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9月
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しおりを挟む「今日から菜美ちゃんと2人だけなんだよな?」
「うん、そだけど」
昨日も言ったよなこの場所で今日からだって。
もう俺、こいつに会うためにここ通っている気がするし。バグイベの影響なのか、正直この現状に泣きたいっ。
(三条ちゃんいったん諦めて他行こうかな…。)
このままだとバットエンドになりかねない。それは流石に年頃の男子高生として寂し過ぎる。
やはりオトモダチの可愛い女の子に見送られて、転校したい。
吉良の話を右から左へと適当に受け流しつつ、次の攻略対象をどうするか頭の中で計画を練っていたその時、
ーーードスっ、
「ぐえっ」
「大丈夫か凪沙!?」
「蘇芳、やっと捕まえたっ」
突然背後にのしかかった重さに、俺の口から変な呻きがもれた。
心配してくれる吉良は置いといて(ごめん)、俺は抱き着いてきた人物を視認したく無かったが、諦めてゆっくり首を動かした。
吉良も180センチ近くあるが、この背後の人物はそれよりも背が数センチ高いだろう。
人の頭に顎を乗せ戯れる特徴的なアッシュシルバーの毛先が目の端で揺れている。
「…雪平会長、人の頭を顎乗せにするのやめて下さい」
「ん?だって蘇芳の頭のちょうどいい位置だし、サラサラの黒髪も気持ちいいからついね」
(笑いながら、人の頭を顎でぐりぐりするなっ、髪を頬ですりすりするなあぁっ、俺は犬や猫じゃないぃー!!!)
だからこの人苦手なんだよ、このセクハラ生徒会長(泣)
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今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
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