどね…」

「ご主人様、大丈夫ですよ。一宮さんもマスターとセックスをすれば自ずと理解されます」

「こっちの世界ではこういう形になるのか…」

まぁ、今回は成人からのスタートだしな…。

「そうそう、マスターは据え膳を食べていけば良いのです」

(これは据え膳とは言わないけれど…)
「それじゃあ一宮さん、せっかくですからどこか個室にも湯船のある温泉旅館に案内してくださいよ。美味しい料理が食べられる所が良いですね。転移で連れて行きますから…」

「私も一緒に転移が出来るのですか? 魔力の問題や人数制限とかは…?」

「実は僕達には制限なんて有りません。でも、僕達の能力については極力隠すか表現を抑えてくれると助かりますね」

「は…はい…。では温泉旅館を予約しておきます」

「僕達は部屋にいますので一宮さんの準備が出来れば来て下さい。部下の方に出掛ける事を忘れずに伝えておいてくださいね」

「わ…分かりました」



XX XY



(ハァ~、私ったら何て事を…)

いつの間にかシャルル様とセックスをすることになってしまいました。
時々パートナーとするブレックスとは違う…。
お話しているとなぜか断ると言う考えはなくなるのです。

とりあえず、素敵な温泉旅館を予約しないと…。
フフ…、勇者様の依頼ですから私の分も経費で落ちるわね。

あっ、パートナーにも今日は仕事で帰れないって伝えておかないと…。
場合によっては私はシャルル様のパートナーになってしまうのです。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

死神と恐れられた俺、転生したら平和な時代だったので自由気ままな人生を享受する

オカさん
ファンタジー
たった一人で敵軍を殲滅し、『死神』と恐れられた男は人生に絶望して自ら命を絶つ。 しかし目を覚ますと500年後の世界に転生していた。 前世と違う生き方を求めた彼は人の為、世の為に生きようと心を入れ替えて第二の人生を歩み始める。 家族の温かさに触れ、学園で友人を作り、世界に仇成す悪の組織に立ち向かって――――慌ただしくも、充実した日々を送っていた。 しかし逃れられたと思っていたはずの過去は長い時を経て再び彼を絶望の淵に追いやった。 だが今度こそは『己の過去』と向き合い、答えを導き出さなければならない。 後悔を糧に死神の新たな人生が幕を開ける!

転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~

アズドラ
ファンタジー
主人公タカトはテンプレ通り事故で死亡、運よく異世界転生できることになり神様にドラゴンになりたいとお願いした。 夢にまで見た異世界生活をドラゴンパワーと現代地球の知識で全力満喫! 仲間を増やして夢を叶える王道、テンプレ、モリモリファンタジー。

四つの前世を持つ青年、冒険者養成学校にて「元」子爵令嬢の夢に付き合う 〜護国の武士が無双の騎士へと至るまで〜

最上 虎々
ファンタジー
ソドムの少年から平安武士、さらに日本兵から二十一世紀の男子高校生へ。 一つ一つの人生は短かった。 しかし幸か不幸か、今まで自分がどんな人生を歩んできたのかは覚えている。 だからこそ今度こそは長生きして、生きている実感と、生きる希望を持ちたい。 そんな想いを胸に、青年は五度目の命にして今までの四回とは別の世界に転生した。 早死にの男が、今まで死んできた世界とは違う場所で、今度こそ生き方を見つける物語。 本作は、「小説家になろう」、「カクヨム」、にも投稿しております。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

処理中です...