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2025年3月2日~
世界は深刻な分断に
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先日のトランプ・ゼレンスキー会談の結果は、45歳の個人投資家である私に
「自分が生きていうちに、それももう体も不自由で病気もあちこちに抱えている
かもしれない80代くらいに日本はいやが上でも戦争に巻き込まれて投資など
言ってられずに死ぬんではないか?」
という予感すら感じさせる嫌なものであった。
一つは滑稽というか、珍事と言うか?
「国のトップ同士の会談でこれほど稚拙で感情むき出しで愚かなやりとりを
するのは見たことない」
である。
勿論原因の9割はアメリカ側にある。
陰謀論が好きな人たちは
「これはアメリカ側がある意図をもってゼレンスキーを挑発して演出した」
というがそうではなく単純なものだよ。
ゼレンスキーをつい先日「独裁者だ」と呼んでいたトランプとしては珍しく
この会談の前は上機嫌でゼレンスキーを勇敢だとか持ち上げて、鉱物資源提供
などの署名に合意すると思っていたわけだ。
ところが(こちらは会談の途中で全世界に向けてトランプから口頭でも確約
が欲しかったという意図があったろうが)ゼレンスキーが素直に文句も反論も
条件も付けることなくすんなり署名すると思いきやそうではなく、難しい質問
をしてきたものだから宇露関係の歴史とかウクライナ側の事情にそれほど関心
はなくただアメリカの権益を早く確定させたい、プーチンに貸しをつけたいか
逆に選挙などの応援の見返りを送りたいかが目的だったトランプは逆に恥を
かかされたと思って子どもさながらに感情的・ヒステリックになっただけの話
である。
バンスというトランプの取り巻き、腰ぎんちゃくもある意図をもってであろ
うがゼレンスキーを挑発したようにも見える。
まあ、まずはアメリカと言う国が
「完全に自国ファースト、大国主義」
になってしまったという点である。
二つ目は、これが我が日本には大変心配なことであるが
「中露や北朝鮮の脅威が日本・台湾に迫ってもトランプは放置かもしくはウク
ライナ同様、ロシアと手を打って日本を分断して互いにいいとこどりしかねない
可能性すらある。つまりトランプ、アメリカにとって利が無ければ日本を見捨て
ることなど十分あり得る」
ということだ。
明らかにトランプはロシアとつながりがある。
過去の大統領選挙を通じて感じるものはある。
ロシアはかつてルーマニアの大統領選挙にも親ロシア派を送り込んで不可解な
選挙結果をもたらした実績がある。
トランプは既に2000年頃には自分が将来大統領になりたいという野望は持って
いた(著書などより明らか)。
商人であり取引が好きな彼ならば選挙に勝つため、あらゆる手段を講じたのは
想像に難くない。
トランプはアメリカが第一次世界大戦から戦後の少なくともベトナム戦争の頃
まで世界で絶対の大国であり世界をコントロールできる時代を取り戻してどの国
もアメリカの意のままに従わせるのを究極の目的にしていると思える。
そういう意味では覇権主義である中露とそれほど変わらず、国のイデオロギー
としては対立している(特に中国)割にはトランプは個人的人物評価としてプー
チンはべた褒め、習近平も讃えて、金正恩もナイスガイと評価している。
強気で国をまとめてカリスマ性で支配するタイプの政治家をトランプは分け隔て
なくリスペクトする傾向がある。
逆に同盟国でありながらドイツのショルツなどは露骨に批判をしていた。
ウクライナ問題ではロシアを潜在的に脅威と感じながらもアメリカの力を頼り
にしている英仏などはトランプを何とかうまく取り込んでNATOから脱退するなど
ないように苦慮して対応しているように見えるがこれはディールを好むトランプの
思う通りであろう。
彼の国内の支持率も民主党支持派を中心に下がりつつあるから、今まで西側の
盟主として数十年かけてトルーマン以降の大統領が築いてきたものを彼の任期中
でことごとくちゃぶ台返しはしないであろう。
ただ逆に同盟国側の足元を見透かして有利なディールを仕掛ける材料にしてそ
の成果を国民にアピールして支持率回復に結び付けるであろう。
さて、ではトランプだけが奇人変人で彼がいずれ退陣すれば次の大統領は民主
党になったとしても事なかれ主義の日本が期待する従来のアメリカ様に戻って
くれるかといえばそうでないと思う。
トランプの掲げて実行しようとする幾つかのことはもともと近年ずっとアメリ
カが不満に思っていたことだが西側盟主として、メンツにかけて言えなかったこと
である。
間違いなく次の政権でも日本は防衛に置いてブッシュ・小泉以前のような強固
な同盟関係を維持することはないであろう。
まあトランプ・安倍体制だったとしたら安倍晋三の構想的にも(日本人の多くが
是とするかは兎も角)北方領土をロシアに譲歩してでも、アメリカ・ロシア・日本
というラインを形成することで日本の防衛構想として実際トランプも支持すると
思えたが。
日本はアメリカはいつまでも頼りにすることができない、じゃあ危機感を持って
自力でどうするかが問われる時がやってきたように思う。
何にも対策なくアメリカの傘下で追従していていざ危機が迫った時にアメリカ
は今回のウクライナのように
「(尖閣諸島・沖縄、北海道など)中ロに譲歩してアメリカに吸収の権益を寄越
せば仲裁してやる」
とか言われかねなくなりますぞ?
でも平和ボケしちゃっているからそうなったときにはじめて後悔しているよう
な気もしちゃうな~。
アメリカ様に追従すれば大丈夫信仰ならばいっそのことカナダより先に
「日本はアメリカ51番目の州になりまーす♪」
のほうが一番の防衛策になるような気もしますがねw
それが嫌で独立国としての誇りを保つ気概があるなら国民もある程度増税とか
痛みを伴いながら防衛力強化していくしかありませんね。
<完>
「自分が生きていうちに、それももう体も不自由で病気もあちこちに抱えている
かもしれない80代くらいに日本はいやが上でも戦争に巻き込まれて投資など
言ってられずに死ぬんではないか?」
という予感すら感じさせる嫌なものであった。
一つは滑稽というか、珍事と言うか?
「国のトップ同士の会談でこれほど稚拙で感情むき出しで愚かなやりとりを
するのは見たことない」
である。
勿論原因の9割はアメリカ側にある。
陰謀論が好きな人たちは
「これはアメリカ側がある意図をもってゼレンスキーを挑発して演出した」
というがそうではなく単純なものだよ。
ゼレンスキーをつい先日「独裁者だ」と呼んでいたトランプとしては珍しく
この会談の前は上機嫌でゼレンスキーを勇敢だとか持ち上げて、鉱物資源提供
などの署名に合意すると思っていたわけだ。
ところが(こちらは会談の途中で全世界に向けてトランプから口頭でも確約
が欲しかったという意図があったろうが)ゼレンスキーが素直に文句も反論も
条件も付けることなくすんなり署名すると思いきやそうではなく、難しい質問
をしてきたものだから宇露関係の歴史とかウクライナ側の事情にそれほど関心
はなくただアメリカの権益を早く確定させたい、プーチンに貸しをつけたいか
逆に選挙などの応援の見返りを送りたいかが目的だったトランプは逆に恥を
かかされたと思って子どもさながらに感情的・ヒステリックになっただけの話
である。
バンスというトランプの取り巻き、腰ぎんちゃくもある意図をもってであろ
うがゼレンスキーを挑発したようにも見える。
まあ、まずはアメリカと言う国が
「完全に自国ファースト、大国主義」
になってしまったという点である。
二つ目は、これが我が日本には大変心配なことであるが
「中露や北朝鮮の脅威が日本・台湾に迫ってもトランプは放置かもしくはウク
ライナ同様、ロシアと手を打って日本を分断して互いにいいとこどりしかねない
可能性すらある。つまりトランプ、アメリカにとって利が無ければ日本を見捨て
ることなど十分あり得る」
ということだ。
明らかにトランプはロシアとつながりがある。
過去の大統領選挙を通じて感じるものはある。
ロシアはかつてルーマニアの大統領選挙にも親ロシア派を送り込んで不可解な
選挙結果をもたらした実績がある。
トランプは既に2000年頃には自分が将来大統領になりたいという野望は持って
いた(著書などより明らか)。
商人であり取引が好きな彼ならば選挙に勝つため、あらゆる手段を講じたのは
想像に難くない。
トランプはアメリカが第一次世界大戦から戦後の少なくともベトナム戦争の頃
まで世界で絶対の大国であり世界をコントロールできる時代を取り戻してどの国
もアメリカの意のままに従わせるのを究極の目的にしていると思える。
そういう意味では覇権主義である中露とそれほど変わらず、国のイデオロギー
としては対立している(特に中国)割にはトランプは個人的人物評価としてプー
チンはべた褒め、習近平も讃えて、金正恩もナイスガイと評価している。
強気で国をまとめてカリスマ性で支配するタイプの政治家をトランプは分け隔て
なくリスペクトする傾向がある。
逆に同盟国でありながらドイツのショルツなどは露骨に批判をしていた。
ウクライナ問題ではロシアを潜在的に脅威と感じながらもアメリカの力を頼り
にしている英仏などはトランプを何とかうまく取り込んでNATOから脱退するなど
ないように苦慮して対応しているように見えるがこれはディールを好むトランプの
思う通りであろう。
彼の国内の支持率も民主党支持派を中心に下がりつつあるから、今まで西側の
盟主として数十年かけてトルーマン以降の大統領が築いてきたものを彼の任期中
でことごとくちゃぶ台返しはしないであろう。
ただ逆に同盟国側の足元を見透かして有利なディールを仕掛ける材料にしてそ
の成果を国民にアピールして支持率回復に結び付けるであろう。
さて、ではトランプだけが奇人変人で彼がいずれ退陣すれば次の大統領は民主
党になったとしても事なかれ主義の日本が期待する従来のアメリカ様に戻って
くれるかといえばそうでないと思う。
トランプの掲げて実行しようとする幾つかのことはもともと近年ずっとアメリ
カが不満に思っていたことだが西側盟主として、メンツにかけて言えなかったこと
である。
間違いなく次の政権でも日本は防衛に置いてブッシュ・小泉以前のような強固
な同盟関係を維持することはないであろう。
まあトランプ・安倍体制だったとしたら安倍晋三の構想的にも(日本人の多くが
是とするかは兎も角)北方領土をロシアに譲歩してでも、アメリカ・ロシア・日本
というラインを形成することで日本の防衛構想として実際トランプも支持すると
思えたが。
日本はアメリカはいつまでも頼りにすることができない、じゃあ危機感を持って
自力でどうするかが問われる時がやってきたように思う。
何にも対策なくアメリカの傘下で追従していていざ危機が迫った時にアメリカ
は今回のウクライナのように
「(尖閣諸島・沖縄、北海道など)中ロに譲歩してアメリカに吸収の権益を寄越
せば仲裁してやる」
とか言われかねなくなりますぞ?
でも平和ボケしちゃっているからそうなったときにはじめて後悔しているよう
な気もしちゃうな~。
アメリカ様に追従すれば大丈夫信仰ならばいっそのことカナダより先に
「日本はアメリカ51番目の州になりまーす♪」
のほうが一番の防衛策になるような気もしますがねw
それが嫌で独立国としての誇りを保つ気概があるなら国民もある程度増税とか
痛みを伴いながら防衛力強化していくしかありませんね。
<完>
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