異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】

kujibiki

文字の大きさ
75 / 165

第75話 修学旅行1

しおりを挟む
「いよいよ宇宙か…」

アメリカから帰ってきた後、六家それぞれの屋敷にお風呂を作りに行っては集団触診を繰り返しているうちにすっかり秋になり、明日からは可憐さんの修学旅行に同行する事になっています。

可憐さんは例年通り世界旅行だと思っていたようで、学校から宇宙旅行だと聞かされ驚いていたようです。

宇宙旅行になったのは玲の独断ですが、玲がひとこと言えば学校と保護者は従わざるを得ず、僕とアイとマオが警護に就くのも承認済みです。

少し前に改めて玲にどうして宇宙なのかを聞くと、ただ本当に僕達の存在があったからだそうです。

お金を出せば個人的に宇宙に行く事は可能ですが、宇宙という危険で限られた空間に息女たちが団体で行ける機会はありません。
彼女達にとっては世界一周より何倍も価値があるのだそうです。

「さすがに私も興奮しますね」

「ハハ…、可憐さんも興奮気味だったね。今晩眠れるのかな…」

宇宙に行く事が決まってから、エロフ達に色々聞いていたようです。
ちなみに僕達が付いて行くのをまだ知りません。

「マスター、私達も“ニ○ータイプ”になれるでしょうか…」

「マオ、ちょっと宇宙に出るだけでなれるわけないと思うけれど…」

宇宙開発に従事している方達に何かしら異変があったという話を聞きません。
まぁ、既に僕達は“ニ○ータイプ”以上に“特異体質”なのですが…。

「そう…ですね…」

「ご主人様、私達が生きている間に宇宙用の“モ○ルスーツ”や“ヤ○ト”が出来れば良いですね~」

「そうだね…」

確か宇宙船はあるけれど、コロニーは計画中だったんだよね。
宇宙に移住する事も夢物語ではないようです。

「マスター、無重力セックスをしてみましょうね!」

「おぉ~そうだった!」

こればかりは想像でしかなかったので今回の楽しみの一つでもあります。



XX XY



「皆さん、おはようございます」

「おはようございます!(×全員)」

「どうやらあまり眠れなかったようですね…」

目が赤く寝不足みたいね…。
でも、可憐さんだけは相変わらず艶やかで瑞々しく元気そうね…。

「「百合先生こそ…」」
「目の下にクマが…」

「私は引率者として何度もスケジュールを確認するために…」

例年通り世界旅行だと思っていたら宇宙旅行だなんて…。
でも学校の経費で宇宙に行くことが出来て幸運です。

「ゴホン…」

「で、では注意点から。修学旅行には皆さんのお供の方は同行できません。自分の事は全て自分でしましょう。以上です」

「……(×全員)」

「うるさいお供がいなくて良いわね~」
「おやつを持ってきました?」
「バッチリです!」
「お小遣いは100万円までだったわね」
「それ以上使ってもバレないわよ…」
「下着や服は大丈夫かしら…」
「誰か髪を結ってね~」

ザワザワ…。

「静かに…。それでは出発前に皆さんに紹介したい方達がいます」
「今回の修学旅行で私達の警護をしてくださる方々です」

私達も先ほど顔合わせをしたところです。

「皆、驚くわよ~。でも、叫ばないように…」
「では、お…お入りください!」

プシュ―――ッ!



「……キャーッ!(×全員)」

「格好いい~!(×全員)」
「「うそ~、男性よね!?」」
「「「綺麗な女性~!」」」

「シャ…、シャルル様~っ!?」

今朝、屋敷で見送って下さったシャルル様達が…、どうして?

「皆さんおはようございます。今回皆さんの警護をさせていただくシャルルと言います。こちらは僕のパートナーであるアイとマオです。こう見えてとっても強いので安心してくださいね」

僕の紹介にアイとマオも簡単に自己紹介をします。

全員名家の子女らしいですが、今の世も女子学生はテンションは高いんだな…。
可憐さんだけは驚愕の表情でこちらを見ているけれど…。

「「「え~っ、もうパートナーの方がいらっしゃるの~」」」
「「私もパートナーにして欲しい~!」」

「ダメですよ。先生が先です!」

「ゴホンッ!」

「み…皆さん、修学旅行中はシャルル様達の迷惑になることは慎みましょうねぇ~」

宝条家が推挙される方達ですからね…。
失礼があれば私の首が…。

「……」
担任の先生が立花百合さんで、さっきから咳払いしているのが主任の井筒詩子さんか…。
ハハ…、先ほど前もって挨拶した時は井筒さんも声を出して驚いていたのにな…。

もちろん2人とも良家のお嬢さんみたいですが、パートナーはいないようです。



挨拶が済むと早速大型のNOGカー(バス型)に乗り空港を目指します。

生徒30人を僕達5人で引率するので、生徒達は6人ずつの班に分かれています。
過剰な引率だけれど近畿地方のご令嬢たちだものな…。

「シャルル様と可憐様はお知り合いだったのですか~!?」

「まぁね」

この娘は千宮京香さんだっけ…。

「もう、酷いです。シャルル様もお母様も黙っているだなんて…」

「ハハ…、サプライズだよ」
「僕達も宇宙には行ってみたかったからね」

他には柏木水尚さん、和久菊子さん、二階堂翔子さん、遠山里穂さんが同じ班になっています。

この和久菊子さんがエステの最初のお客様でもある和久様の娘さんなんだな…。
もうかなり経つけれど和久様はどうしているんだろ…。

「シャルル様はおいくつなのですか?」

「16歳だよ」

「えっ、もっと大人の方かと…(私の婚約者より大きい…)」

「老けてるかな…?」

「ち…違いますよ~。一般的な16歳の男性より身体が大きくて逞しいので…。格好良いです…」

「ハハ…、ありがとう」

この娘は柏木水尚さんだったな…。

「じゃあ、アイ様とマオ様は…?」

「うん、彼女達も16歳だよ」

「信じられない…、2つしか違わないのに美し過ぎますよ~」

「順番が回ってきたらそう言ってあげて、喜ぶと思うよ」

引率者は各班をローテーションする事になっています。

「わ…私もアイ様とマオ様から色々教えていただいているのよ~」

「ずるいです、可憐様(×5)」

「あっ、だから可憐様だけ急に大人びて、艶やかで瑞々しいのですね」

「私も教えて欲しい~!(×5)」

(おいおい…)

可憐さんも自慢したかったのは分かるけれど、そんな事をアイやマオに言ったら覚醒することになるのでは…。

玲は今後の為、要するにパートナー候補になる可能性があると言っていたけれど、きっと各家の事情もあるはずです。



空港に着くと、特別ターミナルから宇宙船で宇宙ステーションに向かうことになります。

宇宙エレベーターのある場所に向かって、そこから宇宙ステーションにも行けるそうですが、そちらは一般の方達も利用しているので今回は個別に宇宙船を用意したとのことです。

宇宙船まで貸し切りにする時代なのか…。



結局のところNOGエアーと体感は変わらず、気が付けばいつの間にか大気圏外に出ており、そのまま宇宙ステーションを目指していました。

「地球ってやっぱり青かったんだな…(ボソッ)」

その時ばかりは生徒達も静かに窓から地球を眺めているのでした。



XX XY



「は~い皆さん、揃っていますね~?」

「は~い(×全員)」

「私達はここで3泊する予定です。宇宙ステーションの機能や設備について実際に体験しながら学びます…」



(イメージと全然違う…。まるでテーマパークだな…)

宇宙船から見た宇宙ステーションはまるで巨大などら焼きのようでした。

前々世のイメージではユニットで構成された狭苦しい空間で、一般人が行けるようになったとは言え制限のある空間だと思っていたのですが、なんと小規模のテーマパークがスッポリ入ってしまうぐらいの大きさだったのです。

今、僕達が集まっている場所も例えて言えばマ○ロス内の街並みの一部みたいです。

「井筒さん、宇宙ステーションには誰でも滞在は可能なのですか?」
「宇宙には民間のホテルがあるとは聞いていますが…」

「お金さえ出せば人間だけですが滞在することは可能ですよ」

「そうですか…」

この宇宙ステーションは日本の物らしく、宇宙軍が管理しているそうです。

宿泊が目的ではないので民間のホテルと比べるとかなりリーズナブルらしい。
宇宙エレベーターで地上と繋がっている事も理由かな…?

「先にシャルル様達のお部屋の案内を渡しておきますね」

宝条家からは一番良い部屋を用意するように言われています。

「ありがとうございます」

「お部屋にも浴場はありますが、宇宙を見ながら入れる大浴場もあるそうですよ。宿泊客だけではなさそうですが…」

「それは楽しみですね」

そんな話をしている間に立花先生の話も終わったので、それぞれが部屋へ荷物を置きに行きます。
その後は夕食まで自由時間だそうです。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します

三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。 身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。 そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと! これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。 ※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。

死神と恐れられた俺、転生したら平和な時代だったので自由気ままな人生を享受する

オカさん
ファンタジー
たった一人で敵軍を殲滅し、『死神』と恐れられた男は人生に絶望して自ら命を絶つ。 しかし目を覚ますと500年後の世界に転生していた。 前世と違う生き方を求めた彼は人の為、世の為に生きようと心を入れ替えて第二の人生を歩み始める。 家族の温かさに触れ、学園で友人を作り、世界に仇成す悪の組織に立ち向かって――――慌ただしくも、充実した日々を送っていた。 しかし逃れられたと思っていたはずの過去は長い時を経て再び彼を絶望の淵に追いやった。 だが今度こそは『己の過去』と向き合い、答えを導き出さなければならない。 後悔を糧に死神の新たな人生が幕を開ける!

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

科学×魔法で世界最強! 〜高校生科学者は異世界魔法を科学で進化させるようです〜

難波一
ファンタジー
「魔法ってのは……要はエネルギーの制御だろ?」 高校生にして超人的な科学知識を持つ天才・九条迅は、ある日、異世界アルセイア王国に「勇者」として召喚された。 だが、魔王軍との戦争に駆り出されると思いきや—— 「お前、本当に勇者か? 剣も魔法も、まともに使えないのか……?」 「科学的に考えれば、魔法ってのはもっと進化できるはずだ!」 剣も魔法も素人の迅だったが、「魔法を科学的に解析し、進化させる」という異端の方法で異世界の常識を根底から覆し始める! 魔法の密度を最適化した「魔力収束砲」 魔法と人体の関係を解明し、魔力を増大させる「魔力循環トレーニング」 神経伝達を強化し、攻撃を見切る「神経加速《ニューロ・ブースト》」 次々と編み出される新技術に、世界は驚愕! やがて、魔王軍の知将《黒の賢者》アーク・ゲオルグも迅の存在に興味を持ち始め—— 「科学 vs 魔法」「知能 vs 知能」 最強の頭脳戦が今、幕を開ける——! これは、「魔法を科学で進化させる勇者」が、異世界を変革していく物語! ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

ダンジョン経営から始める魔王討伐のすゝめ 追放された転生ダンジョンマスターが影から行う人類救済

斑目 ごたく
ファンタジー
 異世界でドッペルゲンガーとして転生した、しがないサラリーマン古木海(ふるき かい)は、意外な事に魔王軍の中で順調に出世していた。  しかし順調であった筈の彼の生活は、あっさりと崩壊してしまう。  中央の魔王軍から辺境のど田舎へと追放されてしまった彼は、しかしそこで自らの天職とも言える立場を手に入れる。  ダンジョンマスターとしてダンジョンを運営し、こっそりと冒険者を強化することで人類を滅びの危機から救いたい彼は、恐ろしい部下達の目を盗みながら彼らの味方をしていく。  しかしそれらの行動は何故かいつも思いも寄らぬ方向へと転がっていき、その度に彼らは周りからの評価を高めていってしまう。  これは戦闘能力が皆無の主人公が、強大な力を秘める部下と恐ろしい上司の板ばさみに苦しめられながら、影から人類を救済していく物語。  毎週水・土 20:10更新です。  この作品は「小説家になろう」様にも投降されています。

処理中です...