モデル女子高校生の創世記~生誕編~

異世界サボテン

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「・・・あれ?」と私は呟く。


 ふと気づくと、そこは見慣れた自分の部屋だった。時計を見てみると朝の7時を指している。

 ・・・どうやら夢から覚めたみたいだ・・・。


「ふう・・・」と思わずため息をつく私だったが・・・先程の夢の光景を思い出すと私は急に恥ずかしくなってきた。


「・・・何が、”女神”、何が”恩寵”よ・・・中二病こじらせすぎじゃない・・・私?」


 そう、独り言を呟きつつ私はベッドの上で悶えてしまった。


「・・・でも、いいじゃない」と私は開き直る事にした。


 だって夢なんだし!それに・・・


「・・・気持ちよかったし・・・」


 そうなのだ。夢の中でとは言え、あの快感は本当に凄かったのだ。思い出すだけでまた身体が火照ってくるような感じがするほどに・・・。


「あれ・・・?なんで上半身裸なんだろう・・・?」


 ふと私は疑問に思う。寝る前にパジャマを着ていたはずなのに・・・と。そして私は気づいたのだ・・・。


 「あ・・・」と思わず声を漏らしてしまう。


 私の胸の谷間がなんかめっちゃ湿っていた。


「・・・まさか・・・」と私は嫌な予感がした。


 恐る恐る自分の胸に手を当ててみると、やはりそうだった・・・。


「うわぁ・・・やっちゃった・・・」と私は頭を抱える。


 どうやら私は寝ている間に自分で胸をいじってしまっていたらしい。

 しかもかなり激しく・・・。だから、胸に手跡が残っているし、谷間に汗をびっしょりかいているのだろう。


「・・・うう・・・私ってば何やってるんだろう・・・欲求不満なのかなぁ・・・」と自己嫌悪に陥るのだった。


 それから私は、汗を流すためにシャワーを浴びることにした。

 鏡を見るとそこに映っているのは紛れもない自分自身の姿だ。


「はぁ・・・こんな私のどこが女神だってのよ・・・」と言いながら自分の胸を揉んでみる。


 確かにそれは張りがあって美しく、女神のものだと言われても違和感がないものだった。


(でも、やっぱりあれはただの夢よね・・・)と思いながらため息をつくのだった。


 そして私は今日もまた学校へ行く準備を始めることにした。

 ・・・それにしても、あの夢は本当にリアルだった。まるで本当に体験したかのように鮮明に覚えているし・・・。

 それにあの子達から感じた力も本物だったように思う。


(・・・もしかして本当に現実だったのかな?)と私は思ったがすぐに否定した。


 そんなわけない。人は空を飛ぶことは出来ないし、巨人になることも出来ないのだ。

 試しに今、空を飛ぼうと念じてみた。

 しかし、浮かぶことは出来ないし、巨人になることも出来なかった。


「馬鹿馬鹿しいわね・・・早く学校の準備しなきゃ・・・」と私は自分に言い聞かせるように呟いた。


 そうして、私はいつも通りの日常に戻るのだった・・・。











 ガチャ!

 自宅のドアを開け買い物袋をテーブルに置くと、私はソファーの上に寝転んだ。


「はぁ~・・・今週もようやく終わったわ・・・」と思わず独り言を言ってしまう。


 金曜日の放課後、私は学校から直で帰ってきた。

 今週末はモデルの仕事も入ってないし、純粋な休日を楽しめるだろう。

 まあ、来週からまた忙しくなるんだけどね・・・。

 なんて思いながら、私は夕食の支度を始めることにした。

 今日は久しぶりに自炊することにした・・・といっても作るのはカレーである。

 学生モデルをしていると、さすがに毎日自炊というのはキツイ。

 こういう時親がいたら良いのになと思うが、私の両親は2年前交通事故で亡くなってしまった。

 親戚が私を引き取るという話もあったが、その時既に私は15歳だったし、親の遺産でなんとか自分一人でもやっていけたから私の方からそれを断ったのだ。

 正直言って私は親戚の事が好きではなかったし、断って大正解だったと思う。

 ちなみに金銭面に関して言えば、今は全く問題ない。

 モデルとして私はそこらのサラリーマンの何倍も収入を得ているし、貯金も十分にある。

 私は天涯孤独の身になってしまったが、別に全然寂しいとは思わない。

 それに何と言っても今はモデルの仕事が充実しているし楽しかった。

 モデルの仕事を通じて私はいろんな人と出会い、多くの人と触れ合ってきたのだ。

 たくさんのファンができたし、応援してくれる人達もいる。

 今はモデルとしての仕事に邁進することしか考えられなかった。

 ・・・ただ、その分当たり前の事をするのがちょっと難しいのよね~。

 その一つが、自炊というわけだ。

 普段はスーパーで出来合いのお惣菜を買ってきたり、レストランやファーストフードで済ましてしまう。

 しかし、バランスの良い食生活をして、モデルの体型を維持することや、健康の為にはやはり自炊できる方が良いのは分かっている。

 それに、将来出来るであろう彼氏のためにも作れるようになっておいた方がいいしね・・・。

 そういう訳で、折を見て私は自炊をする時間をあえて作っているのだ。


「・・・さてさて、どうかな?」と言いながら、おたまに掬ったカレーを味見してみる。


「・・・うーん、まあまあかな?もう少し辛くしても大丈夫かも」と私は自画自賛して調理を続けた。


 そして、30分後・・・「よし!完成!!」と言って出来上がったカレーと切った野菜をテーブルに並べる。

 我ながら上手く出来たと思う。私は早速食べ始めることにした。スプーンでカレーを口に運ぶ。

 ・・・うん!我ながら美味しい!!

 やっぱり自分で作った料理は最高よね~。とりあえず、これで2・3日は持つだろう。


「ふぅ~・・・お腹いっぱい」と言って食器を片付けた後、ソファーに寝転んで物思いに私はふける。


「それにしても・・・」と呟きながら、私が頭に浮かんできたことはやはり最近見た”夢”の事だった。


「・・・私って変な願望があるのかなぁ」と私は呟く。


 昨日も一昨日も私は巨人になった夢を見た。

 一昨日は巨人になって嫌な奴を家ごと踏み潰す夢。

 そして昨日はさらに巨大になって、人間たちを胸で挟んだ夢だ。

 特に昨日は中二病炸裂してて、思い出すと恥ずかしくて死にたくなる。

 ・・・はぁ~・・・それにしても何であんな変な夢ばっかり見るんだろうなぁ・・・私って欲求不満なのかなぁ?と少し悩んでしまう。

 でも、普通に彼氏作って、デートして、キスして・・・みたいな普通の恋愛に興味がない訳じゃない。むしろ興味はある方だ。

 ただ、今の私にはそんな余裕はない。

 モデルの仕事や学業で手一杯だしね。それに今は仕事に集中したいし・・・。


「はぁ~・・・」と思わずため息が出る。


「・・・よし!気分転換しよう!!」と言って私は急に思い立つ。


 私の趣味は”旅行”だった。せっかく土日が完全にオフなんだ。

 今の私にとってはたった2日間の連休でさえ貴重な休みだった。

 週明けからまたモデルの仕事で忙しくなるんだ。この機にパッとどっかに行ってみたかった。

 そして、私は思い立つと行動が超早い。

 旅行カバンを引っ張り出し、スマホでさっそく行き先を調べることにする。


「・・・あ!ここ良いかも!」と私は見つけてしまった。


 場所は東北のとある温泉街だ。近場にはグルメスポットもあるみたいで楽しそうだ。

 しかもこの連休中は天気も良いみたいだし、絶好の旅行日和だった。


「よし!ここに決めた!!」と言って早速私は予約する。


 そして、30分以内に準備を済ませて、私はそのまま東北へと旅立つ。


 ・・・この気分転換が功を奏したのか知らないが、私は週末あの不思議な夢を見ることはなかった・・・。

 そして、私は旅行先で思う存分温泉と地元のグルメを満喫するのだった・・・。











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