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しおりを挟む「セドリックの婚約者は私よ!!!!お前なんかただの疫病神よ!!!死ね!!!!」
「セドの、婚約者はっ・・僕だ!」
生まれた時から家族はいないも同然、唯一優しかったアンナも失い、自由もない。
それでも仕方ないって諦めていた。
逃げ出そうとすらしたことはないし思いもしなかった。
小さい頃から根付いているものはあるけど、僕にも譲れないものができた。
僕がこうしてニナに罵られていることに怒りを感じてくれている人がいる。
セドの横だけは絶対に渡さない。
「な、な、な、、!!!なんなのよ!あんた!!あの時死にかけてたのに!!!死ねばよかったのに!!あのとき!死ねば!家族からも愛されてないんだから!」
その言葉にはどうしても反論したかった。僕が死ねばよかったとか、それはもういい。セドが僕を大事にしててくれるから。
でも、家族から愛されてないっていうのは、、、、。
「僕の家族はもう、君たちじゃない。新しい家族は僕を愛してくれる。君たちの愛は、もういらない。」
僕が誘拐され帰った日、お父様はすごく心配してくれた。お母様も、ベルト兄様もリルラ姉様も。
セドにプロポーズしてもらったことを手紙に書くと、全員から返事が来た。
お父様からは
---おめでとう。何か嫌なことをされたらすぐ言いなさい。すぐに迎えを向かわせるからね。---
お母様からは
---幸せになるのよ。今度お母様とお菓子作りしてセドリック様に渡しましょう?---
ベルト兄様は
---アスバル家の長男次男両方が王家と結婚するなんてすごい縁だよね。結婚しても僕はいつまでもルイ君の兄様だからね、頼ってね。---
リルラ姉様からは
---ルイ君!王家のこととかわからないことあったら言ってね!---
そんな風に暖かい言葉をたくさんくれる家族がいる。
セドとも婚約した。家族になってくれる。
幼い僕は欲しくて欲しくてたまらなかったけど、今はもういらない。魅力も感じない。
僕の発言に怒ったんだろう。
ニナが出されていたティーカップをこちらに投げつけてきた。
近距離で急に投げられたから避けられない!それでもいい、言いたいことが言えたから。
そう思ったがパリンという割れる音が右側から聞こえた。
セドの手からなんか光みたいな膜見たいのが出ていてセドが魔法で回避してくれたことが分かった。
紅茶の入ったカップが壁に当たったのに壁は綺麗なまま、、、。
これもセドの魔法?
やっぱり僕、セドが魔法を使っている姿大好きだな。
「ルイ、あとは僕に任せて?レスターと一緒に部屋に戻ってて?ね?僕もすぐ行くから。」
僕が何か言う暇もなくレスターさんに連れ出された。
「大丈夫ですよ。セドリック様のことですから何か考えがあってのことだと思います。」
「・・・はい。レスターさん、何して待ってたらセド喜ぶ?」
「そうですね~、いつも通り過ごされるのが良いかと。」
「いつも通り、、、。」
そう言われ部屋に戻ったけど、何もする気なんて起こらない。
ドアの前に膝を抱えて座り込むことしか僕にはできなかった。
早く帰ってきて。
レスターさんがセドが暴れてもいいように結界張ったんだって。さっき壁が汚れなかったのはそのおかげだって言ってた。
セドが無事ならそれでいい。ニナが怪我をしても、セドが無事なら。
そう考えてしまう自分に驚きはしたが、嫌じゃない。性格悪いなと思いながらも、ニナの無事なんかよりセドの無事やセドが早く帰ってこないからという方が僕にとっては重要だから。
30分ほど経っただろうか。
ガチャリと扉が開いて僕の足に当たった。
「ルイ!こんなとこに座り込んでたの?」
慌てた様子で僕を抱き上げてくれた。
こんな風に抱っこされるのはここに来てすぐの頃以来で、今されるのはすごい恥ずかしいんだけど嬉しくて、やめてほしくなくて、恥ずかしい気持ちを抑えた。
「セド、怪我してない?嫌なこと言われてない?」
「大丈夫だよ。どこも怪我してない。こっぴどくフッたけど、今後どうなるかはまだわからない。」
「うん、僕もうあの場所に戻りたくない。」
「絶対に戻させない。だって僕と結婚してくれるんでしょ?」
「うん、セド、僕を離さないで。」
最近は自分からセドに抱きついたり手を繋いだりキスをしたり少しずつするようになった。僕から行動を起こすとセドが喜ぶから。
「ルイ、今回のことがあるまで隠していたけど僕を含め父上もアスバル公爵も全一致の意見でルーチェを、友好国から外し制裁を与えるつもりでいる。」
ルーチェに、、?
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