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裏切り
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ネイサンは 双子石が使われたことを知った時から、クロエの出生に関わっているのでは とある程度予想していた。 しかし、全くの他人……否、他の世界から来たとは予想外だった。
「すっかり、冷めてしまいましたね」
クロエが、お茶を入れ直してる様子に 少しは元気になったようだと 微笑む。
自分の想像を超える経験をして、クロエが私の所へやって来た事に ネイサンは運命を感じる。
そして、心の底ではクロエをひき寄せたのは、私の孤独かもしれないと思っていた。
クロ……、彼女は、転生…… 死してこの世界に来た。 "死を招く王子"
、そう呼ばれていた 私にはお似合いだ。
(そうか、二十歳を超えているのか……)
時々 大人びた仕草にドキッとしたことがあった。
そして、そんな 自分を嫌悪していた。子供のクロエに 邪な気持ちを抱く自分がロリコンではないかと悩んでいた。だけど、自分がある意味正常だったと知って胸をなで下ろした。
しかし、そんな自分を叱りつける。今はそんな事で安心してる場合じゃない。クロエを 支えなくては。
「クロエ。大丈夫か?」
「大丈夫です」
平気だと口にするクロエの横顔からは寂しさが漂う。瞳には深い傷がある。
人は身勝手だから、真実を知った今 伯爵夫妻が騙されたと 責めるかもしれない。だが、それは間違いだ。たとえ最初は そうだったとしても、今は違う。そうでなければ、身代わりになってでも犯人を捕まえたいと言ったりしない。
純粋に 母親を愛している。
八年以上親子として生きてきたのだ。互いに情が無いわけじゃない。元の親子に戻ることはできないかもしれない。 だが、絆が切れることはない。形を変えて残るだろう。良くも悪くも、そういうものは切り捨てられないものだ。
そうなれば、クロエも安堵することだろう。
しかし今は、それ以上に気がかりなことがある。
*****
ネイサンに全てを吐露した事で気が楽なった。
秘密にしていたと、怒られることも無かったし、私のして来た事を、批判される事もなかった。
嘘つき呼ばわりされることもなかった。 ただ 聞いてくれた。
そのことが私を救ってくれた。
瞳を向けると 暖かい瞳が私に向けられる。 多くを話さなくても、その眼差し、その仕草で相手の気持ちが伝わってくる。
何時の間にか、ネイサンと私の間には 歳の差を超えた信頼という絆が出来ていた。
今まで してきたことが無駄でなかったのだと嬉しくなる。" 私" として、生きていいと言われた気がする。
(でも、二人とは……)
カップを弄びながら考えるとはなしに 伯爵夫妻の事を考えてしまう。私は 死んだと思ったのに生きかえって、オマケの人生だけど。クロエの両親からしたら奇跡だと思ったはずだ。
それなのに、その子供は十二年前に取り違えていた。
大切に育ててきたのに実の子供ではなかった。
二人とも深く傷ついたろう。そして その全てが、実の姉の悪行。
受け入れたくないはずだ。
娘に対しての愛情の深さを考えると クロエの両親が不憫だ。
信じていたものは全て嘘。
ショックで倒れてしまったことも 理解できる。
でも、一番辛いのは私が諸悪の根源だとうことだ。
体は実の娘でも魂は 忌むべき
姉の子供。
私を見れば その事を思い出す。
でもそれは、私が望んだことではない。 私だって 被害者だ。
だったら、クロエの母親を慰めても良いのでは?
否、 伯母の子供でもない私にその資格は無い。
それでも愛を注いでもらった恩がある。だったら返すべきでは?
どうしていいのか 自分でも判断がつかない。
赤の他人だと伝えたら、さらに追い打ちをかけることになる。 傷つきたくない。 それ以上に傷つけたくない。
(誰よりも二人の幸せを願っているのに……)
行き場のない気持ちに唇を噛みしめる。
「クロ…… 大丈夫か?」
ネイサンの気遣いに、 心配する声に無理やり 口角
をあげる。
***
これ以上ネイサンと一緒に居ると程依存しそうだと 逃げ出してしまった。全てを投げ出して 逃げ出しそうで怖い。 目をつむって、耳を塞いでしまえば、何も知ることなく 全てをネイサンが 終わらせるだろ。クロエとしての人生を忘れて、別の人生を生きればいい。
でも、"私"は、クロエの人生を手放したくない。 だから、甘えそうになる気持ちを振りきってクロエの部屋に来た。
子供の頃のようにベッドの上に大の字に寝転がる。ずうっとこの天井を見て来た。
転生して来たばかりの頃、自分の置かれている現状を受け入れる前も、後もずっと、ここで眠っていた。そしてそれは、変わらないと思っていた。この天井を見ながらこのまま一生、生き続けるだろうと。思っていた。だけど全てがひっくり返ってしまった。
( 開けてしまったパンドラの箱の中に残っているのは何だろう)
「はぁ~~」
やりきれなさに寝返りを打つ。
今こうして全てが白日の下に曝されると。これでよかったのかと後悔している。
(母様…夫人は立ち直れるだろうか……。父…… 伯爵は大丈夫だろうか……)
もしあの時、きっぱりと違うと言っていれば、違った結果になっていたかも……。
でも、三年も目を覚まさなかった娘が目覚ましたと喜んでいるのに、クロエでは無いと言い張れなかった。結局、分かっていても沈黙するしかなかった。だけど、知っていたのに言わない事は罪だ。
ここに 居座っても夫妻が受け入れてくれるとは限らない。
(使用人たちも いずれは、このことを知ることになるだろう)
もし拒まれたら私はこの家を出て行こう。縁を切られても何の文句も言えない。でも願わくば、前のように笑い合いたい。
クロエは 枕を抱きかかえると 両手両足を縮こまらせて 胎児のように丸くなる。
***
クロエはネイサンに誘われるまま庭を散歩しながら、これからの事を考えていた。
二人から 何のモーションもない。 (それが答えなのかも……)
二人の元から離れることが正解だ。 今は誰にとっても傷を癒す時間が必要だ。
私はここに居てはイケない。この家を出よう。出て行けと言われる前に 自分から出て行こう。今まで育てて貰ったんだもの。手を煩わせたくない。
この家にあるものは全て置いていこう。 それはクロエの物であって、"私"のための物ではない。
身一つで出て行くしかない。
立ち止まると ぐるりと家を見回す。この家とも さよならだ。
取りあえずネイサンのとこへ身を寄せて、仕事に没頭していれば気が紛れる。
どんな結論を出しても2人の気持ちに従うつもりだ。
一人ではなく二人なら、きっと 乗り越えてくれる。
そう信じている。
そうだ。エミリアにも全てを話しておかないと拗ねそうだ。
母…… 夫人の様子も知りたいし、近況 知らせて欲しい と頼みたい。
「あれから 色々考えたんだが」
お金を貯めよう。
そして……。私を知らない場所で、新しい名前で、新しい生活を一からやり直そう。そう決意したことで 明日のことを考えるようになった。 これもネイサンののおかげだ。
「君がクロエの体を乗っ取ったと言う事になると思う」
「えっ?」
私はネイサンの言葉に立ち止まる。
今、何と言ったの?
その事務的で感情を見せないネイサンの物言いにはハッキリとした決意が見える。
私がクロエの体を意図して奪ったと言うなら、被害者から加害者になると言うものだ。一緒に暮らしてきた日々はネイサンにとって何の価値も無い物だったのだ。
裏切られた。
その想いに目の前が真っ赤に染まる。唯一の理解者だと思っていたのに……。
何で洗いざらい吐かせておいて、それは無いでしょ。こんな風に傷つけるなんて。
こっちは藁にも縋る思いで秘密を明かしたのに。それなのに、手の平を返した。
その事実に傷つき挫けそうになる。しかし、歯を食いしばって耐える。こんな姿を見せたらネイサンを喜ばせるだけだ。そんなの絶対に! 嫌だ!!
血が滲むくらい拳を作る。
「だったら、どうだと言うんですか?」
私だって好きでこの体に転生した訳では無い。それなのに、それなのに犯罪者扱いだ。
「すっかり、冷めてしまいましたね」
クロエが、お茶を入れ直してる様子に 少しは元気になったようだと 微笑む。
自分の想像を超える経験をして、クロエが私の所へやって来た事に ネイサンは運命を感じる。
そして、心の底ではクロエをひき寄せたのは、私の孤独かもしれないと思っていた。
クロ……、彼女は、転生…… 死してこの世界に来た。 "死を招く王子"
、そう呼ばれていた 私にはお似合いだ。
(そうか、二十歳を超えているのか……)
時々 大人びた仕草にドキッとしたことがあった。
そして、そんな 自分を嫌悪していた。子供のクロエに 邪な気持ちを抱く自分がロリコンではないかと悩んでいた。だけど、自分がある意味正常だったと知って胸をなで下ろした。
しかし、そんな自分を叱りつける。今はそんな事で安心してる場合じゃない。クロエを 支えなくては。
「クロエ。大丈夫か?」
「大丈夫です」
平気だと口にするクロエの横顔からは寂しさが漂う。瞳には深い傷がある。
人は身勝手だから、真実を知った今 伯爵夫妻が騙されたと 責めるかもしれない。だが、それは間違いだ。たとえ最初は そうだったとしても、今は違う。そうでなければ、身代わりになってでも犯人を捕まえたいと言ったりしない。
純粋に 母親を愛している。
八年以上親子として生きてきたのだ。互いに情が無いわけじゃない。元の親子に戻ることはできないかもしれない。 だが、絆が切れることはない。形を変えて残るだろう。良くも悪くも、そういうものは切り捨てられないものだ。
そうなれば、クロエも安堵することだろう。
しかし今は、それ以上に気がかりなことがある。
*****
ネイサンに全てを吐露した事で気が楽なった。
秘密にしていたと、怒られることも無かったし、私のして来た事を、批判される事もなかった。
嘘つき呼ばわりされることもなかった。 ただ 聞いてくれた。
そのことが私を救ってくれた。
瞳を向けると 暖かい瞳が私に向けられる。 多くを話さなくても、その眼差し、その仕草で相手の気持ちが伝わってくる。
何時の間にか、ネイサンと私の間には 歳の差を超えた信頼という絆が出来ていた。
今まで してきたことが無駄でなかったのだと嬉しくなる。" 私" として、生きていいと言われた気がする。
(でも、二人とは……)
カップを弄びながら考えるとはなしに 伯爵夫妻の事を考えてしまう。私は 死んだと思ったのに生きかえって、オマケの人生だけど。クロエの両親からしたら奇跡だと思ったはずだ。
それなのに、その子供は十二年前に取り違えていた。
大切に育ててきたのに実の子供ではなかった。
二人とも深く傷ついたろう。そして その全てが、実の姉の悪行。
受け入れたくないはずだ。
娘に対しての愛情の深さを考えると クロエの両親が不憫だ。
信じていたものは全て嘘。
ショックで倒れてしまったことも 理解できる。
でも、一番辛いのは私が諸悪の根源だとうことだ。
体は実の娘でも魂は 忌むべき
姉の子供。
私を見れば その事を思い出す。
でもそれは、私が望んだことではない。 私だって 被害者だ。
だったら、クロエの母親を慰めても良いのでは?
否、 伯母の子供でもない私にその資格は無い。
それでも愛を注いでもらった恩がある。だったら返すべきでは?
どうしていいのか 自分でも判断がつかない。
赤の他人だと伝えたら、さらに追い打ちをかけることになる。 傷つきたくない。 それ以上に傷つけたくない。
(誰よりも二人の幸せを願っているのに……)
行き場のない気持ちに唇を噛みしめる。
「クロ…… 大丈夫か?」
ネイサンの気遣いに、 心配する声に無理やり 口角
をあげる。
***
これ以上ネイサンと一緒に居ると程依存しそうだと 逃げ出してしまった。全てを投げ出して 逃げ出しそうで怖い。 目をつむって、耳を塞いでしまえば、何も知ることなく 全てをネイサンが 終わらせるだろ。クロエとしての人生を忘れて、別の人生を生きればいい。
でも、"私"は、クロエの人生を手放したくない。 だから、甘えそうになる気持ちを振りきってクロエの部屋に来た。
子供の頃のようにベッドの上に大の字に寝転がる。ずうっとこの天井を見て来た。
転生して来たばかりの頃、自分の置かれている現状を受け入れる前も、後もずっと、ここで眠っていた。そしてそれは、変わらないと思っていた。この天井を見ながらこのまま一生、生き続けるだろうと。思っていた。だけど全てがひっくり返ってしまった。
( 開けてしまったパンドラの箱の中に残っているのは何だろう)
「はぁ~~」
やりきれなさに寝返りを打つ。
今こうして全てが白日の下に曝されると。これでよかったのかと後悔している。
(母様…夫人は立ち直れるだろうか……。父…… 伯爵は大丈夫だろうか……)
もしあの時、きっぱりと違うと言っていれば、違った結果になっていたかも……。
でも、三年も目を覚まさなかった娘が目覚ましたと喜んでいるのに、クロエでは無いと言い張れなかった。結局、分かっていても沈黙するしかなかった。だけど、知っていたのに言わない事は罪だ。
ここに 居座っても夫妻が受け入れてくれるとは限らない。
(使用人たちも いずれは、このことを知ることになるだろう)
もし拒まれたら私はこの家を出て行こう。縁を切られても何の文句も言えない。でも願わくば、前のように笑い合いたい。
クロエは 枕を抱きかかえると 両手両足を縮こまらせて 胎児のように丸くなる。
***
クロエはネイサンに誘われるまま庭を散歩しながら、これからの事を考えていた。
二人から 何のモーションもない。 (それが答えなのかも……)
二人の元から離れることが正解だ。 今は誰にとっても傷を癒す時間が必要だ。
私はここに居てはイケない。この家を出よう。出て行けと言われる前に 自分から出て行こう。今まで育てて貰ったんだもの。手を煩わせたくない。
この家にあるものは全て置いていこう。 それはクロエの物であって、"私"のための物ではない。
身一つで出て行くしかない。
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取りあえずネイサンのとこへ身を寄せて、仕事に没頭していれば気が紛れる。
どんな結論を出しても2人の気持ちに従うつもりだ。
一人ではなく二人なら、きっと 乗り越えてくれる。
そう信じている。
そうだ。エミリアにも全てを話しておかないと拗ねそうだ。
母…… 夫人の様子も知りたいし、近況 知らせて欲しい と頼みたい。
「あれから 色々考えたんだが」
お金を貯めよう。
そして……。私を知らない場所で、新しい名前で、新しい生活を一からやり直そう。そう決意したことで 明日のことを考えるようになった。 これもネイサンののおかげだ。
「君がクロエの体を乗っ取ったと言う事になると思う」
「えっ?」
私はネイサンの言葉に立ち止まる。
今、何と言ったの?
その事務的で感情を見せないネイサンの物言いにはハッキリとした決意が見える。
私がクロエの体を意図して奪ったと言うなら、被害者から加害者になると言うものだ。一緒に暮らしてきた日々はネイサンにとって何の価値も無い物だったのだ。
裏切られた。
その想いに目の前が真っ赤に染まる。唯一の理解者だと思っていたのに……。
何で洗いざらい吐かせておいて、それは無いでしょ。こんな風に傷つけるなんて。
こっちは藁にも縋る思いで秘密を明かしたのに。それなのに、手の平を返した。
その事実に傷つき挫けそうになる。しかし、歯を食いしばって耐える。こんな姿を見せたらネイサンを喜ばせるだけだ。そんなの絶対に! 嫌だ!!
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