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得意なこと
しおりを挟む私とあやとはリッカの家に行きました。
机の上にはたくさんの豪華な料理が並んでいました。
「リッカの魔法で?」
「違うわよ。これは彼が作ったのよ」
「すごーーい。」
「私は魔法はほとんど使えるけど、こんなに素敵なお料理は出来ないわ。」
リッカはこの後も沢山の話をしてくれました。
この国の魔法使いは魔法が使えるものが使えないものをバカにすることへの憤り。
そしてこう続けました。
「私はたまたま魔法が得意なだけ。この力は自慢する為に使うのではなくて、誰かを幸せな気持ちにする為、助ける為に使いたいの。彼は料理が得意で、自分の料理でみんなを幸せにしたい。同じことなのよ。ただ、得意なことが違うだけ。みんな自分の得意なことで助け合って、幸せにし合いたい。私はこの国をそんな幸せでいっぱいの国にしたいの。」
夢を語るリッカの顔はキラキラと輝いていました。
「リッカがんばってね!リッカならきっとお父様を説得出来るわ。そんな気がする!!今まで本当にありがとう。」
「リッカ自身も幸せになれよ。王女さまが幸せじゃないと、国民は幸せになれないぜ。」
「2人ともありがとう。幸せになるわ。彼と一緒に。」
「美味しいお料理だったな」
「ごちそうさま。じゃ、行くね。」
「この国での事は秘密よ。言えないと思うけど」
イタズラな表情でこちらをみてきます。リッカなりの悲しくさせないための気遣いなのでしょう。
最後に笑顔で手を振ると、私たちは振り返ることなく帰りました。
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