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逃走の果て
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ぼんやりした頭で食堂のドア開けたドナルドは、ハンスがいるのを見て 入るのを一瞬 躊躇った。そのことに気づいた ハンスが鋭い視線を向けてくる。だけど気づかないふりをして コーヒーポットに近づいた。
(触らぬ神に祟りなし)
何年も一緒に暮らしているのに なれない。
六人掛けの 古ぼけたテーブルに、四脚の椅子。すすけて底が真っ黒になったコーヒーポット。緑が全くない野菜の入った箱。
流しには まだ洗われてない食器が乱雑に置かれている。横目に見ながら 焦げた味しかしない コーヒーを飲み込んだ。
ゲイルと違ってまだ酔っ払った感覚のままだ。 もう一口飲むと 洗い物を始めた。作るのも、片付けるのも 俺とゲイル。後の二人は何もしない。
昔はやらせようとした。
だけど ベンジャミンは 皿を割って鍋を焦がす。ハンスに至ってはナイフを向けられた。
「はぁ~」
今回だって貧乏くじを引くのは俺たち二人だ。なんだか、やるせない。
✳✳✳
リサは ドミニクと対峙しながら逃げ出そうと考えていた。マットサイエンティスト。 そんな言葉が浮かぶ。何としてても逃げなければ。
「さあ、変身して見せてくれ」
「そっ、それは……」
そんな事言われても、私だって自由自在に変身出来ない。これはピンチだ!
話ながらそろりそろりと扉へ向かう。相手は老人。突き飛ばせば逃げられる、大丈夫。
「やはり、秘密なんだ」
「ええと……」
どうやって隙を作ろうかと視線を彷徨わせていると、ドミニクが引き出しを開ける為に下を向いた。今だ。素早く立ち上がって椅子の後ろに立った。
これでまた少し距離が出来た。
「これを打つだけで良い」
そう言って注射器を私に見せつけた。
まさか、そんな物を持っていたとは。油断していた。
「心配ない。殺しはしない」
(信じるはずないでしょ)
そう言っておきながら、ありとあらゆる方法を試す気だ。この後どうなるのかなんて分かり切っている。
「注射は嫌いなの」
「心配ない。少しチクリとするだけだ」
何がチクリよ。睡眠薬とか麻痺させるかの成分が入っているでしょ。このままじゃモルモットになってしまう。
「そんなの絶対、嫌!」
激しく否定するとドミニクが苛立たし気に私を睨みつける。そんな目をしても無駄だ。大人しく言う事を聞くと思わないでよ。
身を守る為にも何か武器になるものが必要だ。何か……何か……何かって! 本 ばっかりじゃない。本⁉
これだ。本があればいくらでも攻撃出来る。
足下にあった本を掴んで投げつけた。
「これでも喰らえ!」
相手はオタク老人だ。どうにかなる。本を一山抱えると一冊ずつ投げつけながらドアへと向かう。ドミニクが両腕で頭を守る。
「こら止めろ! どれだけ貴重な本か分かってるのか!」
「だったら、注射器を寄越しなさい」
そう言っても注射器は渡すはずがない。
……そうだ!
注射器を持っている 右腕を集中して攻撃すれば落とす かもしれない。
「 止めろと言ってるだろう!』
「 止めて欲しかったら注射器を渡しなさいよ!」
ドミニクに怒鳴り返してやった。
最後の一冊を投げつけると 手近にあった本をまた一 抱えした。すると、ドミニクが、
「ゲイル! ゲイル!」
外に向かって叫んだ。手下を呼ばれてギクリとする。
(ゲイル?)
あのゲロ仲間? まずい。どうしよう……。
相手は若い男だ。何のスキルも無い私では戦っても絶対負ける。どうしたら……どうしたら良いの? 考えろ。考えるんだ……。
(………)
勝てないなら……逃げるしかない。
ここまでの道順は覚えている。
ドアが開いた瞬間逃げよう。思い出すのよ。
内開き? 外開き? どっちだっけ?
(ええと……ここに連れて来られたとき……ええと……だから……)
そうだ。ドアを開けて私を押し込んで、一度振り返ってからドアを閉めた。そうのときの格好は……腕が廊下に出てた。
ドアを開けた瞬間がチャンスだ。
近付いて来られないように、手に触れた本を次々と投げ続ける。このチャンスを逃したら 注射されてしまう。そうなったら……。緊張で心臓がバクバクしている。
(ゲイルがドアを開けたと同時に突進する)
「お呼びでしょうか」
ゲイルの声に手が止まる。
「いいから、早く入ってこいこの!」
その間に抱えるだけ本を掴むと、ドアが開くと同時に、手に持っていた本を全部投げつけた。
「うわぁ~。なっ、何だ」
ゲイルが自分を庇うように腕で頭を隠す。
今だ。落ちた本を踏みつけながら、両手を体の前でクロスしてタックルした。
「うわっ」
ほぼ無抵抗のゲイルに体当たりしたから、勢い余って折り重なるように倒れた。
(逃げなきゃ)
状況が飲み込めないゲイルも 踏みつけにして起き上がる。
「何やってる! この愚図が。早く追いかけろ」
ドミニクの怒鳴り声を背に受けて部屋を後にする。
(玄関ホール 。玄関ホール)
連れて来られた道を逆走しながら踊り場に向かう。兎に角、一階に行けば外へ出られる。
ところが、ドヤドヤと複数の足音が聞こえる。追手が増えた。厄介な事になった。
また逃げてから たいして経ってないのに。
いったいどうなっているの?
「はぁ、はぁ、はぁ」
走って、走って、後ろを振り返りながら、追手の有無を確かめる。一人なら兎も角 複数との追い駆けっこでは捕まる確率が高くなる。
挟み撃ちにされたら掴まってしまう。取りあえず直進しよう。階段が見えてきた。下りる? 上る? どっちが捕まらない?
きっと私は出口を探していると思っているはずだ。……上に行こう。
もし見つかりそうになったら、何処かに隠れていったんやり過ごそう。
そう思って踊り場に着いた。
「はい。そこまで」
ところが他の手下が待ち構えていた。
ゲイルと同じ年頃のニキビ面の嫌な雰囲気を漂わせている男だ。その男が手に持っているナイフが鈍く光る。どうしよう 背後から足音がする。ゲイルだ。
最悪だ……。でも諦めるのは早い。
横を通り抜けられればチャンスはある。
降参だと両腕を上げて示した。その男が引き返せと顎をしゃくる。くるりと振り向いた。
でも前進せず後ろに下がって、その男の隣に。そして、もう一歩下がって、その男の後ろになった。そして、階段を駆け寄りようとした。しかし、その男に腕を掴まれてしまった。
「こいつ!」
「離して!」
振りほどこうとすると 力任せに引っ張られて腕が首に回された。
「女のくせにナマイキなんだよ」
「くっ……くっ……」
首が締まる。 喉が詰まって息が吸えない。脳に酸素が行かないから頭がボッーとするし、目がチカチカする。どんどん視界が狭くなっていく。このままだと死んでしまうと、腕を叩いた。
「うるさい! 黙れ」
すると、聞きなれない音がしたかと思うと急に首が熱くなった。
「何やってる! ハンス。止めろー」
ゲイルがひどく脅えた表情を見せて その男の名を叫んでいた。
「ちっ」
ハンスが私を突き飛ばすように放した。
そのまま しゃがみ込むと 無意識に手をやった。熱くて痛い ……。気分が悪くて気を失いそうだ。体が前後にグラグラする。
明らかに体がおかしい。その時目の隅にハンスの握っているのナイフが目に入った。そのナイフの 刃先に赤いモノがついている。
(………)
ゆっくりと首から離した手は、血でべったりと染まっていて 指の間から血が滴り落ちていた。
(しっ……死ぬの?)
✳✳✳
リチャードは ニックたちとドミニクの家の近くで馬車から降りると、森の先に見える屋敷を確認した。来るのは初めてだ。緊張した面持ちで使用人たちが周りに集まる。
ニック達をぐるりと見まわす。総勢五人。
自分の我儘で危険な目に遭うかもしれない。
「厳しい戦いになると思うが、どうかリサを助けるのに力を貸して欲しい」
こんな無謀な作戦に付き合わせている事に頭を下げた。すると、ポンと肩を叩かれた。
「リサを助けたい気持ちは我々も同じです」
顔を上げると皆が同意するように頷く。既にリサは家族の一員として認められていたんだ。それに答えるように自分も頷くとドミニクの家の見取り図を広げた。
「これから作戦を伝える」
元は寄宿舎だったらしく変わった造りになっている。大きくて無駄に部屋数が多い。馬鹿なのか自信があるのか分からないが ドミニクの自宅の住所が本に記載されていた。
その上、自分が発明した侵入防止を家の周りに設置していない。門番も居ない。普通では考えられない。市井としての生活が長いせいかもしれない。だが、そのお陰で楽々侵入出来た。木製の門を開けた。
ここからが本番だ。
ドミニクを甘く見ていたから 今迄は防戦一方で、こちらから攻め込む事はした事が無かった。屋敷までの道にトラップはあるのかとか、見回りがあるとか、基礎的な情報が無い。全てが出たとこ勝負。各自の臨機応変な行動にかかっている。その分責任も重い。
ザブマギウムに心酔しているドミニクがリサを殺す事は無いだろう。だが、研究としょうして実験をされるかもしれない。ぬくぬくとした平和な世界で生きて来たリサがそれに耐えられるとは思えない。そんな事をされたら心の傷になって立ち直れない。辛い経験や人の死を経験した者はどうしても瞳に陰りが残る。しかし、リサにそれか無い。
(どうか、無事でいてくれ)
(触らぬ神に祟りなし)
何年も一緒に暮らしているのに なれない。
六人掛けの 古ぼけたテーブルに、四脚の椅子。すすけて底が真っ黒になったコーヒーポット。緑が全くない野菜の入った箱。
流しには まだ洗われてない食器が乱雑に置かれている。横目に見ながら 焦げた味しかしない コーヒーを飲み込んだ。
ゲイルと違ってまだ酔っ払った感覚のままだ。 もう一口飲むと 洗い物を始めた。作るのも、片付けるのも 俺とゲイル。後の二人は何もしない。
昔はやらせようとした。
だけど ベンジャミンは 皿を割って鍋を焦がす。ハンスに至ってはナイフを向けられた。
「はぁ~」
今回だって貧乏くじを引くのは俺たち二人だ。なんだか、やるせない。
✳✳✳
リサは ドミニクと対峙しながら逃げ出そうと考えていた。マットサイエンティスト。 そんな言葉が浮かぶ。何としてても逃げなければ。
「さあ、変身して見せてくれ」
「そっ、それは……」
そんな事言われても、私だって自由自在に変身出来ない。これはピンチだ!
話ながらそろりそろりと扉へ向かう。相手は老人。突き飛ばせば逃げられる、大丈夫。
「やはり、秘密なんだ」
「ええと……」
どうやって隙を作ろうかと視線を彷徨わせていると、ドミニクが引き出しを開ける為に下を向いた。今だ。素早く立ち上がって椅子の後ろに立った。
これでまた少し距離が出来た。
「これを打つだけで良い」
そう言って注射器を私に見せつけた。
まさか、そんな物を持っていたとは。油断していた。
「心配ない。殺しはしない」
(信じるはずないでしょ)
そう言っておきながら、ありとあらゆる方法を試す気だ。この後どうなるのかなんて分かり切っている。
「注射は嫌いなの」
「心配ない。少しチクリとするだけだ」
何がチクリよ。睡眠薬とか麻痺させるかの成分が入っているでしょ。このままじゃモルモットになってしまう。
「そんなの絶対、嫌!」
激しく否定するとドミニクが苛立たし気に私を睨みつける。そんな目をしても無駄だ。大人しく言う事を聞くと思わないでよ。
身を守る為にも何か武器になるものが必要だ。何か……何か……何かって! 本 ばっかりじゃない。本⁉
これだ。本があればいくらでも攻撃出来る。
足下にあった本を掴んで投げつけた。
「これでも喰らえ!」
相手はオタク老人だ。どうにかなる。本を一山抱えると一冊ずつ投げつけながらドアへと向かう。ドミニクが両腕で頭を守る。
「こら止めろ! どれだけ貴重な本か分かってるのか!」
「だったら、注射器を寄越しなさい」
そう言っても注射器は渡すはずがない。
……そうだ!
注射器を持っている 右腕を集中して攻撃すれば落とす かもしれない。
「 止めろと言ってるだろう!』
「 止めて欲しかったら注射器を渡しなさいよ!」
ドミニクに怒鳴り返してやった。
最後の一冊を投げつけると 手近にあった本をまた一 抱えした。すると、ドミニクが、
「ゲイル! ゲイル!」
外に向かって叫んだ。手下を呼ばれてギクリとする。
(ゲイル?)
あのゲロ仲間? まずい。どうしよう……。
相手は若い男だ。何のスキルも無い私では戦っても絶対負ける。どうしたら……どうしたら良いの? 考えろ。考えるんだ……。
(………)
勝てないなら……逃げるしかない。
ここまでの道順は覚えている。
ドアが開いた瞬間逃げよう。思い出すのよ。
内開き? 外開き? どっちだっけ?
(ええと……ここに連れて来られたとき……ええと……だから……)
そうだ。ドアを開けて私を押し込んで、一度振り返ってからドアを閉めた。そうのときの格好は……腕が廊下に出てた。
ドアを開けた瞬間がチャンスだ。
近付いて来られないように、手に触れた本を次々と投げ続ける。このチャンスを逃したら 注射されてしまう。そうなったら……。緊張で心臓がバクバクしている。
(ゲイルがドアを開けたと同時に突進する)
「お呼びでしょうか」
ゲイルの声に手が止まる。
「いいから、早く入ってこいこの!」
その間に抱えるだけ本を掴むと、ドアが開くと同時に、手に持っていた本を全部投げつけた。
「うわぁ~。なっ、何だ」
ゲイルが自分を庇うように腕で頭を隠す。
今だ。落ちた本を踏みつけながら、両手を体の前でクロスしてタックルした。
「うわっ」
ほぼ無抵抗のゲイルに体当たりしたから、勢い余って折り重なるように倒れた。
(逃げなきゃ)
状況が飲み込めないゲイルも 踏みつけにして起き上がる。
「何やってる! この愚図が。早く追いかけろ」
ドミニクの怒鳴り声を背に受けて部屋を後にする。
(玄関ホール 。玄関ホール)
連れて来られた道を逆走しながら踊り場に向かう。兎に角、一階に行けば外へ出られる。
ところが、ドヤドヤと複数の足音が聞こえる。追手が増えた。厄介な事になった。
また逃げてから たいして経ってないのに。
いったいどうなっているの?
「はぁ、はぁ、はぁ」
走って、走って、後ろを振り返りながら、追手の有無を確かめる。一人なら兎も角 複数との追い駆けっこでは捕まる確率が高くなる。
挟み撃ちにされたら掴まってしまう。取りあえず直進しよう。階段が見えてきた。下りる? 上る? どっちが捕まらない?
きっと私は出口を探していると思っているはずだ。……上に行こう。
もし見つかりそうになったら、何処かに隠れていったんやり過ごそう。
そう思って踊り場に着いた。
「はい。そこまで」
ところが他の手下が待ち構えていた。
ゲイルと同じ年頃のニキビ面の嫌な雰囲気を漂わせている男だ。その男が手に持っているナイフが鈍く光る。どうしよう 背後から足音がする。ゲイルだ。
最悪だ……。でも諦めるのは早い。
横を通り抜けられればチャンスはある。
降参だと両腕を上げて示した。その男が引き返せと顎をしゃくる。くるりと振り向いた。
でも前進せず後ろに下がって、その男の隣に。そして、もう一歩下がって、その男の後ろになった。そして、階段を駆け寄りようとした。しかし、その男に腕を掴まれてしまった。
「こいつ!」
「離して!」
振りほどこうとすると 力任せに引っ張られて腕が首に回された。
「女のくせにナマイキなんだよ」
「くっ……くっ……」
首が締まる。 喉が詰まって息が吸えない。脳に酸素が行かないから頭がボッーとするし、目がチカチカする。どんどん視界が狭くなっていく。このままだと死んでしまうと、腕を叩いた。
「うるさい! 黙れ」
すると、聞きなれない音がしたかと思うと急に首が熱くなった。
「何やってる! ハンス。止めろー」
ゲイルがひどく脅えた表情を見せて その男の名を叫んでいた。
「ちっ」
ハンスが私を突き飛ばすように放した。
そのまま しゃがみ込むと 無意識に手をやった。熱くて痛い ……。気分が悪くて気を失いそうだ。体が前後にグラグラする。
明らかに体がおかしい。その時目の隅にハンスの握っているのナイフが目に入った。そのナイフの 刃先に赤いモノがついている。
(………)
ゆっくりと首から離した手は、血でべったりと染まっていて 指の間から血が滴り落ちていた。
(しっ……死ぬの?)
✳✳✳
リチャードは ニックたちとドミニクの家の近くで馬車から降りると、森の先に見える屋敷を確認した。来るのは初めてだ。緊張した面持ちで使用人たちが周りに集まる。
ニック達をぐるりと見まわす。総勢五人。
自分の我儘で危険な目に遭うかもしれない。
「厳しい戦いになると思うが、どうかリサを助けるのに力を貸して欲しい」
こんな無謀な作戦に付き合わせている事に頭を下げた。すると、ポンと肩を叩かれた。
「リサを助けたい気持ちは我々も同じです」
顔を上げると皆が同意するように頷く。既にリサは家族の一員として認められていたんだ。それに答えるように自分も頷くとドミニクの家の見取り図を広げた。
「これから作戦を伝える」
元は寄宿舎だったらしく変わった造りになっている。大きくて無駄に部屋数が多い。馬鹿なのか自信があるのか分からないが ドミニクの自宅の住所が本に記載されていた。
その上、自分が発明した侵入防止を家の周りに設置していない。門番も居ない。普通では考えられない。市井としての生活が長いせいかもしれない。だが、そのお陰で楽々侵入出来た。木製の門を開けた。
ここからが本番だ。
ドミニクを甘く見ていたから 今迄は防戦一方で、こちらから攻め込む事はした事が無かった。屋敷までの道にトラップはあるのかとか、見回りがあるとか、基礎的な情報が無い。全てが出たとこ勝負。各自の臨機応変な行動にかかっている。その分責任も重い。
ザブマギウムに心酔しているドミニクがリサを殺す事は無いだろう。だが、研究としょうして実験をされるかもしれない。ぬくぬくとした平和な世界で生きて来たリサがそれに耐えられるとは思えない。そんな事をされたら心の傷になって立ち直れない。辛い経験や人の死を経験した者はどうしても瞳に陰りが残る。しかし、リサにそれか無い。
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