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あれから毎日必死に勉強している。

というわけではなかった。
試しに入試の過去問を解いて見たところ、ほぼ満点だったんだ。

中学はテストを受けに行くことができない日もあったから点数として残っていないだけで、教科書の知識はしっかりと頭に入っていた。

れおんは驚いていたなあ。

「周、めっちゃ頭いいじゃん。教えることなんてないじゃん。」

だから、習ってない高一の部分だけ勉強すれば何とかなるだろうとなった。

れおんは仕事に行っているが朝ごはんと夜ご飯は一緒だし、夜は一緒に寝る。
昼休みには電話もくれる。
なんだか小っ恥ずかしいが、夜は毎日愛してるって。大好きだよって言ってくれる。

---プルルルッ

あ、れおんだ!

「もしもし」

「周?お昼は食べた?」

「うん、食べた。」

本当、普通の会話。でもそれが嬉しい。
れおんは午前中に起きた面白いこととかを話してくれるから僕もトトとココのこと話したり、ご飯の感想を言ったりする。

「・・周、その、・・・・・」

「どうしたの?」

れおんがなにか言いたそうなのに言いづらそう。何でだ?

「今日の夜、友人が来てもいいか。」

「れおんのお友達?・・・僕、部屋にいた方がいい?」

れおんと夜ご飯一緒に食べたかったけど、仕方ないよね。お友達だもん。

「いや、お前に紹介したい。」

「・・・いいの?」

「もちろんだ。この間のパーティーでも、俺たちの見方をしてくれたやつなんだ。」

「じゃあ、お礼言う。」

どんな人だろう。れおんの友達。



---ギュッ

「周、ただいま」

「れおん、おかえり。」

帰ってきた時は必ず抱きしめて頭を撫でてくれるれおん。いつも通りすぎてすっかり頭から抜けてしまっていた。

「なに~毎日そんなにラブラブしてんの?」

ハッとしてれおんの後ろに隠れる。
恐る恐る見てみると、

「あ、あの時のイケメンお兄さん、、、」

「ふはっ!イケメンお兄さんって俺のこと?」

「し、周、会ったことあるのか?しかも、イケメン、って、、」

「ほら~周くんが俺のことイケメンって言うかられおんが拗ねちゃったじゃん!」

れおんは少しへこんだままだったが立ち話もなんだし、ということでリビングに移動してきた。

「改めまして、北野泰生です。れおんとはアメリカにいた時からの友人なんだ。お兄さんって周くんは言ってたけど、年は同い年だよ?」

れおんもそうだけど、僕と同い年だとは思えないほど大人っぽい。
お兄さんだと思ってたけど年が一緒だなんて、驚きだ。

「あの、あの時はありがとうございました!泰生さんのおかげで僕、」

「いいのいいの。俺からしたら周くんって昔かられおんから聞かされてたから初めて会った気しないし、れおんの大切な子なら俺にとっても大切な子だから。」

れおんの友人にそう言ってもらえるのは嬉しい。

「おい。」

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