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20 犯人からの取り調べ
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ミリアは 手掛かりを 探しにダリルと店を訪ねていた。面白そうな物があると見ていると、さっさと帰れとダリルに追い立てられた。
(まったく! ドアを開けたらお払い箱なの)
酷い奴だ。しかし、相手は悪魔。
やはり、 " 触らぬ神に祟りなし "
店を出ていこう入り口に向かうと、ドアの前にピエロの人形が落ちていた。
そうれを拾おうとする。
「 それに触るな!」
切羽詰まったダリルの叫び声に振り向いた時には 、その姿が消えていた。
山と積まれていた品物も一緒に消えている。
気づけば 薄暗い部屋に、ぽつんと一人取り残されていた。
「ええと……」
頭が真っ白になる。
だけど、自分が とんでもない状況に巻き込まれたんだと悟る。ダリルが 消えたんじゃない。私が、何処かへ移動させられてんだ。
(ここは、どこだろう?)
自分の置かれている状況を確認しようと 辺りを見回す。
しかし、窓もドアも無い。家具もない。目を凝らしても何も見えない。
" 怖い "そう自覚すると、不安が 私を食べ始めた。
「落ち着け、私」
" 悪魔と知り合いでしょ"。そう言い聞かせる。
何とか、恐怖のみ込もうと努力していると突然、笑い声がする。
「キャハ、キャハ、キャハ」
「っ!」
笑い出したのは、さっき拾ったピエロ人形だった。慌てて放り投げる。
震える息で深呼吸を繰り返す。
そうしないと、悲鳴をあげてしまいそうだ。悲鳴をあげたら、さらに パニックになりそうな気がする。
(どうして、私がこんな目に合うの?)
ダリルのお供で 来ただけなのに……。
こんな事をするのは、悪魔に違いない。だったら、用があるは 私じゃなくてダリルでしょ。
全く、理解できないと首を振る。
チリッ。
視線を感じて振り返ると、怯えた瞳の私が私は見返してくる。
「?」
右手を上げると相手が左手をあげる。
だけど、一人じゃない。
何十人もの私が手をあげている。
ぐるりと鏡に取り囲まれていんだ。
これ、知ってる。
「ミラーハウス」
ミリアは小さく呟く。子供の頃 両親と一緒にサーカスに遊びに行った時 入ったことがある。
不思議で仕方なかった。私は一人なのに、鏡の中にずらりと私が並ぶ。
全員が私の真似をする。 飛べば全員が飛ぶ。笑えば全員が笑う。
からくりが解れば怖くない。
遊んでないで、出口を探さないと。
確か……片手を鏡につけたまま進めば、出口にたどり着けるはず。
暗闇を歩くように恐る恐る手を伸ばして、鏡のところまで慎重に足を進め行く。ところが、手が触れる直前 ピシッとヒビが入って、ガシャン、ガシャンと割れる。重なり合う割れる音が響きわたり、悲鳴が飲み込まれる。
大きな音に驚いて 耳を塞いで、目をぎゅっと瞑る。
「 ……… 」
静かになったので目を開けると、鏡が全て消えて跡形もない。 破片の一つも残っていない。
……やはり、悪魔の仕業?
次に何を仕掛けてくる気だろう。そう考えると怖くい。
(ダリル。 助けに来て!)
見知らぬ悪魔より、見知った悪魔の方がまだましだ。そう、祈っていると、コツコツと 足音がする 。
誰か来る。
ハッとして目を開けるとピエロが、目の前に立っていた。いつの間に……。
「 ようこそ お越しくださいました 」
「 ……… 」
ピエロが 、そう言って帽子を脱ぐ仕草をする。
このピエロが私を罠にかけたの?
「 怖がる必要はありません 。私の質問に答えてくれれば 、無事返して差し上げます」
「分かり ました 」
ミリアは抵抗することなく承諾した。
ピエロが満足げに微笑む 。
別に、ピエロの言葉を信じたわけではない。 私に選択肢がないからだ。
逃げることも 説得するのも無理だ。
だったら、言うことをきいて、一分一秒でも早く帰りたい 。
それに、私が知っていることなど ほとんど無い。ダリルにも 口止めされていない 。だって、私の仕事は噂を集めることと、ドアを開けることだけだ。
「 そうです。素直なのが一番です。 では、あなたの契約者は誰ですか?」
契約者?
「ダリル のことですか ?」
「ダリル?……ダリル?……ダリル……」
ピエロが 心当たりがないという顔をするのを見て、 ミリアは肩透かしを食らった気分だ。
あんなに、自分は四柱だと散々自慢していたから、名前を言うだけで 他の悪魔が恐れおののくと思っていたのに ……。
人間の私に 悪魔の序列などわからないんだから、 見栄をはらなくても良いのに……。
「それでは 質問を変えましょう。店に来た目的は何ですか?」
「占いの店で売っているペンダントを 卸しているのが、ここの店だと 聞いたからです」
「……ずいぶん簡単に口を割るんですね?」
ピエロが不審そうな目で私を見る。
騙そうと言う気は全然ないのに 勝手に勘ぐってくる。 私の態度を 考えあぐねていたようだったが 、急に納得したと 声を張り上げる。
「 なるほど! そうか 。そうなんだ。私 を撹乱する作戦だね。 あんまり簡単に事が進むから 、おかしいと思ったんだ」
「 作戦?」
何だか、勘違いしてる。正直に答えただけなのに……。悪魔って 疑り深いの?
「わかりました。 そういうことなら、今もらっている報酬の倍払いますから。 本当のこと教えてください」
「 報酬?」
「またまた。 釣り上げようとして。その手には乗りません。見返りもないのに 悪魔に力を貸す人間なんて いません」
ピエロが 顔の前で手を振る。
見返りもなにも、言いくるめられてただけだ。
「いくら欲しいんですか? 金額を言ってください 」
「 ……… 」
駄目だ。はなから私の話を疑って、かかっている。 何を言っても 自分の望む答えでない限り信じない。
「知ってることを 全て話しましたわ。 約束通り解放してください」
「解放して欲しかったら、 本当のことを話してください」
「 そんなこと言われても……」
これ以上何を話せと言うの?
ピエロがトントンと 組んでいる自分の腕を 指で叩きながら 返事を待っている。
「見かけによらず強情ですね 。そう言う事でしたら 別の方法をとりましょう 」
「それって どういう意味ですか?」
その目つきからして、よからぬことを考えているに決まっている。
見た目はピエロでも 私を一瞬で連れ去った事を考えれば、かなりの能力が高い。そのピエロの言うんだから、別の方法は とても恐ろしいに違いない。
(これは、不味いことになった)
運動神経に自信はあるけど、魔法の空間ではな 意味がない。
(何とかしないと)
後ずさりする私をジリジリと ピエロが追い詰めてくる。
「 簡単なです。 脳に直接聞けばいいんですよ」
「 脳!」
脳って 頭をかち割る気なの?
そんな事されたら死んじゃう。
身を隠そうにも 椅子一つない。 切羽詰まったミリアは ピエロの魔の手から逃れようと 闇雲に走り出したが 、すぐに 腕を掴まれて引き戻される。
「放して! 嘘なんて何も言ってないわ」
「怖がらなくて大丈夫。ちょっと、額に穴を開けるだけだから」
ピエロが 優しい顔で言う。まるで、散歩に行くみたいに軽い口調だ。でも、その目は笑ってない。
こけおどしでは無い。 本気だ 。
ピエロが左手で私の顎をつかむと、そのまま持ち上げる。 ダリル
「ちょっと……待って」
止めさせようと、その手を両手で掴む。しかし、つまさきが 地面から離れて 身体の自由を奪われ成すすべが無い。足をぶらぶらてピエロを蹴ろうとするが 当たらない。
そこへピエロが左手の人差し指を 私に恐怖を与えるため わざと時間をかけて近づけてくる。
顎を掴んでいる手を外そうとするが、びくともしない 。
片手なのに、まるで歯が立たない。
どんどん指が迫ってくる。
声をあげたくても口が開かない。
何をやっても歯が立たない。
絶体絶命のピンチ!
私、死んじゃうの?
惨めな死にかたに、泣きたくても泣けない。
脳裏に家族の顔が浮かぶ。
(先立つ、私を許して)
友達の顔も浮かぶ。
(一緒に卒業したかった……)
次に浮かんだのは……。
(まったく! ドアを開けたらお払い箱なの)
酷い奴だ。しかし、相手は悪魔。
やはり、 " 触らぬ神に祟りなし "
店を出ていこう入り口に向かうと、ドアの前にピエロの人形が落ちていた。
そうれを拾おうとする。
「 それに触るな!」
切羽詰まったダリルの叫び声に振り向いた時には 、その姿が消えていた。
山と積まれていた品物も一緒に消えている。
気づけば 薄暗い部屋に、ぽつんと一人取り残されていた。
「ええと……」
頭が真っ白になる。
だけど、自分が とんでもない状況に巻き込まれたんだと悟る。ダリルが 消えたんじゃない。私が、何処かへ移動させられてんだ。
(ここは、どこだろう?)
自分の置かれている状況を確認しようと 辺りを見回す。
しかし、窓もドアも無い。家具もない。目を凝らしても何も見えない。
" 怖い "そう自覚すると、不安が 私を食べ始めた。
「落ち着け、私」
" 悪魔と知り合いでしょ"。そう言い聞かせる。
何とか、恐怖のみ込もうと努力していると突然、笑い声がする。
「キャハ、キャハ、キャハ」
「っ!」
笑い出したのは、さっき拾ったピエロ人形だった。慌てて放り投げる。
震える息で深呼吸を繰り返す。
そうしないと、悲鳴をあげてしまいそうだ。悲鳴をあげたら、さらに パニックになりそうな気がする。
(どうして、私がこんな目に合うの?)
ダリルのお供で 来ただけなのに……。
こんな事をするのは、悪魔に違いない。だったら、用があるは 私じゃなくてダリルでしょ。
全く、理解できないと首を振る。
チリッ。
視線を感じて振り返ると、怯えた瞳の私が私は見返してくる。
「?」
右手を上げると相手が左手をあげる。
だけど、一人じゃない。
何十人もの私が手をあげている。
ぐるりと鏡に取り囲まれていんだ。
これ、知ってる。
「ミラーハウス」
ミリアは小さく呟く。子供の頃 両親と一緒にサーカスに遊びに行った時 入ったことがある。
不思議で仕方なかった。私は一人なのに、鏡の中にずらりと私が並ぶ。
全員が私の真似をする。 飛べば全員が飛ぶ。笑えば全員が笑う。
からくりが解れば怖くない。
遊んでないで、出口を探さないと。
確か……片手を鏡につけたまま進めば、出口にたどり着けるはず。
暗闇を歩くように恐る恐る手を伸ばして、鏡のところまで慎重に足を進め行く。ところが、手が触れる直前 ピシッとヒビが入って、ガシャン、ガシャンと割れる。重なり合う割れる音が響きわたり、悲鳴が飲み込まれる。
大きな音に驚いて 耳を塞いで、目をぎゅっと瞑る。
「 ……… 」
静かになったので目を開けると、鏡が全て消えて跡形もない。 破片の一つも残っていない。
……やはり、悪魔の仕業?
次に何を仕掛けてくる気だろう。そう考えると怖くい。
(ダリル。 助けに来て!)
見知らぬ悪魔より、見知った悪魔の方がまだましだ。そう、祈っていると、コツコツと 足音がする 。
誰か来る。
ハッとして目を開けるとピエロが、目の前に立っていた。いつの間に……。
「 ようこそ お越しくださいました 」
「 ……… 」
ピエロが 、そう言って帽子を脱ぐ仕草をする。
このピエロが私を罠にかけたの?
「 怖がる必要はありません 。私の質問に答えてくれれば 、無事返して差し上げます」
「分かり ました 」
ミリアは抵抗することなく承諾した。
ピエロが満足げに微笑む 。
別に、ピエロの言葉を信じたわけではない。 私に選択肢がないからだ。
逃げることも 説得するのも無理だ。
だったら、言うことをきいて、一分一秒でも早く帰りたい 。
それに、私が知っていることなど ほとんど無い。ダリルにも 口止めされていない 。だって、私の仕事は噂を集めることと、ドアを開けることだけだ。
「 そうです。素直なのが一番です。 では、あなたの契約者は誰ですか?」
契約者?
「ダリル のことですか ?」
「ダリル?……ダリル?……ダリル……」
ピエロが 心当たりがないという顔をするのを見て、 ミリアは肩透かしを食らった気分だ。
あんなに、自分は四柱だと散々自慢していたから、名前を言うだけで 他の悪魔が恐れおののくと思っていたのに ……。
人間の私に 悪魔の序列などわからないんだから、 見栄をはらなくても良いのに……。
「それでは 質問を変えましょう。店に来た目的は何ですか?」
「占いの店で売っているペンダントを 卸しているのが、ここの店だと 聞いたからです」
「……ずいぶん簡単に口を割るんですね?」
ピエロが不審そうな目で私を見る。
騙そうと言う気は全然ないのに 勝手に勘ぐってくる。 私の態度を 考えあぐねていたようだったが 、急に納得したと 声を張り上げる。
「 なるほど! そうか 。そうなんだ。私 を撹乱する作戦だね。 あんまり簡単に事が進むから 、おかしいと思ったんだ」
「 作戦?」
何だか、勘違いしてる。正直に答えただけなのに……。悪魔って 疑り深いの?
「わかりました。 そういうことなら、今もらっている報酬の倍払いますから。 本当のこと教えてください」
「 報酬?」
「またまた。 釣り上げようとして。その手には乗りません。見返りもないのに 悪魔に力を貸す人間なんて いません」
ピエロが 顔の前で手を振る。
見返りもなにも、言いくるめられてただけだ。
「いくら欲しいんですか? 金額を言ってください 」
「 ……… 」
駄目だ。はなから私の話を疑って、かかっている。 何を言っても 自分の望む答えでない限り信じない。
「知ってることを 全て話しましたわ。 約束通り解放してください」
「解放して欲しかったら、 本当のことを話してください」
「 そんなこと言われても……」
これ以上何を話せと言うの?
ピエロがトントンと 組んでいる自分の腕を 指で叩きながら 返事を待っている。
「見かけによらず強情ですね 。そう言う事でしたら 別の方法をとりましょう 」
「それって どういう意味ですか?」
その目つきからして、よからぬことを考えているに決まっている。
見た目はピエロでも 私を一瞬で連れ去った事を考えれば、かなりの能力が高い。そのピエロの言うんだから、別の方法は とても恐ろしいに違いない。
(これは、不味いことになった)
運動神経に自信はあるけど、魔法の空間ではな 意味がない。
(何とかしないと)
後ずさりする私をジリジリと ピエロが追い詰めてくる。
「 簡単なです。 脳に直接聞けばいいんですよ」
「 脳!」
脳って 頭をかち割る気なの?
そんな事されたら死んじゃう。
身を隠そうにも 椅子一つない。 切羽詰まったミリアは ピエロの魔の手から逃れようと 闇雲に走り出したが 、すぐに 腕を掴まれて引き戻される。
「放して! 嘘なんて何も言ってないわ」
「怖がらなくて大丈夫。ちょっと、額に穴を開けるだけだから」
ピエロが 優しい顔で言う。まるで、散歩に行くみたいに軽い口調だ。でも、その目は笑ってない。
こけおどしでは無い。 本気だ 。
ピエロが左手で私の顎をつかむと、そのまま持ち上げる。 ダリル
「ちょっと……待って」
止めさせようと、その手を両手で掴む。しかし、つまさきが 地面から離れて 身体の自由を奪われ成すすべが無い。足をぶらぶらてピエロを蹴ろうとするが 当たらない。
そこへピエロが左手の人差し指を 私に恐怖を与えるため わざと時間をかけて近づけてくる。
顎を掴んでいる手を外そうとするが、びくともしない 。
片手なのに、まるで歯が立たない。
どんどん指が迫ってくる。
声をあげたくても口が開かない。
何をやっても歯が立たない。
絶体絶命のピンチ!
私、死んじゃうの?
惨めな死にかたに、泣きたくても泣けない。
脳裏に家族の顔が浮かぶ。
(先立つ、私を許して)
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次に浮かんだのは……。
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