【完結】全てが嫌いな不憫Ωの少年が初恋相手のスパダリαに愛される?ふざけんなお前のことなんか大っ嫌いだ!

にゃーつ

文字の大きさ
88 / 189
5

一歩

しおりを挟む

「あ、そういえば!テスト結果見せたら彼氏さん喜んでた?」

「う、うん。喜んでくれた、、それに、褒めてくれた。」

「わぁ~、よかったね!!周くん彼氏さんのこと大好きだもんね!!」

なんか、友達にそうやって言われると恥ずかしいな、、、。

「また明日から小テストも始まるしさ!また勉強教えてよ!!周くんすんごい頭いいし」

「ぼ、僕でよければ!!!」

「テスト満点だったんだから自信持ちなよ!!!本当にすごいことなんだよ?僕、初等部からここにいるけど聞いたことないもん!!」

「そ、そうなのかな、、」

「そうだよ!!それに、優しいし、僕、周くんと友達になれたことが嬉しい。同じΩの友達、いないからさ。」

「ぼ、僕だって、翔くんが初めての友達!!嬉しい!!」

「じゃあ、僕たち初めて同士だね。」

「うん!」

れおんと泰生さんみたいに何年たっても仲良くいられるような、そんな友達でいたい。



その日の授業はテストの返却が主で、解説もあったのだが討論するようにみんなが食い気味に質問するからその勢いに少しビクッとしてしまった。

みんな、必死なんだ。休憩時間でさえも勉強している子がクラスの半分くらいいる。

「これ、学年末らへんになるとすごいよ?ピリピリしまくってて。成績発表が終業式の日なんだけど、Aクラス落ちが決まった子はもうね、言い表せないくらい沈んじゃうんだ。」

と翔くんが言っていた。
こんな中で初等部からいるなんて凄すぎる。僕なら途中で怖くなって受験のタイミングで他の学校行くこと考えちゃいそう。

実際、受験のタイミングで辞める子も少なくはないみたいだ。だから、高等部に残っている子たちはより競争心が磨かれた子ばかり。

それが歪んでしまってあんなことに繋がるのかな。今日一日中見ていたけれど、君とさんに暴言を吐く人はいなかった。昨日のあの数分間だけのことなんだ。

この間みたいに2人と仲良さそうに話している人はほとんどいないけど、これも数日中には戻るんだって。

そこに余計、恐怖を感じてしまった。

「暴言吐いてる人と吐いてない人いたでしょ?あれね、上位の人は暴言吐くんだよ。」

どういうことかと聞くと、上位2/3ぐらいに入った人は暴言を吐くが、最下位に近い下位の人は吐かないそうだ。
なんでかと聞くと、よく分からない。これまでもずっとそうだった。
上位に入ったら、悪口を言いに行かなければ自分がいじめられるかもって思いはある。と言っていた。

そんなの、やっぱりおかしいよ。

「こういうの、辞めさせたいんだ。どうしたらいいかな。」

「・・・周くん、かなり難しいことだと思う。」



「でも、僕もそう思う。僕も、最下位取ったことあるから、、、。」
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

流れる星、どうかお願い

ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる) オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年 高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼 そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ ”要が幸せになりますように” オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ 王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに! 一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが お付き合いください!

陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。

陽七 葵
BL
 主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。  しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。  蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。  だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。  そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。  そこから物語は始まるのだが——。  実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。  素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪

隣国のΩに婚約破棄をされたので、お望み通り侵略して差し上げよう。

下井理佐
BL
救いなし。序盤で受けが死にます。 文章がおかしな所があったので修正しました。 大国の第一王子・αのジスランは、小国の王子・Ωのルシエルと幼い頃から許嫁の関係だった。 ただの政略結婚の相手であるとルシエルに興味を持たないジスランであったが、婚約発表の社交界前夜、ルシエルから婚約破棄をするから受け入れてほしいと言われる。 理由を聞くジスランであったが、ルシエルはただ、 「必ず僕の国を滅ぼして」 それだけ言い、去っていった。 社交界当日、ルシエルは約束通り婚約破棄を皆の前で宣言する。

胎児の頃から執着されていたらしい

夜鳥すぱり
BL
好きでも嫌いでもない幼馴染みの鉄堅(てっけん)は、葉月(はづき)と結婚してツガイになりたいらしい。しかし、どうしても鉄堅のねばつくような想いを受け入れられない葉月は、しつこく求愛してくる鉄堅から逃げる事にした。オメガバース執着です。 ◆完結済みです。いつもながら読んで下さった皆様に感謝です。 ◆表紙絵を、花々緒さんが描いて下さいました(*^^*)。葉月を常に守りたい一途な鉄堅と、ひたすら逃げたい意地っぱりな葉月。

異世界から戻ったら再会した幼馴染から溺愛される話〜君の想いが届くまで〜

一優璃 /Ninomae Yuuri
BL
異世界での記憶を胸に、元の世界へ戻った真白。 けれど、彼を待っていたのは あの日とはまるで違う姿の幼馴染・朔(さく)だった。 「よかった。真白……ずっと待ってた」 ――なんで僕をいじめていた奴が、こんなに泣いているんだ? 失われた時間。 言葉にできなかった想い。 不器用にすれ違ってきたふたりの心が、再び重なり始める。 「真白が生きてるなら、それだけでいい」 異世界で強くなった真白と、不器用に愛を抱えた朔の物語。 ※第二章…異世界での成長編 ※第三章…真白と朔、再会と恋の物語

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

今からレンタルアルファシステムを利用します

夜鳥すぱり
BL
大学2年の鳴水《なるみ》は、ずっと自分がオメガであることを隠して生きてきた。でも、年々つらくなる発情期にもう一人は耐えられない。恋愛対象は男性だし、男のアルファに会ってみたい。誰でも良いから、定期的に安全に話し相手をしてくれる人が欲しい。でもそんな都合のいい人いなくて、考えあぐねた結果たどり着いた、アプリ、レンタルアルファシステム。安全……だと思う、評価も星5で良いし。うん、じゃ、お問い合わせをしてみるか。なるみは、恐る恐るボタンを押すが───。 ◆完結済みです。ありがとうございました。 ◆表紙絵を花々緒さんが描いてくださりました。カッコいい雪夜君と、おどおど鳴水くんです。可愛すぎますね!

僕の番

結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが―― ※他サイトにも掲載

処理中です...