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願望?

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もっと。もっと触れて。お願い。

「れぉ、ん、っ!もっとぉ、、」

「まって、俺、余裕っないっ」

こんなの知らない。れおんの触るところが全部性感帯になったみたいにビクビクしてしまう。

「はゃく、はゃく、ほし、、っんぁ」

後ろが切ない。早く。早く欲しい。
れおんのものが早く欲しいんだ。

「本当に、大丈夫?」

優しく問いかけてくれるれおんに勢いよく頷く。早く繋がりたい。



れおんの指が入ってくる。その瞬間だった。僕の後ろに触れたことで体は忘れようとしていた記憶を呼び起こす。





あの光景がフラッシュバックしたんだ。





「いや!!!!!!殴らないで!!やだぁぁぁ!!ごめんなさい!!」


やだ。怖い。殴られる。
また大切なものを壊される。殺される。

「周!!!落ち着いて!!!」

「はぁはぁ、、っはぁ、、」

体は疼いて仕方ないのに心はついて来れないんだ。どうやっても乗り越えられる気がしない。
ただただ呼吸を荒げたまま恐怖と申し訳なさと悔しさからくる涙を流した。


「・・周、抑制剤打ったから。ちょっとずつ楽になるからね?」

僕を抱っこして背中をポンポンしてくれる。僕、拒否したのに。れおんは剛さんじゃないのに。なのに手を振り払った。

だんだんと頭が冴えてくる。
最低だ。自分から誘っておいて本番になって無理でしたって。そんなのないよな。

「ほら、そんなに気詰めないの。確かに最後までしたかったけど、俺は今回今までよりもたくさん周に触れたのが嬉しいよ。」

れおんは僕が泣き止んでもずっと、ずっと抱きしめ続けてくれた。

それでも俺の心は軽くならない。
れおんを見ると罪悪感でいっぱいになるから。

今こうして抱きしめてくれているけれど、拒否した瞬間のれおんの表情、、
少し目を見開いて、何が起きたかわからない。そんな顔してた。その顔が忘れられなくて涙が止まらない。

「体辛くない?もう泣き止もう?無理させてごめんね?もう怖いことないからね。」

「っ、ご、ごめんなっさい、っぅ、、」

「なんで周が謝んの?周悪くないでしょ?」

「っれ、れおん、拒否した、っから、でもっ、ぼく、れおんが、いやなんじゃな、ぃ、ぅ、」

「大丈夫。わかってるから。ほら、周が泣くからトトもココも俺がいじめたって思って俺に攻撃してるよ?」

れおんが優しすぎて余計辛い。
なんで僕を責めないの。僕が悪いのになんでれおんが謝るの。

「周、思ってること言うってさっき約束したよね?ちゃんと言って?」

そうだよね、ちゃんと言わなきゃ。
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