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第4章 ミシディア共和国
比留間明夫31
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今日は宮廷にて軍事会議を開いていた。
コヨミからミシディア共和国の侵攻を教えてもらったからだ。
なんか、攻めてくるらしい。
戦争なんてしてもなにもいいことなんかないのにね。
話し合いで解決したほうがいいのに。
それでも、この世界では、それが当たり前みたいだ。
理由はヴィルヘルム大統領がぼくに面子を潰されたということ。
それと我が国に魔石の大鉱床があるということが理由みたいだ。
面子なんてどうでもいいことだし、資源は貿易で手に入れればいいのにね。
「先陣はわたしの騎馬隊に任せてください」
ダオウルフさんが意気込んでいる。
「いえ、先陣はこちらでやります」
「しかし、わたしはキャルロッテ王のために働きたいのです」
「もちろん働いてもらいます。
それもわたしのためではなく、ギオルグ族も含めたニャール王国のために。
一番槍とか先陣とか、そういうところではなく。
きちんとダオウルフさんたちの一番活躍できる場所で」
「わかりました。
なんなりとお命じください」
ミシディア共和国の出方はわかっている。
初戦は飛び道具中心で来る。
そして、こっちが怯んだら進軍してくる。
いわば、テクノロジーで挑んでくる。
兵をいたずらに消費しない、合理的な戦い方だ。
ただ圧倒的に技術力で優っている場合にだけ通用する。
相手が同等の武器を持っていれば、双方大きな被害となる。
もし、相手が優っていれば勝ち目はない。
それでミシディアは自分の兵器が圧倒的であると思ってるんだ。
でも、キャットGPTさんがいる限りそうじゃないんだな。
ミシディアの武器については、全部把握してくれている。
その上でこっちは作戦を立てることができる。
相手のスパイもなかなかのもので、こっちの銃を手に入れたみたいだ。
それに戦車のスペックもある程度はつかんでいるようだ。
でもごく一部だけどね。
銃はブラックボックス化してあるし。
重要な部分はロックがかかっていて、それを外さないと爆発して消滅する仕組みだ。
武器というのはあまり広めたくない。
あくまで使わないに越したことはないからね。
それに、全貌がわからないほうがいい。
噂が噂を呼んで大きくなるからね。
まさに猫が虎になってしまうものだから。
今回の戦争でそうなるといい。
この世界から戦争がなくなるくらいにね。
コヨミからミシディア共和国の侵攻を教えてもらったからだ。
なんか、攻めてくるらしい。
戦争なんてしてもなにもいいことなんかないのにね。
話し合いで解決したほうがいいのに。
それでも、この世界では、それが当たり前みたいだ。
理由はヴィルヘルム大統領がぼくに面子を潰されたということ。
それと我が国に魔石の大鉱床があるということが理由みたいだ。
面子なんてどうでもいいことだし、資源は貿易で手に入れればいいのにね。
「先陣はわたしの騎馬隊に任せてください」
ダオウルフさんが意気込んでいる。
「いえ、先陣はこちらでやります」
「しかし、わたしはキャルロッテ王のために働きたいのです」
「もちろん働いてもらいます。
それもわたしのためではなく、ギオルグ族も含めたニャール王国のために。
一番槍とか先陣とか、そういうところではなく。
きちんとダオウルフさんたちの一番活躍できる場所で」
「わかりました。
なんなりとお命じください」
ミシディア共和国の出方はわかっている。
初戦は飛び道具中心で来る。
そして、こっちが怯んだら進軍してくる。
いわば、テクノロジーで挑んでくる。
兵をいたずらに消費しない、合理的な戦い方だ。
ただ圧倒的に技術力で優っている場合にだけ通用する。
相手が同等の武器を持っていれば、双方大きな被害となる。
もし、相手が優っていれば勝ち目はない。
それでミシディアは自分の兵器が圧倒的であると思ってるんだ。
でも、キャットGPTさんがいる限りそうじゃないんだな。
ミシディアの武器については、全部把握してくれている。
その上でこっちは作戦を立てることができる。
相手のスパイもなかなかのもので、こっちの銃を手に入れたみたいだ。
それに戦車のスペックもある程度はつかんでいるようだ。
でもごく一部だけどね。
銃はブラックボックス化してあるし。
重要な部分はロックがかかっていて、それを外さないと爆発して消滅する仕組みだ。
武器というのはあまり広めたくない。
あくまで使わないに越したことはないからね。
それに、全貌がわからないほうがいい。
噂が噂を呼んで大きくなるからね。
まさに猫が虎になってしまうものだから。
今回の戦争でそうなるといい。
この世界から戦争がなくなるくらいにね。
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