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平気
しおりを挟む「入ってもいい?」
保健室のドアの外からそう声をかけられて慌ててれおんから離れる。
「大丈夫!!」
ハルヒも怪我してるんだから手当てしないとなのに、僕ったられおんと学校で抱きしめあっちゃうなんて恥ずかしい。
「周!!!無事でよかった!!」
保健室に入って来た途端僕に抱きついてくるハルヒを僕もぎゅっと抱きしめる。
「ハルヒも大丈夫?痛いとこない?」
「大丈夫だよ!怖かったけどハルヒがいたし、神谷くんがねここまで連れて来てくれたの。」
そうだ、なんで神谷くんがあそこにいたのか気になってたんだった。
「か、神谷くん、なんであそこに?」
「お前の彼氏がすんげえ威嚇フェロモン撒き散らしながら走ってくのが見えて、昼休み終わるのなクラスのαの奴らいねぇし、それに、お前と鈴木が昼休み前にそれぞれ消えてから帰って来てねえから何かあったのかと思って後つけた。」
そういうことか。れおんの威嚇フェロモンすごかったもんな。
「ハルヒを助けてくれてありがとう!」
「いや、別に。そんなすごいことしたわけじゃねえよ。お前の彼氏のフェロモンであいつら動けなくなってたし。」
「でも、僕は神谷くんに助けてもらったって認識なんだけど?僕の周りの奴ら蹴散らしてくれたのは神谷くんでしょ?ありがと!」
「あぁ、、うん。どういたしまして。」
僕とハルヒの手当てが終わったから今日は早退することにした。僕は歩かせてもらうことはできずにれおんにお姫様抱っこされていつのまにか呼んだ村重さんの運転する車に運ばれた。
ハルヒも送って行こうかと思ったが、神谷くんが送っていくみたいだから遠慮した。それに、れおんが少し不安そうな顔してるからはやく家に帰ってギュってしてあげたいしね。
「れおん、ありがとう助けてくれて。」
「怪我させちゃったんだから、責められることはあってもお礼言われるようなことじゃ無いと思うんだけど、、」
「僕、れおん以外に触られるの嫌だったから。だから、やられる前にれおんが来てくれてあんなにも怒ってくれたのが嬉しかったよ?」
「周、、。うん、助けれてよかった。周、ギュッてさせて?」
れおんに抱きしめられるのが大好きだ。
「・・・周?俺はあいつらをこのまま普通の生活に戻す気はない。周にとって初めてできた友達かもしれないけど、その、、」
「僕もね、許せないよ。だって、僕の大切な人をこんなに傷つけたんだもん。だから、ぼくに気を遣わなくていい。れおんのすることが僕の望みにもなる。」
「うん、今回のことは父さんも母さんもかなり怒っててさ。力貸してくれるって言うから頼ろうと思う。」
「お義父さんとお義母さんにもたくさん心配かけちゃったね。」
2人には本当に感謝ばっかりだな。
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