ギャルゲーのはずが攻略対象外男子に好かれてます。

12月

17＊

 必死の抵抗虚しくあっさり履いていたものを剥かれ、俺は今あられも姿を全裸を前の男に晒してしまっている。

 じっくり観察する視線に耐えきれず顔を背けそるに耐えるが、ほぅと吐かれた熱い声には流石に耐えられなかった。




「凪沙はここも綺麗で可愛いな」

「可愛くも綺麗でもないっ」




 俺の慎ましやかな茂みで反応しかかっているソコ見て言うことはそれかいっ。

 変態オヤジかよ。イケメンなんでも許されるると思うなよくそぅ。

 全く効力はないだろうが精一杯の威嚇をすれば、




「もう口塞がなくていいのか？」

「っ！」




 揶揄い口調の吉良に慌てて両手で口を塞げば喉の奥で笑われ、乳首と今度は緩く持ち上がったアソコを同時に弄り始められる。



「ん、んーーっ！？！！」




  舌と指で両乳首転がし空いた片手で上下に扱かれ完立ちしたソコはすぐに溢れてきた蜜で動きがより滑らかになる。あまりの快感の強さに目の前からチカチカする。

 身体が自分のものじゃないみたいにビクビク痙攣してどうにもならない。




「声我慢しなきゃいいのに。あ、こら下唇噛むな」

「んむぅ、ふぁ、んんっー、やぁ」




 涙でぼやける視界の中で吉良の手が俺の塞いだ手に重なり、無意識に唇を噛んでいる事に気付き無理矢理手を剥がし噛んでいた下唇を舐められる。

 そのまま深くなる口づけは血の味がして、自分がどれだけ強く噛み締めていたか思い知る。

 絡んでいた舌が透明な糸を引き離れていくのと同時に、急に俺に快感を与えていた愛撫の手が止まった。

中途半端にせき止められた熱は体の中で燻り、甘い疼きを保ったまま俺を苦しめる。




「肝心な事を忘れてた」

（この状況で何を！？）




 恨めしげに睨めつければ目端に溜まった涙が一筋ポロリと頬を伝う。




「凪沙はオレが好きか？」


（ーーは？）



 自分でも凄く間の抜けた表情をしてしまったと思う。