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絆
しおりを挟む僕とハルヒの2人だけの時間はすぐに終わりが来た。
---ドンドンッ
「ここだ!鍵かかってる!」
外で男の人たちの声がする。
教卓の中に2人で縮こまって隠れるがすぐに見つかってしまうだろう。そしたら、せめてハルヒだけは無事なようにれおんが来るまで僕が囮になる。
ドンっという音が鳴りドアが開かれた。
僕もハルヒも怖くて仕方ない。強がるように翔くんに反抗したしれおんにも少し強気に助けを求めたけど、本当は怖くて仕方ない。
ハルヒを守りたいから強気でいるけど、正直今すぐ涙が出そうなほど怖い。
そう思ってると扉がバン!!と開いた。
「ったく、こんなとこまで逃げやがって。こっちはΩをメチャクチャにできるって聞いてるんだ、どこにいやがる!出てきやがれ!」
「教卓の中とかじゃないの?小柄な奴が隠れるなんてそこぐらいでしょ。」
αの怒号の後翔くんが僕らの場所を言い当ててしまい、αの男の子達が僕らを引きずり出した。
僕もハルヒも腕と足を押さえつけられていて抵抗ができない。
「うん、録画おっけーだから始めちゃってよ。」
翔君の放ったその言葉を合図にボタンに手がかかった。
「お願い!!僕は抵抗しないから!ハルヒだけでもお願い!!翔くんが憎いのは僕でしょ!?ハルヒは関係ない!」
「っちょ、っと、!周、何言ってるの!だめだよっ!」
「そんなに震えて何言ってんだよ。」
ガタガタと震えて涙をいっぱい溜めているのに平気なフリをしようとする友達だけでも逃して欲しかった。
「無理に決まってんじゃん。僕らのやってること見られたんだからこのムービー脅し材料にしとかないと。いいから、はやくやっちゃってよ」
ボタンを外すのが煩わしかったんだろう、思いっきりシャツを開けられてボタンが弾け飛んだ。
あぁ、れおんに買ってもらった制服なのに。
ッ!!
「やめろ!!」
これまでで1番大きい声が出た。首にチクリと痛みを感じた。キスマークをつけていいのはれおんだけなんだ。
僕の大きな声と強い視線にキスマークはやめてくれたがこのままだと、僕は犯されてしまう。嫌だ。れおん以外となんて、もう、嫌だ。
隣をチラリと見てみるとハルヒはまだ服を着ているが耳や首を舐められていて涙がポロポロ出ている。
僕が巻き込んでしまった。ごめん、、ハルヒ、、ごめん。
昔のトラウマを呼び起こしてしまっているよね。ごめんね。
れおん以外に触れられていることと友達を巻き込んでしまった罪悪感で涙が止まらなくなってしまった。
「泣いてる方がそそるなぁ。お前、おじさん相手にしてたんだろ?ビッチじゃねーか。俺のこと気持ちよくさせっぅぁ、」
目の前の男が消えたと同時に愛しい人の匂いがした。
そこには、息を切らして威嚇フェロモンを出したれおんがいた。
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