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9月
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しおりを挟む俺は吉良の徒歩通学に合わせ、自転車から降りて一緒に歩く。
朝練と放課後部活で忙しい幼馴染みと登校する機会は中々ないし、例のフラグのためだ。
「で、試合は?」
「勝った」
「そっかそっか」
自分の頭より少し上にある右のサイドから左へ流れるようにセットした無造作ヘアにセットされた頭をわざとわしゃわしゃしてやる。
俺が行くと負けると吉良は俺を応援には呼ばない。ちょっと酷いと思うけど、ジンクスは大事だからな。うん。
(あ、そうだ一応聞いておくか)
「なあ、ついでに三条ちゃんは?」
「……勝った。凪沙、三条に興味あるのか?」
「あー、ちょっとね。お友達になりたいなぁと。吉良、紹介し」
「無理。お前あれの親衛隊や他の男共に絞められるぞ」
三条優衣。彼女は学校一の美人で全男子の憧れの的だ。もちろん、攻略対象。
でも今の俺は彼女と本当にオトモダチになりたいだけなのよねー。
一応サポキャラなんだから、積極的におれをサポートして欲しいです。友よ。
にべもなく断られ突っ込みたかったが、今はバクイベ(?)回収が優先事項だと気持ちを切り替える。
「お前一緒に昼飯食う時間あるか?」
「大丈夫だと思うが」
「奏美も一緒に誘えるか?」
「ああ、伝えておく」
「大事な話があるんだ。場所は…屋上でいいか。じゃあまた昼になっ、と」
言い逃げで悪いが今はここまでだ。
追求を避けるため吉良が何か言う前に、さっさと自転車にまたがって俺はペダルを踏み込んだ。
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