40 / 102
10月
17
しおりを挟む「え?」
固まる俺に構わず、さっさと俺の今着ているシャツのボタンに吉良が手をかける。
「Tシャツをめくっててのもいいけど、ボタンを1つずつ外して露わになっていく素肌も良いよな」
良くねぇよ。お前の性癖なんぞ知りたくない。
チラリズムは俺も嫌いじゃない。見えそうで見えないそこに浪漫を抱く男は多いはず。
自分がその対象になるとは思いもしませんでしたけどね。
1つ2つ、ボタンが外される度に外気触れ、露わになる肌を見られているかと思うと恥ずかしくて眩暈がする。
「肌白いな帰宅部だからか?」
「…嫌味か」
「いいや触り心地良いいし、細いけど以外にひきしまってるな」
「自転車通学だしな。悪かったなひきしまったもやしで」
「ひきしまったモヤシって」
笑うな!!部活で鍛えているお前と一緒にするなっ。
お前と比べりゃどうせもやしだと不貞腐れれば、笑い声を小刻みに肩を震わせ押し殺す吉良。
恥ずかしさを悪態で散らすうちにシャツは全開になり、吉良の目の前に上半身だけだが裸体を曝け出されてしまう。
綺麗な水色に欲が混じる視線に見つめられ、自身の頬に熱が集まるのが分かる。
「凪沙の肌は綺麗だな…」
「うっとりするなっ、ひゃっ」
「くすぐったいか?」
脇腹から腰を撫でられて、変な声が出てしまい羞恥にますます顔が赤くなる。
抗議意味を込め睨みつければ、吉良は俺の目の端を少し硬いカサついた親指でそっと触れ、そのまま指をペロリと舐める。
「しょっぱいな」
どうやら羞恥に涙が浮かんでいたらしい。
その扇情的な姿に思わず喉が鳴った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
俺の指をちゅぱちゅぱする癖が治っていない幼馴染
海野
BL
唯(ゆい)には幼いころから治らない癖がある。それは寝ている間無意識に幼馴染である相馬の指をくわえるというものだ。相馬(そうま)はいつしかそんな唯に自分から指を差し出し、興奮するようになってしまうようになり、起きる直前に慌ててトイレに向かい欲を吐き出していた。
ある日、いつもの様に指を唯の唇に当てると、彼は何故か狸寝入りをしていて…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる