39 / 102
10月
16
しおりを挟むあんのアホ会長『好きな人にキスするされる券』なんて、なんてしょうもないモノを作りやがったのか。
賞品として発表された時、気が遠くなりましたよ。
己の欲望全開で権限行使するなと怒鳴りたかった。
まあね、相手にも拒否権あるって建前の大会盛り上げ要素の一因で、母の日の肩叩き券並みしか効力がないものだったんだよ。
…俺以外には。
いつの間にか念書みたいなのにサインさせられたんだよ、知らないうちに。詐欺でしょ!?
俺だけ使用を拒否すれば拒否した分、プラス十枚追加。なんじゃそりゃ!!!
しかも公平のため?これ管理してるの会長じゃなく副会長なんだと。
券が枚数分の使用の有無に関わらず、返却するまでチェックするんだってさ。
げんなりする俺と対照的に綺麗な水色の目を輝かせ、楽しそうに思案している。
「昨日は額で、一昨日は首筋だったし、その前は耳朶だったしな…」
この券の唯一の救いどころは唇以外という制約があるとこだ。
有り難いけどあんまり感謝する気にはなれないけどな。
どうしようかとブツブツ呟いていた吉良が、一瞬動きを止めてにんまり口角を上げる。
吉良は基本キスをする派だ。それを見た瞬間、俺の背筋をぞわわっとなんとも言えない感覚が駆け上がる。
「何も顔やその付近だけがキスする場所じゃないよな」
王子じゃない、絶対今のこいつは別の、そう悪代官モードだ!!
「ここじゃキスしにくいから、凪沙ベットに横になって」
「ここじゃしにくいって」
「いいからこっち」
自分のシングルサイズのベットに横倒し された俺は、次の吉良の言葉に耳を疑いたくなった。
「次はシャツ脱いで素肌見せて」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
俺の指をちゅぱちゅぱする癖が治っていない幼馴染
海野
BL
唯(ゆい)には幼いころから治らない癖がある。それは寝ている間無意識に幼馴染である相馬の指をくわえるというものだ。相馬(そうま)はいつしかそんな唯に自分から指を差し出し、興奮するようになってしまうようになり、起きる直前に慌ててトイレに向かい欲を吐き出していた。
ある日、いつもの様に指を唯の唇に当てると、彼は何故か狸寝入りをしていて…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる