35 / 140
第3章 ビリジアンテ連邦国
比留間明夫15
しおりを挟む
砦の上から敵の陣を眺める。
目の前には鉄の壁が出来ている。
壮観だ。
あれは拳銃の対策だな。
でも、あんなので止められると思っているのか。
確かに拳銃の対策としてはありかもしれないけど、あれしかないって思っているの。
後ろががら空きだし、たぶん弓とか魔法とかで攻撃しようと思ってるんだろうな。
その武器ならこっちにもある。
それと技術力はこっちが上だ。
コヨミがビリジアンテがいちばん戦いやすいといってのがこれか。
人数だけ多く、戦略や兵の力が弱い。
そのとおりかもしれない。
ミッションはできるだけ少ない被害で素早く終わらせる。
こっちもそうだが、相手方もだ。
コヨミの試算では、正面の軍は10万。
それに対し、こっちは1万。
今回は職業軍人だけで構成している。
一時的に徴収する市民は富国のためにやることがあるからね。
「キャルロッテ王、敵の兵は10万以上です。
我々の10倍です」
砦の司令官は不安そうに言う。
そう、今回の作戦はまだ砦のものには話していない。
マルス将軍に特別なチームを作ってもらった。
なぜかというと、兵の中にスパイがいるかもしれないからだ。
もし、こっちの武器を持ってビリジアンテに行ったら、かなりの報酬をもらえるだろう。
たぶん、彼らの技術力では再現はできないけどね。
ブラックボックスはちゃんと作ってある。
とにかく、秘密裡に事を運んでいる。
あとは交渉事だ。
これはぼくの仕事。
なんかこっちの国に来てから強くなった気がする。
向こうの世界ではただのサラリーマンだった。
それもごく普通の。
それでも、朝早く起き夜遅くまで働いてきた。
普段は弱い一般人だけど、会社の仕事になると不思議と気合がはいったし、がんばれた。
家族を守るためっていうのもあるけど、自分の場所である会社を守りたかったし、成長させたかった。
昔の会社は総合職といっていろいろな仕事をさせた。
営業、人事、総務、企画。
全部やって一人前。
その中から幹部が決まっていく。
ぼくは落ちこぼれちゃったんだけどね。
でも、最後まで居場所は与えてくれた。
だから、感謝はしているんだ。
結局、ここに来てそれが役に立つことになった。
ビジネススキルがアップしてスーパーサラリーマンとなった。
そのスキルはどれも国の運営に必要なものだったのだ。
目の前には鉄の壁が出来ている。
壮観だ。
あれは拳銃の対策だな。
でも、あんなので止められると思っているのか。
確かに拳銃の対策としてはありかもしれないけど、あれしかないって思っているの。
後ろががら空きだし、たぶん弓とか魔法とかで攻撃しようと思ってるんだろうな。
その武器ならこっちにもある。
それと技術力はこっちが上だ。
コヨミがビリジアンテがいちばん戦いやすいといってのがこれか。
人数だけ多く、戦略や兵の力が弱い。
そのとおりかもしれない。
ミッションはできるだけ少ない被害で素早く終わらせる。
こっちもそうだが、相手方もだ。
コヨミの試算では、正面の軍は10万。
それに対し、こっちは1万。
今回は職業軍人だけで構成している。
一時的に徴収する市民は富国のためにやることがあるからね。
「キャルロッテ王、敵の兵は10万以上です。
我々の10倍です」
砦の司令官は不安そうに言う。
そう、今回の作戦はまだ砦のものには話していない。
マルス将軍に特別なチームを作ってもらった。
なぜかというと、兵の中にスパイがいるかもしれないからだ。
もし、こっちの武器を持ってビリジアンテに行ったら、かなりの報酬をもらえるだろう。
たぶん、彼らの技術力では再現はできないけどね。
ブラックボックスはちゃんと作ってある。
とにかく、秘密裡に事を運んでいる。
あとは交渉事だ。
これはぼくの仕事。
なんかこっちの国に来てから強くなった気がする。
向こうの世界ではただのサラリーマンだった。
それもごく普通の。
それでも、朝早く起き夜遅くまで働いてきた。
普段は弱い一般人だけど、会社の仕事になると不思議と気合がはいったし、がんばれた。
家族を守るためっていうのもあるけど、自分の場所である会社を守りたかったし、成長させたかった。
昔の会社は総合職といっていろいろな仕事をさせた。
営業、人事、総務、企画。
全部やって一人前。
その中から幹部が決まっていく。
ぼくは落ちこぼれちゃったんだけどね。
でも、最後まで居場所は与えてくれた。
だから、感謝はしているんだ。
結局、ここに来てそれが役に立つことになった。
ビジネススキルがアップしてスーパーサラリーマンとなった。
そのスキルはどれも国の運営に必要なものだったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる