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第2章 異世界へ転移
比留間明夫07
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「キャルロッテ王、そろそろお時間です」
従者がぼくを呼びにくる。
「うむ、わかった」
ぼくはそう言って、立ち上がる。
もう正装済みだ。
宝石をちりばめたようなキラキラの服。
赤いマントに王冠。
王冠って案外重いんだな。
これじゃあ、肩がこるだろう。
部屋を出て、赤い絨毯の上を歩く。
この絨毯もふかふかだ。
もちろんコヨミを抱いたままだ。
まるで昔の映画の悪役のボスみたいだ。
っていうか、あの頃の悪役ってなんで猫を抱いてたんだろう。
たぶん、多くの人が来て、猫が怖がらないようにしてたのかも。
でも、ぼくは違う。
猫の力、キャットGPTを使うためだ。
これがないと、今日の会議は乗り切れない。
豪華な迎賓室に入る。
内情は火の車だけど、こういうところには金がかかっている。
張りぼての国だからな。
はったりだけで生き延びてきた国。
先代王も独裁者として悪名が高いが、本当は国のことを一番に考えていたのだ。
この状況をひっくり返すなんて、普通のおっさんであるぼくには無理げーだ。
だけど、なんとかしないと断頭台なのだ。
本当に大丈夫なんだな。
『大丈夫にゃん。
それより他の国が終わってるにゃん』
キャットGPTは簡単にいうけど。
ぼくは一番奥の席に座る。
普通こっちが迎える側。こっちって上座じゃなかったっけ。
『こっちの世界では、下座にゃん。
逃げやすいほうが上座にゃん』
ちゃんと答えてくれる。
座ったらもう一度鏡で身だしなみを見る。
やっぱり身だしなみはビジネスマンの基本。
相手に不快感を与えない。どこの世界でも同じだろう。
マナーってそういうことだ。
鬘の位置も直す。
キャルロッテ王は鬘をかぶっている。
やっぱりぼくと同じくらい禿げているんだ。
でも、これも王の身だしなみかもね。
やっぱり王はかっこよくないとね。
なかなか貫禄あるじゃん。
なんとか王様らしくなったじゃん。
鏡の中の自分の姿を見る。
「各国の首脳の方たちがお見えになりました」
従者が声をかける。
ぼくは立ち上がって彼らを迎えるのだった。
従者がぼくを呼びにくる。
「うむ、わかった」
ぼくはそう言って、立ち上がる。
もう正装済みだ。
宝石をちりばめたようなキラキラの服。
赤いマントに王冠。
王冠って案外重いんだな。
これじゃあ、肩がこるだろう。
部屋を出て、赤い絨毯の上を歩く。
この絨毯もふかふかだ。
もちろんコヨミを抱いたままだ。
まるで昔の映画の悪役のボスみたいだ。
っていうか、あの頃の悪役ってなんで猫を抱いてたんだろう。
たぶん、多くの人が来て、猫が怖がらないようにしてたのかも。
でも、ぼくは違う。
猫の力、キャットGPTを使うためだ。
これがないと、今日の会議は乗り切れない。
豪華な迎賓室に入る。
内情は火の車だけど、こういうところには金がかかっている。
張りぼての国だからな。
はったりだけで生き延びてきた国。
先代王も独裁者として悪名が高いが、本当は国のことを一番に考えていたのだ。
この状況をひっくり返すなんて、普通のおっさんであるぼくには無理げーだ。
だけど、なんとかしないと断頭台なのだ。
本当に大丈夫なんだな。
『大丈夫にゃん。
それより他の国が終わってるにゃん』
キャットGPTは簡単にいうけど。
ぼくは一番奥の席に座る。
普通こっちが迎える側。こっちって上座じゃなかったっけ。
『こっちの世界では、下座にゃん。
逃げやすいほうが上座にゃん』
ちゃんと答えてくれる。
座ったらもう一度鏡で身だしなみを見る。
やっぱり身だしなみはビジネスマンの基本。
相手に不快感を与えない。どこの世界でも同じだろう。
マナーってそういうことだ。
鬘の位置も直す。
キャルロッテ王は鬘をかぶっている。
やっぱりぼくと同じくらい禿げているんだ。
でも、これも王の身だしなみかもね。
やっぱり王はかっこよくないとね。
なかなか貫禄あるじゃん。
なんとか王様らしくなったじゃん。
鏡の中の自分の姿を見る。
「各国の首脳の方たちがお見えになりました」
従者が声をかける。
ぼくは立ち上がって彼らを迎えるのだった。
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