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第6話 いざ、学園へ?part2
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ワシは人身売買業者に捕まった。危なかった。
なんか最近流行ってるぽいのでみんなも注意して欲しい。
そういえば馬車を引いていた人は大丈夫なのか。
村中探してみたが、ワシとサトーさん以外村人も含め誰も居なかった。
うーん不思議。
もしかしたら馬車引いてた人もグルだったのかも知れない。
まあいいワシは王都に行かなければならないのだ。
先を急ごう。
しかし、馬がいない。
歩いて行くか。
いや走った方が修行になるか、よし走ろう。
そうして準備運動を入念にしていざ走ろうとすると、
「ちょっと待って!私も連れていって!私にはもう
復讐しか残ってないの」
サトーさん、起きたのか。
どうやら王都に行きたいようだ。
まあ、この村には人もいないし出稼ぎにでもいきたいのだろう。
なにやら復讐とかいう物騒な言葉が聞こえた気がしたががあれは幻聴だろう。
年寄りはたまに聞こえてしまうのだ。
そんなこんなで、ワシは今サトーさんを担いで走っている。
いい修行になる。
別にサトーさんが重いと言っているわけではない。
それにしてもサトーさん全然動かないな。
動かない方がありがたいが。
あ、気絶している。
やっぱり、病み上がりで担いで走るのはまずかったか。
ワシ修行してから足めっちゃ速いからな。
そんなことを考えているとなんか建物が見えてきた。
違うなあれは壁か?
村や町って感じではないな。
ワシ眼だけはいいから間違いないな。
とりあえず行ってみよう。
「ちょ、ちょっと、おいていか、ないで」
やべやべ、サトーさんおいていくところだった。
ちゃんと担いでっとよーい、どん
「ちょっと、コ、コマン君どこへ行くつもりなのおぉー走らないでーえぇー」
「うん、いや、あそこに行こうと思って」
「あ、あそこは王都よ。大体あなたは、走るの速すぎるのよ。王都に入るのだって
身分証がないと入れないのょーおぉーギャーー」
あれは王都らしいので早速行く。
「次っ、身分証を、見せろ」
「えーと身分証、身分証、あれっどこ行ったけ?」
うーん。確かエリーちゃんに渡されてバックの中に入れておいたはずなんだけどな、
うーん。
うーん。
「ないんだな。なら次っ」
うーん。
「おい!お前あの帽子についている缶バッチを見ろ。あの缶バッチを付けた人がきたら通すようにと上から指示が出てたろ。忘れたのか?」
うーん。
ん?帽子?あーあの村の怪しい男が持ってたやつね。
ちょっとかっこいいかもって思ってもらったんだっけ。
そんなことより、身分証だよ。
ほんとどこ行ったんだろう。
うーん。
「ということはその担いでる女が‥すみません手違いがあったようで、お入りいただいて大丈夫です」
うーん。
ん?何で?
まあ入れてくれるならいいか。
ワシは細かいことは気にしないのだ。
それにしてもここは邪の空気に満ちているなー
都会は空気が汚れているしそういうものか。
門の先は近未来的な建造物で溢れかえっていた。
うゎーすごいぞこれは前世でも見たことがない。
スラムは中世ナーロッパって感じだったが、ここはちがう。
青いタヌキが生産されていそうである。
これがエリーちゃんが言っていた古代文明の遺産の影響?なのか。
テンションの上がったワシはドラえあ、違った青いタヌキを探すべく、サトーさんを地面に降ろしてひと休みしていたことも忘れてはしゃいでしまった。
予定より速くついてしまったワシは、ワシが通うことになる学園を見に行くことにした。
王立アガルダ学園
それは王国の建国とともにできたとされ王国の中でも歴史、レベル共に最高峰と評される学園である。
ここで6年間の学園生活を送り、無事卒業した生徒たちは主に騎士と呼ばれ、モンスター退治や人間の長年の敵である魔族との戦争で活躍することになる。
とエリーちゃんが教えてくれた。
2人の主人公もこの学園の寮で出会うことになるはずだ。
一応主人公2人の名前も思い出した。
人間の女の主人公ロゼッタ•ミズーリ
スパイをするために学園に潜入する魔族の男の主人公アラン•ノーゼン
どちらも貴族である。
この2人は邪神という大きな敵に立ち向かうべく人間と魔族という因縁をも打ち破り、互いが協力して邪神を倒すべく奮闘するのだ。
そして、人間と魔族のいがみ合いは少なくなり
世の中に平和が訪れるのだ。
それなのにワシが変にストーリーに干渉して、原作の雰囲気を壊したり、ストーリーを変えてしまい邪神が倒されなくなる、なんてことは嫌なので極力この2人には関わらないようにしようと思う。
まあ、普段はモブとして過ごす予定のワシには関係ない話だ。
ワシはただカッコいいダークヒーローになりたいだけなのだ。
「そこのあなた」
なんだ、ワシか?
「貴方よそう、あなた」
「すいませんけど学園はどちらにあるかご存知?」
「お恥ずかしいことに迷ってしまって」
声をかけられたので、意識を視界に集中させる。
いつもなら聞こえないが、なぜかその声は妙に聞きなれた声でつい反応してしまった。
すると、そこにいたのは真っ白な肌に金髪碧眼
まさしく、あのロゼッタ•ミズーリ本人だった。
「あれ!?私は、何でこんなところに」
コマンはすっかりサトーさんのことを忘れていたのであった。
なんか最近流行ってるぽいのでみんなも注意して欲しい。
そういえば馬車を引いていた人は大丈夫なのか。
村中探してみたが、ワシとサトーさん以外村人も含め誰も居なかった。
うーん不思議。
もしかしたら馬車引いてた人もグルだったのかも知れない。
まあいいワシは王都に行かなければならないのだ。
先を急ごう。
しかし、馬がいない。
歩いて行くか。
いや走った方が修行になるか、よし走ろう。
そうして準備運動を入念にしていざ走ろうとすると、
「ちょっと待って!私も連れていって!私にはもう
復讐しか残ってないの」
サトーさん、起きたのか。
どうやら王都に行きたいようだ。
まあ、この村には人もいないし出稼ぎにでもいきたいのだろう。
なにやら復讐とかいう物騒な言葉が聞こえた気がしたががあれは幻聴だろう。
年寄りはたまに聞こえてしまうのだ。
そんなこんなで、ワシは今サトーさんを担いで走っている。
いい修行になる。
別にサトーさんが重いと言っているわけではない。
それにしてもサトーさん全然動かないな。
動かない方がありがたいが。
あ、気絶している。
やっぱり、病み上がりで担いで走るのはまずかったか。
ワシ修行してから足めっちゃ速いからな。
そんなことを考えているとなんか建物が見えてきた。
違うなあれは壁か?
村や町って感じではないな。
ワシ眼だけはいいから間違いないな。
とりあえず行ってみよう。
「ちょ、ちょっと、おいていか、ないで」
やべやべ、サトーさんおいていくところだった。
ちゃんと担いでっとよーい、どん
「ちょっと、コ、コマン君どこへ行くつもりなのおぉー走らないでーえぇー」
「うん、いや、あそこに行こうと思って」
「あ、あそこは王都よ。大体あなたは、走るの速すぎるのよ。王都に入るのだって
身分証がないと入れないのょーおぉーギャーー」
あれは王都らしいので早速行く。
「次っ、身分証を、見せろ」
「えーと身分証、身分証、あれっどこ行ったけ?」
うーん。確かエリーちゃんに渡されてバックの中に入れておいたはずなんだけどな、
うーん。
うーん。
「ないんだな。なら次っ」
うーん。
「おい!お前あの帽子についている缶バッチを見ろ。あの缶バッチを付けた人がきたら通すようにと上から指示が出てたろ。忘れたのか?」
うーん。
ん?帽子?あーあの村の怪しい男が持ってたやつね。
ちょっとかっこいいかもって思ってもらったんだっけ。
そんなことより、身分証だよ。
ほんとどこ行ったんだろう。
うーん。
「ということはその担いでる女が‥すみません手違いがあったようで、お入りいただいて大丈夫です」
うーん。
ん?何で?
まあ入れてくれるならいいか。
ワシは細かいことは気にしないのだ。
それにしてもここは邪の空気に満ちているなー
都会は空気が汚れているしそういうものか。
門の先は近未来的な建造物で溢れかえっていた。
うゎーすごいぞこれは前世でも見たことがない。
スラムは中世ナーロッパって感じだったが、ここはちがう。
青いタヌキが生産されていそうである。
これがエリーちゃんが言っていた古代文明の遺産の影響?なのか。
テンションの上がったワシはドラえあ、違った青いタヌキを探すべく、サトーさんを地面に降ろしてひと休みしていたことも忘れてはしゃいでしまった。
予定より速くついてしまったワシは、ワシが通うことになる学園を見に行くことにした。
王立アガルダ学園
それは王国の建国とともにできたとされ王国の中でも歴史、レベル共に最高峰と評される学園である。
ここで6年間の学園生活を送り、無事卒業した生徒たちは主に騎士と呼ばれ、モンスター退治や人間の長年の敵である魔族との戦争で活躍することになる。
とエリーちゃんが教えてくれた。
2人の主人公もこの学園の寮で出会うことになるはずだ。
一応主人公2人の名前も思い出した。
人間の女の主人公ロゼッタ•ミズーリ
スパイをするために学園に潜入する魔族の男の主人公アラン•ノーゼン
どちらも貴族である。
この2人は邪神という大きな敵に立ち向かうべく人間と魔族という因縁をも打ち破り、互いが協力して邪神を倒すべく奮闘するのだ。
そして、人間と魔族のいがみ合いは少なくなり
世の中に平和が訪れるのだ。
それなのにワシが変にストーリーに干渉して、原作の雰囲気を壊したり、ストーリーを変えてしまい邪神が倒されなくなる、なんてことは嫌なので極力この2人には関わらないようにしようと思う。
まあ、普段はモブとして過ごす予定のワシには関係ない話だ。
ワシはただカッコいいダークヒーローになりたいだけなのだ。
「そこのあなた」
なんだ、ワシか?
「貴方よそう、あなた」
「すいませんけど学園はどちらにあるかご存知?」
「お恥ずかしいことに迷ってしまって」
声をかけられたので、意識を視界に集中させる。
いつもなら聞こえないが、なぜかその声は妙に聞きなれた声でつい反応してしまった。
すると、そこにいたのは真っ白な肌に金髪碧眼
まさしく、あのロゼッタ•ミズーリ本人だった。
「あれ!?私は、何でこんなところに」
コマンはすっかりサトーさんのことを忘れていたのであった。
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