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江戸川南東高校料理部
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「料理部へようこそ~」
家庭科教室の入り口には可愛らしくいかにも女子部員が多そうなポスターや
挿絵入りの案内がある。
新歓の時期だが、三年生の部長、大原隼人は全くやる気がない。
副部長の竹内のぞみはやきもきしながら
「ちょーっと、大原君たち男子部員も一年生の教室に男子部員勧誘してきなさ
いよ~」
大原隼人含めて現在男子部員は二人しかいない。
「・・・俺ら二人でやってもむさいだけだろー、お前らがお姉さんの色気と押し
でいちねんせー連れてこいよ~」
と大原がいい、少し離れたところで最新号の週刊ジャン〇を読んでいる二年の
門田正也が聞いていないふりをしている。
「もー、部の存続にかかわるじゃんよー」
「だって俺らまだキャベツロールすら満足に作れないんだからさ、お前らのほう
が綺麗なお菓子でも作って見せたほうが呼び水になりそうじゃんか」
「もうー、仕方ないわね!」
この料理部は、男子は参加率こそ高いものの、実質まともに活動はしない。
男子たちにとって
「一応帰宅部ではない」
「女子たちとのつながりを持てる」
「特に難しいことするわけでもない」
という非常に居心地の良い部活なのだ。
実質、女子たちも料理以外のいろんな話題や課題を持ち込んでは熱中したり、
挙句の果ては
「今日は天気良いから、江戸川東南公園まで日向ぼっこしに行きましょう」
などお気楽な日もある。
なんだかんだで部員の仲は絶妙に良い。
部活勧誘で一番芸を見せたのは二年生の小島夏希であった。
「それでは~、夏希の卵割芸をお見せしましょう~」
集まった一年生ギャラリーの前で、夏希は
「ほっ、ほっ!」
と片手で次々生卵を割ってはボールに入れた。
「おー!」
一年生たちから拍手が沸き起こる。
「では~、この卵を使って美味しい、美味しい卵焼きを作ってお見せします」
同じく二年生の佐々木愛子が卵焼き専用のフライパン二つに素早く油を注ぎ、
研ぎ卵に割りや調味料を混ぜてフライパンに注ぎ、軽やかな手さばきで卵焼き
を焼き上げる。
卵と砂糖のかすかな甘い匂いが家庭課題に教室に広がり一年生からは歓声が
あがる。
数分後、器用に卵焼きをひっくり返してほんのりカステラ色になった四角型の
卵焼きを包丁で夏希と同じく二年生の里崎万里子が切っていく。
そして紙皿に一切れずつ載せてギャラリーに配布し、
「さあ、お召し上がれ~」
と言うと一年生たちはそれを試食し
「お、凄い美味しいや」
「私こんなおいしい卵焼き、滅多に食べたことない!」
と人気は上々だ。
「ふ~」
脇で見ていた三年の竹内のぞみは
「やるわね~、二年生たち。これなら私達引退しても大丈夫そうね~」
「引退も何もさ、俺たちここまでなんか実績あったか?」
「・・・もう、うるさいね。11月の文化祭の休憩の間のお茶菓子、大人気だった
じゃない」
「・・・あれってさ、俺たちの名前、全然押し出されてないよな」
「実行委員会から頼まれて、休憩室にいるお客さんの対応していただけで料理部
の看板じゃなかったよな」
「だから!これから入ってくる新入生たちにこれからの大活躍を託すんじゃん」
かくして一年生の新入部員がそろった。
吉田拓斗・・・少しおタクそうなメガネをかけたやせ型。成績は優秀
高山悟・・・ちゃらんぽらんで適当そうなやつ。平凡だが根は真面目
城之内正・・・鉄道マニア。鉄道部がないから代わりにここに入ったという
住田洋子・・・気は強そうに見えて実は寂しがり屋。隠れ巨乳だがそのうち
巨乳と皆に認識される。ルックスは見た奴によって評価が分かれる
峰岡美帆・・・色白で目が大きく、一年女子たちの中ではぱっと見目立つ。
気分屋で冷静な観察眼もあるクールなみずがめ座女子。やはり乳は
大き目。
山岸遙・・・社交的で見た目も一年女子で一番かわいいと上級生男子から認識
される。八方美人にも映り本心が見えにくいてんびん座女子
笹野藍・・・父が本物のシェフであり、上級生部員たちは肝を冷やす。しかし、
「私は料理全くできないんです♪」とあっけらかんとする藍にみな脱力。
本人はカップラーメンの作り方すら知らないというある意味凄い、
小麦色の肌が美しい、天然ほんわか系の小柄な女子
大川真純・・・好きなものは大相撲観戦!と切手集めと城巡りとなかなか個性
豊かな黒縁メガネが意外に似合うメガネっ子。
「でも一応裸眼でも0.6はあります」
と強調。性格は涙もろいんで悲しい話とか聞かせないでください、
とのこと
以上のメンバーと上級生たちがこれから織りなす人間ドラマとラブコメディー。
どうぞご期待ください。
<続く>
家庭科教室の入り口には可愛らしくいかにも女子部員が多そうなポスターや
挿絵入りの案内がある。
新歓の時期だが、三年生の部長、大原隼人は全くやる気がない。
副部長の竹内のぞみはやきもきしながら
「ちょーっと、大原君たち男子部員も一年生の教室に男子部員勧誘してきなさ
いよ~」
大原隼人含めて現在男子部員は二人しかいない。
「・・・俺ら二人でやってもむさいだけだろー、お前らがお姉さんの色気と押し
でいちねんせー連れてこいよ~」
と大原がいい、少し離れたところで最新号の週刊ジャン〇を読んでいる二年の
門田正也が聞いていないふりをしている。
「もー、部の存続にかかわるじゃんよー」
「だって俺らまだキャベツロールすら満足に作れないんだからさ、お前らのほう
が綺麗なお菓子でも作って見せたほうが呼び水になりそうじゃんか」
「もうー、仕方ないわね!」
この料理部は、男子は参加率こそ高いものの、実質まともに活動はしない。
男子たちにとって
「一応帰宅部ではない」
「女子たちとのつながりを持てる」
「特に難しいことするわけでもない」
という非常に居心地の良い部活なのだ。
実質、女子たちも料理以外のいろんな話題や課題を持ち込んでは熱中したり、
挙句の果ては
「今日は天気良いから、江戸川東南公園まで日向ぼっこしに行きましょう」
などお気楽な日もある。
なんだかんだで部員の仲は絶妙に良い。
部活勧誘で一番芸を見せたのは二年生の小島夏希であった。
「それでは~、夏希の卵割芸をお見せしましょう~」
集まった一年生ギャラリーの前で、夏希は
「ほっ、ほっ!」
と片手で次々生卵を割ってはボールに入れた。
「おー!」
一年生たちから拍手が沸き起こる。
「では~、この卵を使って美味しい、美味しい卵焼きを作ってお見せします」
同じく二年生の佐々木愛子が卵焼き専用のフライパン二つに素早く油を注ぎ、
研ぎ卵に割りや調味料を混ぜてフライパンに注ぎ、軽やかな手さばきで卵焼き
を焼き上げる。
卵と砂糖のかすかな甘い匂いが家庭課題に教室に広がり一年生からは歓声が
あがる。
数分後、器用に卵焼きをひっくり返してほんのりカステラ色になった四角型の
卵焼きを包丁で夏希と同じく二年生の里崎万里子が切っていく。
そして紙皿に一切れずつ載せてギャラリーに配布し、
「さあ、お召し上がれ~」
と言うと一年生たちはそれを試食し
「お、凄い美味しいや」
「私こんなおいしい卵焼き、滅多に食べたことない!」
と人気は上々だ。
「ふ~」
脇で見ていた三年の竹内のぞみは
「やるわね~、二年生たち。これなら私達引退しても大丈夫そうね~」
「引退も何もさ、俺たちここまでなんか実績あったか?」
「・・・もう、うるさいね。11月の文化祭の休憩の間のお茶菓子、大人気だった
じゃない」
「・・・あれってさ、俺たちの名前、全然押し出されてないよな」
「実行委員会から頼まれて、休憩室にいるお客さんの対応していただけで料理部
の看板じゃなかったよな」
「だから!これから入ってくる新入生たちにこれからの大活躍を託すんじゃん」
かくして一年生の新入部員がそろった。
吉田拓斗・・・少しおタクそうなメガネをかけたやせ型。成績は優秀
高山悟・・・ちゃらんぽらんで適当そうなやつ。平凡だが根は真面目
城之内正・・・鉄道マニア。鉄道部がないから代わりにここに入ったという
住田洋子・・・気は強そうに見えて実は寂しがり屋。隠れ巨乳だがそのうち
巨乳と皆に認識される。ルックスは見た奴によって評価が分かれる
峰岡美帆・・・色白で目が大きく、一年女子たちの中ではぱっと見目立つ。
気分屋で冷静な観察眼もあるクールなみずがめ座女子。やはり乳は
大き目。
山岸遙・・・社交的で見た目も一年女子で一番かわいいと上級生男子から認識
される。八方美人にも映り本心が見えにくいてんびん座女子
笹野藍・・・父が本物のシェフであり、上級生部員たちは肝を冷やす。しかし、
「私は料理全くできないんです♪」とあっけらかんとする藍にみな脱力。
本人はカップラーメンの作り方すら知らないというある意味凄い、
小麦色の肌が美しい、天然ほんわか系の小柄な女子
大川真純・・・好きなものは大相撲観戦!と切手集めと城巡りとなかなか個性
豊かな黒縁メガネが意外に似合うメガネっ子。
「でも一応裸眼でも0.6はあります」
と強調。性格は涙もろいんで悲しい話とか聞かせないでください、
とのこと
以上のメンバーと上級生たちがこれから織りなす人間ドラマとラブコメディー。
どうぞご期待ください。
<続く>
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