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「・・・俺、手加減できるかわからんないよ?」

「・・・・・・いいよ。れおんとするの、好きだから。」

「っちょ、、そ、そんなこと急にブッ込まないでよ!・・・・なら、夜の分飲まない。明日一日中ベッドの上になってもいいの?」

「・・・うん、いいよ。」

れおんには言ってないけれど、ずっと、ずっと、Ωだと分かった時からずっと憧れていたんだ。番というものに。

僕は父様の道具だったから、無理だと思っていたし、16になっても発情期がこない出来損ないなんだと思ってた。でも、αとΩの番という繋がりに憧れないわけなかった。相手は自分だけのものだし、自分は相手だけのもの。他を寄せ付けないそんな存在は幼少期に母を亡くしてから愛に飢え、孤独に震えていた僕にとってはキラキラと眩しいものだった。

数ヶ月前の自分に、今の現状を言っても絶対に信じないだろう。断言できる。
何度も希望を持っては打ち砕かれる。そんなことを繰り返していたんだから、幸せなんてもの望もうとすら思わなかっただろう。だけど、今は過去の自分にもう少し耐えろってそう励ませる。もう少ししたら愛をくれる人に出会えるからって。

「周、俺と番になってくれてありがとう。俺の一生をかける。周が幸せだって思えるように頑張る。」

「僕の方こそ、ありがとう。僕も、れおんが幸せだって思えるように頑張る。あと、僕はもう幸せだよ。」

「それは俺もだよ、もう幸せすぎて苦しいくらい、幸せ。」

もう番になったのに、その日はお互い相手を死んでも離すものかと言わんばかりに抱きしめあって眠った。
朝起きると嫉妬したトトとココが間に潜り込んでいたのが可愛くて2匹を抱っこして遊んでれおんに嫉妬されちゃったんだけどね。


抑制剤なしの発情期は初日以来だったが、れおんも僕もお互いの匂いに酔いしれ、いつまでも永遠にお互いを求め合った。

れおんの匂いに包まれていると感じる幸福感がたまらなくて、行為をしていない時でも抱っこ抱っことせがってしまった。

発情期が終わった今でも覚えているから少し恥ずかしいけど、終わってもれおんが抱きしめてくれてキスしてくれるのが嬉しくて頑張って恥ずかしがらないようにしている。

発情期が終わって1日はまともに動くことができなくて、れおんも連休最後の日だったから至れり尽くせりお世話してもらった。
行為をしたあとだともろわかりな僕を村重さんにも誰にも見せたくないからって普段あんまりしないのに料理もしてくれた。移動も全部抱っこで、れおんの僕への溺愛具合?ってやつがわかったんだ。



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