【完結】全てが嫌いな不憫Ωの少年が初恋相手のスパダリαに愛される？ふざけんなお前のことなんか大っ嫌いだ！

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友達の家①

れおんとの旅行の余韻に浸っている中でも夏休みは進む。

れおんは家でも僕がしたことないようなことをさせてくれた。

かき氷機で2人でかき氷を作ったり、流しそうめんの機械を買ってきてくれて2人でしたり、真っ昼間から2人と2匹でお昼寝をした日もあった。

僕にとって夏休みは何も特別じゃなくて、ただ、普段より家にいる時間が長い分痛いことも多くて、嫌なことも多いそんな日々だったのに、今の僕は毎日笑ってる。

「周～？準備できた？」

「うん！できた！！行こう！！」

今日はハルヒの家に行く日！ハルヒと神谷くんと会うのは久しぶり！ハルヒと遊びたかったけど、僕はハワイに行ってたしハルヒは家のためにバイトをしていてなかなか日が合わなかった。予定が合いそうな日があったけどハルヒがヒートになったから遊ばずに終わってた。

元気かなー？って思いながら、れおんを紹介できることも嬉しい。少しなら会ったことあるけどちゃんとは初めてだし。

ただ、少し不安もある。れおんを友人に紹介するのは2度目。1度目は本当に苦しい思いをしたから、だから、少しだけ怖い。それはれおんも同じみたいで、昨晩は少しうなされていた。本人は気づいてないと思うけど。

「何買っていく？」

「んー、ケーキとかがいいのかな？手土産で検索して上位に来てた。」

「そうだね、弟や妹さんもいるならそれが良いんじゃないかな？」

家族が多いって言っていたから僕たちはたくさんのケーキを買ってハルヒの家に向かった。

「ここ、かな？」

「うん、たぶん、、あ、ここに名字書いてある！ここだ！」

ハルヒの家は10人近くが一緒に住んでいるとは思えないほど小さめの家だった。

チャイムを鳴らすと家の中からたくさん声が聞こえてきて、玄関を開けてくれたのはハルヒにそっくりの女の子だった。

「こんにちは！！ハルヒにいにのおともだち？」

「うん、こんにちは。ハルヒは？」

---バタバタッ

「こーら！ミサ！！お部屋に居なさいって言ったでしょ！」

そう言って奥からハルヒが来た。嬉しくて嬉しくて

「ハルヒ！！！」

挨拶もせずにハルヒの名前を思わず声に出してしまった。れおんの紹介とかが先なのに、、。

「周！会いたかった！！」

僕たちがキャッキャしていてもれおんは冷静で、

「こんにちは、今日は僕までお呼びいただいてありがとう。南れおんです。今後とも周をよろしくね。」

「あ、玄関ですいません。こちらこそ、よろしくお願いします。鈴木ハルヒです。」

「同い年だからタメ口でいいよ。お互いそうしよう？あ、これよかったら。ご家族分あると思うから。」

「え、わざわざ、あ、ありがとう！弟たち喜ぶよ！」

そのまま案内されたのはハルヒの家のリビングそこにはハルヒの兄弟が勢揃いしていて、神谷くんと遊んでいた。