42 / 43
◇距離感◇
-34-
しおりを挟む
砂東くんとは、たった1年間一緒のクラスになっただけだけど、その1年の殆どを一緒にいたような気がする。
高校受験を控えた私達4人は、日曜日も夏休みも暇さえあればエアコンがついて快適な健一くんの部屋に集まり勉強をしていた。
でも、その勉強会も初めのうちだけで、毎回私は勉強に飽きた砂東くんにちょっかいを出され。
「ねぇねぇ甘味、これ誰だか分かる?」
手に握っているシャーペンで、私が広げているノートの片隅に落書きを始める砂東くん。
多分、社会の先生の似顔絵を描いているんだろうけど、それを答えるのすら面倒くさい。
「勉強せんなら、いい加減そのシャーペン返してよね。」
「お前のシャーペンで勉強しても何のご利益もなさそうやもんね。」
「はぁ?そんな事言うなら彩花に借りたらいーやん!」
砂東くんが眺めている私のお気に入りのシャーペンをサッと奪い取る。
「おい!返せよ!まだ使うっちゃけん!」
「あっ!ちょっ、?!もぉー!!文句しか言わん癖して!!」
また私から取り上げたペンで、勉強に戻る砂東くん。でもそれすらも長続きせずに、ペンの取り合いから10分しか経ってない今だって、机の前にすら居ない。
「なぁ、甘味。」
当時から、このフレーズから始まる砂東くんの会話は大体ロクな事がなかった。
だから、無意味にデカイ声で呼ばれても断固無視!
「なぁ、甘味って!お前絶対聞こえとるやろ?!無視すんなって!甘味!あーまーみ!」
「あーもう!しつこいなー!見て分からんの!私、勉強しよるやん!」
「そんなんいいけんさ。ちょっとこっちに来てって。」
砂東くんは健一くんのベットに寄っ掛かり、漫画片手に私に手招きする。
その顔は既にニヤケていて、悪い予感しかしないから、当たり前の如く拒否するけど。
「お前の好きなお菓子を買ってきたけん、一緒に食おうと思ったのになぁ~。」
その手には確かに私の好きなポテトのお菓子袋がある。
「え、本当に?」
そんな事でホイホイと簡単に釣られる、15歳の可愛くていたいけな私。だけど、あの砂東くんがお菓子をくれるだけで私を呼ぶ訳がなく。
「甘味、これ見ろよ。」
砂東くんの隣で、貰ったお菓子をすでに食べている私の目の前にガバッ!と広げられる、ヒーローとヒロインのキスシーンが載っている漫画の1ページ。
「……で、これが何?」
このページだけ見せられても意味不明。
なんで私をわざわざ隣に呼んでまで、この場面を見せたかったのか。
きっと、恥ずかしがる私を見たかったんだろうけど。
ゴメン、砂東くん。
そのご期待には私は添えない。
私は軽蔑した視線を送る。
「甘味。お前さ、キスってした事ある?」
私は、砂東くんの事を理解したいと思った事がない。
それは、こんな風に私の予想の斜め上を平気で言える奴の事なんか理解した所で、私には何の得にもならないから。
「そんな事アンタなんかに教えるわけないやろ!!」
「顔真っ赤!意外とかわいい所あるやん。なぁ、甘味。なんなら俺がお前のファーストキスの相手になってやっ、、、」
最後まで言わせるまでもなかろう。
くだらない戯言を言う砂東くんの顔面めがけ、至近距離で思いっきり投げつけた健一くんの枕は見事にクリーンヒット。
「鼻血出るやろ!この馬鹿力!」
「はぁ?!鼻血ぐらいじゃ済ませんし!その無駄に高い鼻の骨をへし折ってやる!」
「はーい!!二人ともストップ!!!」
健一くんは大きく手を広げ、私達2人の間に割って入る。
「だってさー、健一くん!砂東くんが気持ち悪い事言うっちゃもん!」
「確かに今のはヤバかったな!聞いてる俺もハラハラしたもんな!彩花もそう思ったやろ?」
「確かに今のはドキドキしちゃったよ。少女漫画の展開だったね!」
「二人ともそう思うなら、早く助けてよねー!」
そう言えば砂東フロア長は、あの頃から変な戯言を言っていた。
それなら、昨日突然抱き締められた事も、青春じみたあの時間も理解は出来る。
コイツは!
ただ単に!
そういう奴なんだ!
本当、迷惑な奴。
脳みそにじっくり再認識させる。
「平岡。参考までに聞くけど、今日の目標はどれぐらいで計画してるんだ?」
「えーと、ギリ100万はいきたいっすね。」
「はぁ?無難すぎる数字だな。大型の冷蔵庫3台売ったら終わんじゃん。お前の今日の予算は150万で報告しとくからな。」
「えー!砂東フロア長!そんなの無理っすよ~!」
「お前なら大丈夫だって!これでも少なく見積もってだぞ。次、松本さんはどれくらいいけますか?」
「んー、30万くらいかな~。」
「またまたー、そんな訳ないじゃないですか??エアコンの見込みはないって言いましたけど、松本さんも60はいけるでしょ?」
「砂東フロア長は厳しいね~。仕方ない。老体に鞭打って頑張るか!」
「ククッ。お願いしますね。それから…。」
でも、なんらかんら、こういう真面目な話しをしている時は本当にフロア長なんだなと思う。
「甘味。………お前は160万な!」
「何でよ?!いくらなんでも高すぎでしょ?!私の予算が一番高いっておかしいですよね?!」
「フフッ。ボケっとしてるから、てっきり聞いてないと思ったんだけどな。それじゃあ甘味は、俺のフォローもしてもらってるから80万でいいぞ。」
「それでも80万なんっすね!砂東フロア長、マジ鬼っすね~!」
「そっか?なら、平岡。甘味の分の80万をお前にツケとくからな。しっかり頑張れよ!」
「いや、いや、いや、いや!無茶すぎっすよ!ツケとか言うレベルじゃないっす!甘味さん、やっぱ80万プラスでお願いします!」
「お前の方が鬼だろ!甘味ちゃんの分もしっかり頑張ってやれよ~。」
「えー!松本さんまで酷いっすよー!」
「それじゃあ、平岡は230万っと。」
しっかり自分のバインダーにメモする砂東フロア長。それを見て焦る平岡くんを見て、みんなは笑っていて。
その笑い声の中心にいる砂東フロア長の姿を見て、皆んなに釣られて私の顔もほころび。
ここに来てまだ1週間なのに、砂東フロア長はあの頃にはなかった愛想の良さで、もうすっかりお店に馴染み、皆の和にすんなり入り込んだ。
接客も丁寧だし、商品知識もあるし売上もいい。
本社にいたはずの砂東フロア長が、何故こんなにも接客慣れしているのか疑問は残ったままだが、きっと見えない所で努力しているんだろう。
性格に問題はありすぎるが、仕事の面では砂東フロア長を上司として認めてやってもいいかな。
あくまでも私は上から目線。
「それでは今日も一日よろしくお願いします!」
『お願いしまーす!』
そして私達は皆、それぞれの持ち場へ散らばっていった。
高校受験を控えた私達4人は、日曜日も夏休みも暇さえあればエアコンがついて快適な健一くんの部屋に集まり勉強をしていた。
でも、その勉強会も初めのうちだけで、毎回私は勉強に飽きた砂東くんにちょっかいを出され。
「ねぇねぇ甘味、これ誰だか分かる?」
手に握っているシャーペンで、私が広げているノートの片隅に落書きを始める砂東くん。
多分、社会の先生の似顔絵を描いているんだろうけど、それを答えるのすら面倒くさい。
「勉強せんなら、いい加減そのシャーペン返してよね。」
「お前のシャーペンで勉強しても何のご利益もなさそうやもんね。」
「はぁ?そんな事言うなら彩花に借りたらいーやん!」
砂東くんが眺めている私のお気に入りのシャーペンをサッと奪い取る。
「おい!返せよ!まだ使うっちゃけん!」
「あっ!ちょっ、?!もぉー!!文句しか言わん癖して!!」
また私から取り上げたペンで、勉強に戻る砂東くん。でもそれすらも長続きせずに、ペンの取り合いから10分しか経ってない今だって、机の前にすら居ない。
「なぁ、甘味。」
当時から、このフレーズから始まる砂東くんの会話は大体ロクな事がなかった。
だから、無意味にデカイ声で呼ばれても断固無視!
「なぁ、甘味って!お前絶対聞こえとるやろ?!無視すんなって!甘味!あーまーみ!」
「あーもう!しつこいなー!見て分からんの!私、勉強しよるやん!」
「そんなんいいけんさ。ちょっとこっちに来てって。」
砂東くんは健一くんのベットに寄っ掛かり、漫画片手に私に手招きする。
その顔は既にニヤケていて、悪い予感しかしないから、当たり前の如く拒否するけど。
「お前の好きなお菓子を買ってきたけん、一緒に食おうと思ったのになぁ~。」
その手には確かに私の好きなポテトのお菓子袋がある。
「え、本当に?」
そんな事でホイホイと簡単に釣られる、15歳の可愛くていたいけな私。だけど、あの砂東くんがお菓子をくれるだけで私を呼ぶ訳がなく。
「甘味、これ見ろよ。」
砂東くんの隣で、貰ったお菓子をすでに食べている私の目の前にガバッ!と広げられる、ヒーローとヒロインのキスシーンが載っている漫画の1ページ。
「……で、これが何?」
このページだけ見せられても意味不明。
なんで私をわざわざ隣に呼んでまで、この場面を見せたかったのか。
きっと、恥ずかしがる私を見たかったんだろうけど。
ゴメン、砂東くん。
そのご期待には私は添えない。
私は軽蔑した視線を送る。
「甘味。お前さ、キスってした事ある?」
私は、砂東くんの事を理解したいと思った事がない。
それは、こんな風に私の予想の斜め上を平気で言える奴の事なんか理解した所で、私には何の得にもならないから。
「そんな事アンタなんかに教えるわけないやろ!!」
「顔真っ赤!意外とかわいい所あるやん。なぁ、甘味。なんなら俺がお前のファーストキスの相手になってやっ、、、」
最後まで言わせるまでもなかろう。
くだらない戯言を言う砂東くんの顔面めがけ、至近距離で思いっきり投げつけた健一くんの枕は見事にクリーンヒット。
「鼻血出るやろ!この馬鹿力!」
「はぁ?!鼻血ぐらいじゃ済ませんし!その無駄に高い鼻の骨をへし折ってやる!」
「はーい!!二人ともストップ!!!」
健一くんは大きく手を広げ、私達2人の間に割って入る。
「だってさー、健一くん!砂東くんが気持ち悪い事言うっちゃもん!」
「確かに今のはヤバかったな!聞いてる俺もハラハラしたもんな!彩花もそう思ったやろ?」
「確かに今のはドキドキしちゃったよ。少女漫画の展開だったね!」
「二人ともそう思うなら、早く助けてよねー!」
そう言えば砂東フロア長は、あの頃から変な戯言を言っていた。
それなら、昨日突然抱き締められた事も、青春じみたあの時間も理解は出来る。
コイツは!
ただ単に!
そういう奴なんだ!
本当、迷惑な奴。
脳みそにじっくり再認識させる。
「平岡。参考までに聞くけど、今日の目標はどれぐらいで計画してるんだ?」
「えーと、ギリ100万はいきたいっすね。」
「はぁ?無難すぎる数字だな。大型の冷蔵庫3台売ったら終わんじゃん。お前の今日の予算は150万で報告しとくからな。」
「えー!砂東フロア長!そんなの無理っすよ~!」
「お前なら大丈夫だって!これでも少なく見積もってだぞ。次、松本さんはどれくらいいけますか?」
「んー、30万くらいかな~。」
「またまたー、そんな訳ないじゃないですか??エアコンの見込みはないって言いましたけど、松本さんも60はいけるでしょ?」
「砂東フロア長は厳しいね~。仕方ない。老体に鞭打って頑張るか!」
「ククッ。お願いしますね。それから…。」
でも、なんらかんら、こういう真面目な話しをしている時は本当にフロア長なんだなと思う。
「甘味。………お前は160万な!」
「何でよ?!いくらなんでも高すぎでしょ?!私の予算が一番高いっておかしいですよね?!」
「フフッ。ボケっとしてるから、てっきり聞いてないと思ったんだけどな。それじゃあ甘味は、俺のフォローもしてもらってるから80万でいいぞ。」
「それでも80万なんっすね!砂東フロア長、マジ鬼っすね~!」
「そっか?なら、平岡。甘味の分の80万をお前にツケとくからな。しっかり頑張れよ!」
「いや、いや、いや、いや!無茶すぎっすよ!ツケとか言うレベルじゃないっす!甘味さん、やっぱ80万プラスでお願いします!」
「お前の方が鬼だろ!甘味ちゃんの分もしっかり頑張ってやれよ~。」
「えー!松本さんまで酷いっすよー!」
「それじゃあ、平岡は230万っと。」
しっかり自分のバインダーにメモする砂東フロア長。それを見て焦る平岡くんを見て、みんなは笑っていて。
その笑い声の中心にいる砂東フロア長の姿を見て、皆んなに釣られて私の顔もほころび。
ここに来てまだ1週間なのに、砂東フロア長はあの頃にはなかった愛想の良さで、もうすっかりお店に馴染み、皆の和にすんなり入り込んだ。
接客も丁寧だし、商品知識もあるし売上もいい。
本社にいたはずの砂東フロア長が、何故こんなにも接客慣れしているのか疑問は残ったままだが、きっと見えない所で努力しているんだろう。
性格に問題はありすぎるが、仕事の面では砂東フロア長を上司として認めてやってもいいかな。
あくまでも私は上から目線。
「それでは今日も一日よろしくお願いします!」
『お願いしまーす!』
そして私達は皆、それぞれの持ち場へ散らばっていった。
0
あなたにおすすめの小説
僕ら二度目のはじめまして ~オフィスで再会した、心に残ったままの初恋~
葉影
恋愛
高校の頃、誰よりも大切だった人。
「さ、最近はあんまり好きじゃないから…!」――あの言葉が、最後になった。
新卒でセクハラ被害に遭い、職場を去った久遠(くおん)。
再起をかけた派遣先で、元カレとまさかの再会を果たす。
若くしてプロジェクトチームを任される彼は、
かつて自分だけに愛を囁いてくれていたことが信じられないほど、
遠く、眩しい存在になっていた。
優しかったあの声は、もう久遠の名前を呼んでくれない。
もう一度“はじめまして”からやり直せたら――そんなこと、願ってはいけないのに。
思わせぶりには騙されない。
ぽぽ
恋愛
「もう好きなのやめる」
恋愛経験ゼロの地味な女、小森陸。
そんな陸と仲良くなったのは、社内でも圧倒的人気を誇る“思わせぶりな男”加藤隼人。
加藤に片思いをするが、自分には脈が一切ないことを知った陸は、恋心を手放す決意をする。
自分磨きを始め、新しい恋を探し始めたそのとき、自分に興味ないと思っていた後輩から距離を縮められ…
毎週金曜日の夜に更新します。その他の曜日は不定期です。
好きの手前と、さよならの向こう
茶ノ畑おーど
恋愛
数年前の失恋の痛みを抱えたまま、淡々と日々を過ごしていた社会人・中町ヒロト。
そんな彼の前に、不器用ながら真っすぐな後輩・明坂キリカが配属される。
小悪魔的な新人女子や、忘れられない元恋人も現れ、
ヒロトの平穏な日常は静かに崩れ、やがて過去と心の傷が再び揺らぎ始める――。
仕事と恋、すれ違いと再生。
交錯する想いの中で、彼は“本当に守りたいもの”を選び取れるのか。
――――――
※【20:30】の毎日更新になります。
ストーリーや展開等、色々と試行錯誤しながら執筆していますが、楽しんでいただけると嬉しいです。
不器用な大人たちに行く末を、温かく見守ってあげてください。
6年分の遠回り~いまなら好きって言えるかも~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
私の身体を揺らす彼を、下から見ていた。
まさかあの彼と、こんな関係になるなんて思いもしない。
今日は同期飲み会だった。
後輩のミスで行けたのは本当に最後。
飲み足りないという私に彼は付き合ってくれた。
彼とは入社当時、部署は違ったが同じ仕事に携わっていた。
きっとあの頃のわたしは、彼が好きだったんだと思う。
けれど仕事で負けたくないなんて私のちっぽけなプライドのせいで、その一線は越えられなかった。
でも、あれから変わった私なら……。
******
2021/05/29 公開
******
表紙 いもこは妹pixivID:11163077
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
国宝級イケメンとのキスは最上級に甘いドルチェみたいに、私をとろけさせます
はなたろう
恋愛
人気アイドルとの秘密の恋愛♡コウキは俳優やモデルとしても活躍するアイドル。クールで優しいけど、ベッドでは少し意地悪でやきもちやき。彼女の美咲を溺愛し、他の男に取られないかと不安になることも。出会いから交際を経て、甘いキスで溶ける日々の物語。
★みなさまの心にいる、推しを思いながら読んでください
◆出会い編あらすじ
毎日同じ、変わらない。都会の片隅にある植物園で働く美咲。
そこに毎週やってくる、おしゃれで長身の男性。カメラが趣味らい。この日は初めて会話をしたけど、ちょっと変わった人だなーと思っていた。
まさか、その彼が人気アイドル、dulcis〈ドゥルキス〉のメンバーだとは気づきもしなかった。
毎日同じだと思っていた日常、ついに変わるときがきた。
◆登場人物
佐倉 美咲(25) 公園の管理運営企業に勤める。植物園のスタッフから本社の企画営業部へ異動
天見 光季(27) 人気アイドルグループ、dulcis(ドゥルキス)のメンバー。俳優業で活躍中、自然の写真を撮るのが趣味
お読みいただきありがとうございます!
★番外編はこちらに集約してます。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/693947517
★最年少、甘えん坊ケイタとバツイチ×アラサーの恋愛はじめました。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/408954279
19時、駅前~俺様上司の振り回しラブ!?~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
【19時、駅前。片桐】
その日、机の上に貼られていた付箋に戸惑った。
片桐っていうのは隣の課の俺様課長、片桐課長のことでいいんだと思う。
でも私と片桐課長には、同じ営業部にいるってこと以外、なにも接点がない。
なのに、この呼び出しは一体、なんですか……?
笹岡花重
24歳、食品卸会社営業部勤務。
真面目で頑張り屋さん。
嫌と言えない性格。
あとは平凡な女子。
×
片桐樹馬
29歳、食品卸会社勤務。
3課課長兼部長代理
高身長・高学歴・高収入と昔の三高を満たす男。
もちろん、仕事できる。
ただし、俺様。
俺様片桐課長に振り回され、私はどうなっちゃうの……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる