王様とただのおっさん。 入れ替ったら断頭台でした。異世界はキャットGPTとともに。

PYON

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第2章 異世界へ転移

ミシディア共和国 ヴィルヘルム大統領02

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 キャルロッテ王か。
 先代王は王と言う感じだったが、こいつは違う。
 なにか高貴なものを感じないというか。
 王と言うには違和感がある。
 生まれながらに高貴なものは何かオーラみたいなものがある。
 それなのみキャルロッテ王はそういうものがない。
 まさに平民、それも商人のようだ。
 そういう意味では、わたしと同類かもな。
 もう王って時代でもないだろう。
 とにかく、わたしは好感を持った。
 ただ、注意は必要だろう。
 こういう柔和なやつほど、本当は警戒が必要だ。
 国民に対しても同じ態度なら、国民の人気も高いだろう。
 こいつを断頭台にかけるのが正解なのか。
 よく考えたほうがいいのかもしれないな。

 ビリジアンテ連邦のあと、わたしの意見を述べる。
 わたしは北部を我が国に併合したときのメリットを強調する。
 北部には魔石の鉱床がある。
 そこに工業地帯をつくることで、効率のいい生産ができる。
 それにより、住民の雇用を確保し豊かな生活を保証する。
 こういう筋書きだ。
 しかし、本当はそうではない。
 工場は我が国のものだし、ニャール王国のやつらは安い給料で働かされるだけ。
 それと公害が生じそうな工場は北ニャールに作るつもりだ。
 やはりある種の薬品には毒性があり、ミシディアの国内で作るのは反対される。
 しかし、そのような薬品は必要なのだ。
 こっちの国にそういう工場を移転させれば、ミシディアはもっと住みやすくなる。
 ニャールのやつらが毒に侵されてもかまわないだろう。

 わたしはニャールの夢のような未来を語ったあと、椅子に座る。
 そして、キャルロッテ王の反応を見る。
 キャルロッテ王の肩に猫が登り、王冠にいたずらをしている。
 猫も会議に飽きたのだろう。
 猫は王冠にパンチをする。
 それで王冠が動く。
 それとともにキャルロッテ王の髪の毛と頭皮も。
 え、いくらなんでもおかしいだろう。
 猫がパンチをするたびに髪がずれていく。
 もう180度回っている。
 それなのに、キャルロッテ王はなにごともないかのように真剣に話を聞いている。
 もしかして、ヅラがばれていないとでも思っているのか。

 ついに猫が強いパンチをかませる。
 そのとたん、王のズラが床に落ちる。
 見事に頭頂部の禿げた頭が出現する。

 だめだ。
 これは反則だ。ズラはずるい。
 わたしは我慢ができずに吹き出してしまうのだった。

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