【完結】全てが嫌いな不憫Ωの少年が初恋相手のスパダリαに愛される?ふざけんなお前のことなんか大っ嫌いだ!

にゃーつ

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病院

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肩で息をして、額にも汗が見えてここまで急いで来てくれたことがわかる。

「・・・れおん、、仕事じゃ、、」

「仕事なんて放ってくるに決まってるじゃん。怪我したって聞いて本当に焦った。」

すごく心配かけてしまった。ぎゅっと抱きしめてくれるれおんの背中に手を回し僕もぎゅっと抱きしめた。

れおんはすぐに病院に行こうと早退の手つづきをしてくれて学校の中なのにれおんと手を繋いで車に向かった。

「・・・学校で手繋げるの、嬉しい。」

「うん、俺も。」

「れおん、心配かけてごめんね?」

「ううん、検査とかしてみないと安心はできないけど、今んとこは無事で何より。」

病院に着くと幾つか検査をしてもらった結果、現時点では問題ないけど大事をとって今晩一晩入院することになった。
1人で病院にいなければならないのかと思ったけど、れおんが病院に一泊してくれるって言ってくれた。

「じゃあ俺、着替えとか持ってくるのとトトとココに餌あげてくるから一旦帰るね。1人で平気?」

「うん。大丈夫。」

れおんが病室からいなくなると途端に寂しく感じてしまう。れおんがとってくれたこの広い病室、、いくらするんだろう。って考えながらも今日あった出来事がちらちらと頭をよぎってしまう。
今日は足を捻挫したのと全身打っただけで済んだけど、もし当たりどころが悪かったらどうなってたかは容易に想像がつく。

「来週からもこんな感じなのかな。」

正直怖い。毎日のように書かれる暴言ももう見たくない。れおんに言えばきっとそんな不安ないように動いてくれる。
でも、、、、、。やっぱり言えないよ。
今日も仕事早退してあんなに急いで来てくれて、あんなに心配させたのに。

まだ痛む全身に嫌になる。
ついこの間まであんなに楽しかったのにな。




「周くん!!!」

勢いよく扉を開けて入ってきたのはお義母さんだった。
保健室に入ってきたれおんのように肩で息をして額に汗を浮かべている。

「怪我したんですって?大丈夫なの?」

「はい、心配おかけしてすいません。」

「そんなのいいのよ、無事だったなら何よりよ。れおんは?まさか周くんのこと置いて帰ったんじゃないでしょうね」

「れおんは僕の着替えとか取りに行ってくれてます。」

「そうなのね。あ、周くん買い物どうする?またにしとく?」

れおんのプレゼント、、、。
僕なりに考えたし、れおんに日頃の感謝もあるから買いたいな。
でも、歩くの遅いしお義母さんに迷惑かけちゃうかな。

「私のことは気にせず、周くんがしたいようにしましょう?周くんが行きたいなら行くし、足のこと考えてまたにするならその時を楽しみにするわ?」

「・・・行きたいです。歩くの遅いけど良いですか?」

「もちろんよ。楽しみにしてるわ。」


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