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才能に男女は問わない
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「婚約式に間に合うようにクリスを救出する」一致団結して、各々が行動を開始する。
レグールは自分の指示を待っているロアンヌを見つめる。
私がクリスを助けるのは、ひとえにロアンヌの為だ。
(私は 二人の関係性をしっかりと理解している)
クリスに何かあればロアンヌが悲しむ。だから、協力してるだけだ。
でなかったら絶対助けになど行かない。
クリスのせいで、ロアンヌと別れそうになったことを忘れてはいない。 あの苦悩の日々を思い出して、ギリギリと歯ぎしりする。
今日の みんなの態度を見て確信した。
伯爵たちも クリスの事を家族として認識しているようだ。と言う事は、クリスは逆立ちしてもロアンヌの恋愛対象にならない。クリスは どこまで行っても家族なのだ。
そう考えると気分が良い。
救い出したら、アイツの目の前でイチャイチャしている。
その時のことを想像して、歯ぎしりを
やめて、 ふっと鼻で笑う。
しかし、自分もその輪の中に入るかと
思うと嫌な気分だ。だが、それを受け入れるしかない。クリスとの縁が切れない事にレグールは小さく嘆息する。
結婚してからも邪魔しにきそうだな。(まぁ、先のことを心配しても仕方ない)
気を取り直して厳しい顔をロアンヌに向ける。
「連れて行くにあたって、一つだけ条件がある」
***
山のなだらかな道を三頭の馬が連なって駆けて行く。
先頭を走っているレグールは振り返ると、後ろを走るロアンヌとディーンがついてこれるか確かめる。ディーンに会うのは初めてだが、身のこなしや馬の扱いを見る限り鍛錬はしているのが見て取れる。
ロアンヌはと言うと、予想以上に出来る。ロアンヌの新しい一面に我が目を疑った。
(ここまで馬を乗りこなせるとは……)
クリスと一緒に稽古をしたと 耳にしたが 実力をつけたのは、ロアンヌの方だな。そのことが喜びに変わる。
結婚したらロアンヌと遠乗りに出かけよう。 楽しみが増えた。
***
家の門をくぐると門番に手綱を渡す。
ロアンヌが馬から降りるのを手助けしようと振り替えた時には、すでに馬から降りていた。その後ろ姿にハッとして口を隠す。見てはイケないものを、見た気分になる。
ロアンヌに出した条件というのは男装すること。時短の為に山を越えて屋敷に帰らなくていけない。
裏の山道は険しく勾配もきつい。だから、横乗りしなくて良いようにと言う 配慮だったのだが……。
たった一枚の布越しのヒップ。
衝撃が半端ない。
何よりロアンヌということが大きい。 きっと他の女性なら気にも留めない。
そのプリッとしたお尻が、歩くたびに左右に揺れる。女性のお尻を見たことあるし、触ったこともある。
だけど、これは別だ。
意味もなく用を言いつけて揺れるお尻を見続けたい。
男装しているから体の凹凸がはっきりしてる。水色のシャツにベスト、白いズボンに黒いブーツ。男と同じ服装なのに。男装がこれほど性的魅力あるとは知らなかった。イケない扉を開きそうになる。
そのお尻を鷲掴みにしたら、柔らかいのか、それとも 程よい硬さがあるのか、調べようと無意識に手を動かして
いた。
目が離せないでいると、勘違いしたロアンヌがゴミでも付いているのかと、体に沿って手を滑らせる。それが余計に体のラインを強調する。ニヤニヤしながら見ていたが、我に返った。
ここには他の野郎もいる。 ということは、他の野郎の目も楽しませることになる。それは絶対ダメだ。
この眺めは私だけのものだ。
慌てて駆け寄ると自分の外套をロアンヌの肩にかける。
「レグール様?」
「早くみんなところ行こう」
寝巻き姿になるが、隠す方が優先だ。
目をパチパチさせているロアンヌの
手を引いて歩き出す。
途中、二人の馬を預かるように言って、家の中に入るとすぐに家令が近づいてきた。
「レグール様。お帰りなさいませ」
隣にいるロアンヌを見て、 一瞬目を見張ったが感情を消して腕を曲げて挨拶する。
「ロアンヌ様。ご無事で何よりです」
「 ありがとう。迷惑をかけたわね」
「いえ、お気遣いなく」
ロアンヌの後ろに居るディーンを見たが、何も言わなかった。
敷居を跨がせても問題なしと判断したようだ。
「伯爵さま達が、お待ちです。こちらへどうぞ」
そういうと案内する。
レグールは差し出して、 ロアンヌをエスコートする。
「両親のところへ行こう。きっと気を揉んでるはずだ」
******
「そうね。早く無事な姿を見せてあげましょう」
レグールに促されてその手を取る。
脅迫状を受け取った後、急いで私のところへレグールが来てしまったから、 伯爵達は何も分からないまま待っていたんだもの一番に行かないと。
扉を開けると伯爵夫妻が気落ちした様子で座っていた 。
(ずいぶん。心配させてしまった )「ただいま帰りました」
レグールの声に 振り返った。
何か気のきいた言葉を言おうとしたけど、名前を呼ぶので精一杯だ。
「伯爵、夫人……」
夫妻が私たちは見て立ち上がる。
「ロッ、ロアンヌ?!」
「はい。私です」
伯爵が 安心したように顔を拭う。
近づいてきた夫人の目には涙が光っていた。
「ああ、……ロアンヌ。 無事で良かったわ」
伯爵がホッとしたように寄って来る。心配をかけましたと近づくとチークキスを受ける。
「もっと 顔をよく見せて」
夫人が本人かどうか、確かめるように 私の頬を両手で押さえる。 夫人の瞳には涙が光っていた。
「脅迫状が届いた時は 最悪なことが頭を過ったのよ」
「ああ、本当に良かった」
夫人が悪夢を振り払うように頭を振るうと、ぎゅっと私を抱きしめた。伯爵も私を抱きしめて喜んでくれる。
おずおずと自分も二人の体に腕を回す。私のことを家族のように心配してくれた。そのことが嬉しくて、 胸が熱くなる。その幸せを噛み締める。
込み上がってきた思いに、二人を抱きしめている腕に力が入る。
私を大切に思ってくれる人が増えて行く。これもレグールのお陰だ。
メイドが お茶を出すと一礼してドアを閉める 。
「それじゃあ、あの脅迫状は、ただのいたずらだったのか ?」
「それが、そう言う訳じゃ……」
「ちょっと複雑な 事情がありまして……」
伯爵の言葉にレグールと顔を見合わせる。どこから説明すればいいのか……。すると、夫人が首をかしげる。
「もしかして……別の誰かがさらわれたの ?」
「はい。幼馴染のクリスです」
「ああ、あの小柄な男の子ね」
夫人の問いに素直に返事をすると、なるほどと言うように 妙に納得する夫人に驚く。 クリスを見たことがあるんだろうか?
同じようにレグールも驚いている。
「クリスを知っているか?」
「もちろん。お針子として有名よ。この前のドレスも仕立ててもらったもの」
「「 ……… 」」
クリスが、お針子として仕事をしてるのは知っていたが、伯爵夫人のドレスも 手がけていたとは……。
改めてクリスの実力に驚く。
私なんて針仕事は、あまり上達しなかった。 上手だと褒められるクリスのことを、どんなに 羨ましいと思った
とか。
手紙のことから話さなくてはいけなかったので、 出されたお茶が冷めるほど今回の事件の説明に 時間がかかった。
レグールがカップを持つと、つられて私とディーンも 喉を潤すためにお茶を口にした。質問に答えながら話していたから、飲むタイミングがなかった。
「それで、ジムが何時頃来るんですか?」
ジム?……聞き覚えがある。ああ、 古城跡で会ったレグールの師匠か。
「もうすぐ来るだろう」
「そうですか、なら良かった」
その返事にレグールの顔が和らいだ。
よほど信頼しているんだ。
なんだかんだ言っても弟子なのね。
二人の関係が見える。
「ロアンヌ様、ジムって誰ですか?」
ディーンが、こっそりと聞いてくる。
「犯人からの連絡はないわ」
夫人が先回りして、私たちが聞きたい事を言ってくれる。
誘拐事件の話を聞いても夫婦は落ち着いている。その落ち着きは 砦を守ってきた経験があるからだろう。 10年前までは戦争の真っ只中だった。
きっと夫婦一丸となって 死守していたに違いない。 私たちも そんな風にお互いを守り会う夫婦になりたい。
「それじゃあ、連絡来る前に準備しよう」
レグールが立ち上がると私たちを見下ろす。その 顔に笑みが浮かんでいる。
言われるがまま立ち上がって、 その後をついていく。
****
レグールは二人を連れて武器庫に来た。ロアンヌも一緒に行くなら、何か持たせた方が良い。
使わないに越したことはないが 念のため身を守るものは必要だ。
手ぶらでは心もとない。
石造りの壁全部に剣、槍、弓、斧、ハンマーなど、 種類別にありとあらゆる武器が整然と並んでいる。 そうしておけばいざという時すぐに持ち出せる。
「ふわぁ~流石、元砦だけあって、武器の数も種類も沢山あるな」
ディーンが子供のようにはしゃいで、勝手に武器を手に取った。ロアンヌが注意しようとしたので首を振って制した。男なら誰でもワクワクする部屋だ。
自分も戦に行くまでは新しい武器が入る度に目を輝かせたものだ。
それとなく剣を振っているディーンの実力をチェックする。
剣を振る鋭さに思ったよりやると感心する。 しかし相手の強さが分からないから、犯人たちの数が三人より多い様なら援軍を待とう。
無理してロアンヌが怪我をしたら大変だ。
レグールは自分の指示を待っているロアンヌを見つめる。
私がクリスを助けるのは、ひとえにロアンヌの為だ。
(私は 二人の関係性をしっかりと理解している)
クリスに何かあればロアンヌが悲しむ。だから、協力してるだけだ。
でなかったら絶対助けになど行かない。
クリスのせいで、ロアンヌと別れそうになったことを忘れてはいない。 あの苦悩の日々を思い出して、ギリギリと歯ぎしりする。
今日の みんなの態度を見て確信した。
伯爵たちも クリスの事を家族として認識しているようだ。と言う事は、クリスは逆立ちしてもロアンヌの恋愛対象にならない。クリスは どこまで行っても家族なのだ。
そう考えると気分が良い。
救い出したら、アイツの目の前でイチャイチャしている。
その時のことを想像して、歯ぎしりを
やめて、 ふっと鼻で笑う。
しかし、自分もその輪の中に入るかと
思うと嫌な気分だ。だが、それを受け入れるしかない。クリスとの縁が切れない事にレグールは小さく嘆息する。
結婚してからも邪魔しにきそうだな。(まぁ、先のことを心配しても仕方ない)
気を取り直して厳しい顔をロアンヌに向ける。
「連れて行くにあたって、一つだけ条件がある」
***
山のなだらかな道を三頭の馬が連なって駆けて行く。
先頭を走っているレグールは振り返ると、後ろを走るロアンヌとディーンがついてこれるか確かめる。ディーンに会うのは初めてだが、身のこなしや馬の扱いを見る限り鍛錬はしているのが見て取れる。
ロアンヌはと言うと、予想以上に出来る。ロアンヌの新しい一面に我が目を疑った。
(ここまで馬を乗りこなせるとは……)
クリスと一緒に稽古をしたと 耳にしたが 実力をつけたのは、ロアンヌの方だな。そのことが喜びに変わる。
結婚したらロアンヌと遠乗りに出かけよう。 楽しみが増えた。
***
家の門をくぐると門番に手綱を渡す。
ロアンヌが馬から降りるのを手助けしようと振り替えた時には、すでに馬から降りていた。その後ろ姿にハッとして口を隠す。見てはイケないものを、見た気分になる。
ロアンヌに出した条件というのは男装すること。時短の為に山を越えて屋敷に帰らなくていけない。
裏の山道は険しく勾配もきつい。だから、横乗りしなくて良いようにと言う 配慮だったのだが……。
たった一枚の布越しのヒップ。
衝撃が半端ない。
何よりロアンヌということが大きい。 きっと他の女性なら気にも留めない。
そのプリッとしたお尻が、歩くたびに左右に揺れる。女性のお尻を見たことあるし、触ったこともある。
だけど、これは別だ。
意味もなく用を言いつけて揺れるお尻を見続けたい。
男装しているから体の凹凸がはっきりしてる。水色のシャツにベスト、白いズボンに黒いブーツ。男と同じ服装なのに。男装がこれほど性的魅力あるとは知らなかった。イケない扉を開きそうになる。
そのお尻を鷲掴みにしたら、柔らかいのか、それとも 程よい硬さがあるのか、調べようと無意識に手を動かして
いた。
目が離せないでいると、勘違いしたロアンヌがゴミでも付いているのかと、体に沿って手を滑らせる。それが余計に体のラインを強調する。ニヤニヤしながら見ていたが、我に返った。
ここには他の野郎もいる。 ということは、他の野郎の目も楽しませることになる。それは絶対ダメだ。
この眺めは私だけのものだ。
慌てて駆け寄ると自分の外套をロアンヌの肩にかける。
「レグール様?」
「早くみんなところ行こう」
寝巻き姿になるが、隠す方が優先だ。
目をパチパチさせているロアンヌの
手を引いて歩き出す。
途中、二人の馬を預かるように言って、家の中に入るとすぐに家令が近づいてきた。
「レグール様。お帰りなさいませ」
隣にいるロアンヌを見て、 一瞬目を見張ったが感情を消して腕を曲げて挨拶する。
「ロアンヌ様。ご無事で何よりです」
「 ありがとう。迷惑をかけたわね」
「いえ、お気遣いなく」
ロアンヌの後ろに居るディーンを見たが、何も言わなかった。
敷居を跨がせても問題なしと判断したようだ。
「伯爵さま達が、お待ちです。こちらへどうぞ」
そういうと案内する。
レグールは差し出して、 ロアンヌをエスコートする。
「両親のところへ行こう。きっと気を揉んでるはずだ」
******
「そうね。早く無事な姿を見せてあげましょう」
レグールに促されてその手を取る。
脅迫状を受け取った後、急いで私のところへレグールが来てしまったから、 伯爵達は何も分からないまま待っていたんだもの一番に行かないと。
扉を開けると伯爵夫妻が気落ちした様子で座っていた 。
(ずいぶん。心配させてしまった )「ただいま帰りました」
レグールの声に 振り返った。
何か気のきいた言葉を言おうとしたけど、名前を呼ぶので精一杯だ。
「伯爵、夫人……」
夫妻が私たちは見て立ち上がる。
「ロッ、ロアンヌ?!」
「はい。私です」
伯爵が 安心したように顔を拭う。
近づいてきた夫人の目には涙が光っていた。
「ああ、……ロアンヌ。 無事で良かったわ」
伯爵がホッとしたように寄って来る。心配をかけましたと近づくとチークキスを受ける。
「もっと 顔をよく見せて」
夫人が本人かどうか、確かめるように 私の頬を両手で押さえる。 夫人の瞳には涙が光っていた。
「脅迫状が届いた時は 最悪なことが頭を過ったのよ」
「ああ、本当に良かった」
夫人が悪夢を振り払うように頭を振るうと、ぎゅっと私を抱きしめた。伯爵も私を抱きしめて喜んでくれる。
おずおずと自分も二人の体に腕を回す。私のことを家族のように心配してくれた。そのことが嬉しくて、 胸が熱くなる。その幸せを噛み締める。
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「それが、そう言う訳じゃ……」
「ちょっと複雑な 事情がありまして……」
伯爵の言葉にレグールと顔を見合わせる。どこから説明すればいいのか……。すると、夫人が首をかしげる。
「もしかして……別の誰かがさらわれたの ?」
「はい。幼馴染のクリスです」
「ああ、あの小柄な男の子ね」
夫人の問いに素直に返事をすると、なるほどと言うように 妙に納得する夫人に驚く。 クリスを見たことがあるんだろうか?
同じようにレグールも驚いている。
「クリスを知っているか?」
「もちろん。お針子として有名よ。この前のドレスも仕立ててもらったもの」
「「 ……… 」」
クリスが、お針子として仕事をしてるのは知っていたが、伯爵夫人のドレスも 手がけていたとは……。
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私なんて針仕事は、あまり上達しなかった。 上手だと褒められるクリスのことを、どんなに 羨ましいと思った
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ジム?……聞き覚えがある。ああ、 古城跡で会ったレグールの師匠か。
「もうすぐ来るだろう」
「そうですか、なら良かった」
その返事にレグールの顔が和らいだ。
よほど信頼しているんだ。
なんだかんだ言っても弟子なのね。
二人の関係が見える。
「ロアンヌ様、ジムって誰ですか?」
ディーンが、こっそりと聞いてくる。
「犯人からの連絡はないわ」
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誘拐事件の話を聞いても夫婦は落ち着いている。その落ち着きは 砦を守ってきた経験があるからだろう。 10年前までは戦争の真っ只中だった。
きっと夫婦一丸となって 死守していたに違いない。 私たちも そんな風にお互いを守り会う夫婦になりたい。
「それじゃあ、連絡来る前に準備しよう」
レグールが立ち上がると私たちを見下ろす。その 顔に笑みが浮かんでいる。
言われるがまま立ち上がって、 その後をついていく。
****
レグールは二人を連れて武器庫に来た。ロアンヌも一緒に行くなら、何か持たせた方が良い。
使わないに越したことはないが 念のため身を守るものは必要だ。
手ぶらでは心もとない。
石造りの壁全部に剣、槍、弓、斧、ハンマーなど、 種類別にありとあらゆる武器が整然と並んでいる。 そうしておけばいざという時すぐに持ち出せる。
「ふわぁ~流石、元砦だけあって、武器の数も種類も沢山あるな」
ディーンが子供のようにはしゃいで、勝手に武器を手に取った。ロアンヌが注意しようとしたので首を振って制した。男なら誰でもワクワクする部屋だ。
自分も戦に行くまでは新しい武器が入る度に目を輝かせたものだ。
それとなく剣を振っているディーンの実力をチェックする。
剣を振る鋭さに思ったよりやると感心する。 しかし相手の強さが分からないから、犯人たちの数が三人より多い様なら援軍を待とう。
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