【完結】全てが嫌いな不憫Ωの少年が初恋相手のスパダリαに愛される?ふざけんなお前のことなんか大っ嫌いだ!

にゃーつ

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来訪者


何度もこの家に来ているけど、チャイムが鳴ったのなんて初めて聞いた。

由緒正しき南家にアポ無しで来る人なんていないって言ってたもんな。
てことは、宅急便とか?

ふふっ、なんか宅急便ってこの家に全然似合わない。現実離れしているような見た目の家だからかな。

そう呑気に考えていると玄関に向かった橋本さんの

「おやめください!!」

という大きい声が聞こえてきて、何かあったのだと部屋にいる全員が扉へと視線を向けた。

この家に似つかわしくないドタドタとした足音が聞こえてきたと思ったら扉がバンッ!と開き、僕の祖父と祖母がそこにはいた。

急なことに驚いてしまった僕は反応が遅れてしまったが、お義父さんはさすがというか、、、すぐに立ち上がり2人に近づいていった。

「こんにちは、本日お約束されていましたかな?私としたことが、約束を忘れてしまっていたのでしょうか?」

物腰柔らかく、そう2人に問いかけるお義父さんは僕の目にはすごく大きく見えた。れおんも冷静な時はこんな感じなんだよな~。親子だからそういうところ似るのかな。

「私たちは周を養子にするんだから、この南家とも縁ができるじゃないか!アポなんて必要ないだろ!」

「そうよ!なぜ養子縁組をさっさと進めないのよ!!」

興奮気味にそういう2人と、まだ一度も目が合わない。僕、修学旅行から帰ってきたばかりなのに、、、2人とも日本にいなかったの知ってるのに。

お義父さんとお義母さんは最初におかえりって言ってくれたのにな。少し寂しく感じてしまったことで、僕はようやく気づいた。血の繋がっているこの2人に僕はこの家のように家族を求めていたんだなって。もちろん、れおんもお義父さんもお義母さんも家族なんだけど、やはり血の繋がった家族から愛されなかったという劣等感は少なからずある。

僕自身もその劣等感を埋めるためにおじいさんとおばあさんに期待しちゃってたのかな。

「はっきりと申し上げます。周とあなた方を養子縁組させるつもりはありません。」

「!?!?なんだと!どういうことだ!」

お義父さん、、?珍しい強い口調に驚いたのもあるし、会ってからずっと柔らかい口調だったおじいさんとおばあさんが今日は荒い口調なのにも驚いた。

「周は私たちの家族です。れおんと結婚する予定なので養子縁組はできませんが。しかしそんなことしなくても、周の母親を戸籍においても変えるつもりはありません。」

そっか。僕が養子縁組するとお母さんじゃない人がお母さんだってことになるのか。

「そ、そんなの困るわ!!」

困る、、、か。困るなんて自分主体の言葉使われちゃうのか。少し悲しく思っていると、

「何が困るんです?」

れおんの声が響いた。
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