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10月
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しおりを挟む隣でイケメンが安らかな寝息を立ててお休みしてます。腕をがっちり捕まれて逃げられません。
嫉妬した吉良に説教かまして落ち着かせたら、急にうとうとし始めましてね。聞けば、ここ数日あまり眠れてなかったそうで。
確かに出迎えた時あまり顔色が良くないな、とは思ったんですよ。ええ。
俺とちゃんと話し合って腹も満たされたから眠気がやってきたんですね。
良かった良かった。
じゃあ俺はこれでお暇をと思い、ベットから抜け出そうしたら、また吉良に捕まり引き戻されたんですねー。
「何もしないから、添い寝して」
あの子犬の瞳でお願いされまして。
目の下のクマがねー、俺の事で悩んでのものなんだなと考えたら断れませんでした。
添い寝くらいなら、小さい頃も一緒に寝てたしね。
(…安心しきって寝ちゃってるなぁ)
イケメンは寝ててもイケメンだね。睫毛長いし形良い薄い唇は、女の子だったらキスされたいって思うような色香がある。
(こうして一緒に寝るのは小学校の低学年以来だよな)
幼い小さな身体を寄せ合ってお互いの温かさが気持ち良くて。
あの頃から吉良は顔立ちが整っていたけど、まだ幼さが抜けないあどけない寝顔で。
俺は、可愛いを連呼されてた気がする。
(これが俺を好きねぇ)
指先で唇をぷにぷにしたら、小さく呻き腕だけではなく更に俺の身体に擦り寄るようにくっついてくる。
その様子は幼子と変わりなく、俺は触り心地の良い髪を優しく撫でてやる。
いつから俺を好きだったのか、奏美と別れた経緯とか色々聞きたかったけど…。
俺にも訪れた睡魔に小さく欠伸をして、そのまま目蓋を閉じた。
ーー夢の中で小さい頃の吉良に会って凄く懐かしくて、俺は微笑を浮かべた。
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